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ランクアップ試験:1

今回の話は難産だったうえに非常に短いです…


後書きで今後のことについて追記しています。結構長いのでどうでもいいよ!って人は読まなくても平気です。

 ギルド本部を足早に出た俺は不機嫌そうな顔を隠すことなくランクアップ試験を受けるのに必要な条件を満たすために討伐依頼をしに海底監獄内へと足を向けているのだがこんなにも不機嫌なのには勿論理由がある!

 

「まったく!なんなんですかあの人達は…!失礼にも程がありますよ!女性をいったいどういう目で見ているんですか!」

「男の冒険者の方はあのような考えの人物が多いのでギルド内に入るときは多少怪しくてもローブを被るか絡まれないように力を誇示しておく必要がありそうですね」

「そうですね、ちょっと舐められないように何か対策を考えておきましょう。それに!なにより私が一番怒っているのはあの人達は二人と言っていました。ワイスは愛でるべき最高のケモなのにあの人達にとってはなんとも思ってなかったのでしょう…全く!…いえ数に入っていても同じくあの冒険者達は許せませんね!どちらにしたって絶対に許しませんよ!そうでしょう?ワイス…ワイス?」


 ワイスからの返事が返ってこないので不審に思い様子を窺うと顔をうつむかせ、その体を小さく震わせていた。


「あ、あの人達の目はこれまで私を買っていった貴族様の方達と同じ…目でした…私を獣人ですらなく、獣そのものを見る…目でした…。」

「……ワイス、ちょっといいですか?」

「は、はい…ふぇっ!?」


 今までに受けてきた扱いを思い出してしまったのか、体を小さく縮こめて震えるワイスを安心させるためにそっとワイスを引き寄せる。

 

「…確かにこれまでワイスの見てきた人は皆そういった人達しか居なかったのでしょう。そのような人が多いのはこの国全体での扱いというのもあるでしょう。ですから気にするなとは言いません。でも私達、そしてあの店主は獣人族の女の子として見ていますし、ワイスも首輪はそのままでいいと言ってくれるほど私達のことは信用してくれています。私もその信用に応えるために絶対に何があっても貴女の事は守ります。もしそれでも気になるというのならローブも渡しますよ?」

「ありがとう…ございます…!でも私だけローブを着ているなんてイーリス様に失礼ですから大丈夫です!」

「そうですか?でも必要になったらいつでも言ってくださいね。」

「はい!」


 …獣人族と一言に言ってもよくある耳と尻尾が生えているだけのコスプレ獣人族も居ればワイスのようにケモ要素の高い獣人族、顔の作りも全体的な骨格もほぼケモという俺のゾーンでは超ドストライクな獣人族といった多種多用なケモがいるのが獣人族だって話だしな。

 更にその中でも特に性的な面でも趣向的な面でも高値で売買されるのがコスプレ獣人族タイプだからな…。ワイスのようにケモ要素が高いと人というより動物そのものにしか見えなくなるせいでペットに躾けるかのように当たり前に虐待をするってことだろうな。…反吐が出るな全く。 逆に女性としての尊厳を踏みにじられるような事をされないだけマシなのかもしれないが…どっちもどっちだな。

 全く。ケモナーはケモナーでも実際に手を上げるケモナーはケモナーなんて名乗る資格はない!次あんな目でワイスの事を見る奴が居たらどうしてやろうか…

 

 …さて妙な奴には遭ってしまったが、今後もああいう奴は間違いなく出てくるだろうな。舐められないように力を示しておく必要があるとは思うがそうすると今度は世間的に目立つけど全身ローブも同じく目立つしいったいどうすればいいんだ…。

 それもこれもイーリスを可愛くしすぎたのが原因なのか?周りの男達もイーリスに声をかけたくなるのはわかるけどな。ただああいった視線に幾分慣れたとはいってもうちの愛娘にあんな目で見てくる野郎は気に食わないし、俺の精神的にも男からあんな目で見られるのは鳥肌しか立たないわ…うぅ…あの蛙貴族のことを思い出してしまう…気持ち悪ッ。

 

 多分実力者として見られるようになれば畏怖する気持ちが先に来てあんな目で見られなくなるとは思うんだよな。多分あの男達はもう二度と俺らには歯向かわないとは思うが、あいつら以外にも絶対に面倒な考えを起こした奴は居るだろうし人通りの少ないところに行くのは危険だろう。

 

 前みたいに快楽殺人者だったカールみたいに明確に敵意を向けてくれれば本能的に狙われてるのはわかるんだが、遠巻きに向けられるとなんとなくしか把握できないからな。

 

 まぁその辺はひとまずCランクにあがってから考えるとするか。

 

「それじゃあ今度こそ海底監獄に行って条件の一つを達成しにいきましょう。」


 そう呟き、後ろから3人に向けて視線を向けていた人物が居たのに気が付かぬまま海底監獄へと向かっていくのだった。

 

この先の話の展開を考えていくに現在の設定では作りにくいことが判明したのでリメイクすることにしました。原因は初期設定の甘さです…完全に作者の力量不足です。すいません。

詳しい理由は活動報告にて報告をしています。


10/4追記: 今ようやく5万字まで書き終わりました。ですが、中身はもう登場人物以外共通点がほぼなくなってしまいました…リメイクとして新規投稿ができるようになったらその時はお願いします。前作品は残すかどうかは投稿するときに決めようと思います

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