武具店
とっても遅くなりました…ですが次回もまた遅くなると思います。ごめんなさい。
5日以内に更新できたらいいなぁ…
ギルド支部へ向かいながらワイスとの距離感をどうやって詰めようか模索しながら下町を歩いていく。
(ワイスはかなり緊張してたな。まぁ、そりゃ自分の運命は全部俺が握っているわけだから当たり前だが…そういえば武家の生まれって話だけどどれくらいできるんだろう…獣人族だからまず魔道士系統はありえないし、やっぱり無難に戦士系統だろうな。)
そんな事を考えつつもギルド支部に到着したので、ひとまず誰が受けたのかの確認をする。
「こんにちは、依頼の受注がされたと聞いたのでメンバーを確認しにきました。イーリスです。」
「イーリス様ですね、少々お待ちください……そちらのカウンターに居るのが受注者になります。」
言われたカウンターの場所を確認すると、6人ほどの冒険者が話し合っているのでそこへと割ってはいる形になりながらも挨拶をする。
「今回の依頼人のイーリスです。よろしくお願いします。」
「ん、あなたが今回の依頼人かしら?よろしくね。私達はDランクパーティのリーダーをしているわ。」
6人ほどの冒険者はちゃんと最初の依頼通り全員が女冒険者で固められていた。
女冒険者自体がそれほど居ないうえにパーティー全員が女性のみというのはあまり居なかったために今回はこれだけ時間がかかってしまったようだ。
「それで、受注条件に女性のみと書いてあったけれど、どういうことかしら?」
「その説明は宿屋で全てします。ついてきてください。」
途中、まさか上街の宿屋に泊まっているとは思わなかったらしくやや世話しなくしていた彼女達だが、その事に気が付いていないイーリスは宿屋へと案内をして女性達を部屋へと招きいれた後はフードを脱いで説明にはいる。
「今回の依頼は護衛する女性達が全員が盗賊に襲われてしまったために男性に対してあまり良い感情をもっていないので、その為に女性のみを募集条件に付け加えました。女性のみの冒険者パーティーというのは珍しいと聞いていましたが、あなた達が受けてくれて助かりました。」
「い、いえ…もしかしてイーリスさんは貴族様なんですか…?」
「違いますよ?ですから敬語は使わなくて平気ですよ。」
「そうなの?正直そんなに使えるわけじゃないから助かるわ。」
「それで彼女達の護送ですが、途中の村で3台馬車を借りているんです。まずその馬車も返さないといけないので村に到着するまでは7台とかなり多いんですが、大丈夫ですか?」
残りの4台は女性達を乗せるためと今回の護衛をしてくれる冒険者達のためにすでにヴィヴィアンが御者も合わせてすでに手配をしているので7台となっている。
「7台…かなり多いわね。でも大丈夫よ、私達実はもうじきCランクになるつもりなの。試験資格は今回の護衛依頼を達成することで得るから絶対に成功してみせるつもりよ」
「それは頼もしい限りです!それでは彼女達の事よろしくお願いしますね。」
宿屋で止まっている女性と男性を呼び出して街の出口に向かっていく。
「イーリスさん、今回の事は本当にありがとうございました。この恩は絶対に忘れません。」
「こんなにいい服までもらっちまって…俺ら絶対向こうで役にたってみるぜ!」
「無理は禁物ですよ?私はこの大陸を全て見て回ったらマヤミルへと戻る予定です。だからその時まで楽しみに待っていますよ。頑張ってください」
「「「はい!!」」」
20人全員が威勢よく返事をしてから次々と馬車へと乗り込んでいく。ヴィヴィアンやイーリス、そして同じ境遇にあっていた彼女達の介抱もあって、酷使されていた女性達の目にも生気が戻っていて、精神的にかなり立ち直ることができたようだ。
流石に男性と同じ馬車に乗れるほどではないが、最初の時と比べると随分と人間らしさを取り戻しているので、マヤミルに着いて住人として暮らす事が十分できそうだ。
「ルース様にすでに書状は送ってあります。これを見せれば門番達にも伝わるでしょう。」
一枚の紋章が描かれた手紙をヴィヴィアンから手渡された彼女達はそれを受け取り、再び感謝の言葉を伝えてからアントンを出発していくのだった。
「だいぶ元気になってくれて本当によかったです、それじゃあ私達も宿屋に戻りましょう。依頼を頼んだ彼女達も信頼できるようですし、大丈夫でしょう。」
「マヤミルはちょうど今まさに働き手を欲している時期でもあります。新天地での生活も問題なく暮らせるでしょう。」
ひとまず宿屋へと戻る事にするが、ワイスから質問が飛んでくる
「……イーリス様。一つだけご質問をしてもよろしいでしょうか?」
「えぇ、いいですよ」
「ありがとうございます。その、なんで見ず知らずのはずの彼女達をこんなにも気にかけたんでしょうか?」
「簡単ですよ、貴女を買ったのと同じ私がやりたかったことだった。それだけです。他になにか聞きたい事はありますか?」
「い、いえ。大丈夫です。し、失礼しました…」
「私のような人は沢山居ますよ。こうしてみたい、ああしてみたい、そのやってみたいと思った事がそれぞれ違うだけですよ。ワイスを買ったのも私はあなたとこれから生活していきたいと思ったから仲間として迎え入れたんです。・・・とはいえ、まだ初日ですからね、私達の事はよく知らないでしょうし、私達もワイスの事はよくわかっていません。だからこれからよろしくね?」
「は、はい。よろしくお願いします…」
(んん~…やっぱそう簡単には信用しないよな。まぁ、理由が曖昧すぎるし当たり前だな。俺だって見返りを求めない人間なんて信用できないからな。損得で動く人間の方がわかりやすいもんな。)
「(まだまだ緊張してますね…ねえ、ヴィヴィアン何か方法とかってありますか?)」
「(そうですね…一度、ワイス様の強さも見てみたいですし海底監獄に潜ってダンジョン探索をしてみるのはいかがでしょうか?)」
「(それがありましたね!さっそく今日向かってみましょう)」
「そういえばワイスのジョブはなんですか?」
「ジョブは…狂戦士です…」
「最高位ジョブとは…あの値段も納得です。それにしても狂戦士ですか…うーん…」
(紙防御超火力のせいで癖が強いからそれを補助魔法や守護騎士でフォローするのがセオリーなんだが俺もヴィヴィアンも補助魔法使えないし俺も守護騎士にはなった事ないんだよな。どうしたもんか…しかし可愛い顔して狂戦士ってなんだか字面的ギャップが凄いな…まぁ字面なだけであって別にジョブがそのまま性格に直結するわけじゃないんだけどな。ヴィヴィアンだって暗殺者の方が似合いそうだけど機動兵だもんな)
「狂戦士のスキルはどれくらい使えますか?」
「まだなりたての128lvなのであまり使えません…」
「落ち込まなくても最高位ジョブになっていることが凄い事なんだから自信を持って良いんですよ。」
「はい…」
「それじゃあダンジョンに潜ってみましょうか。私とヴィヴィアンでフォローするから防御は安心してね。まずは装備を整えましょう。」
ダンジョンへと潜る為の準備をするために武具店へと向かう。
「ワイスは何の武器が得意なんですか?」
「ハルバードです…」
「(おおっふ…なんかホントおどおどした見た目とは思えんな…)随分と大きな武器ですね…とりあえず見てみましょう」
適当な武具店に入り、ハルバードを探す。
「いらっしゃい!何かお探しですかい?」
「この店で一番いいハルバードをお願いします。お金はここにありますから。」
そう言いながら金貨を数枚取り出す。
「へ、へいッ!すぐに用意します!」
工房の奥へとすっとんでいき、しばらくするとハルバードを抱えて戻ってくるが、かなりの重量なのかややフラつきながらカウンターに置くとドンッという重い音が響く。
「お、お待たせしやした…こ、これが店で一番いい奴でさァ。重さを生かす為に柄部分は重量のある水銀鋼。刃の部分は硬さとしなやかさを持たせた合金製で突くのにも斬るにも使える自慢の一品ですぜ。ただ、欠点はその圧倒的な重量でして…相当高レベルの冒険者じゃないと持つのはともかく振り回すとその重量に引っ張りまわされちまうんでさァ。お客さんみたいな華奢な女性には……なッ…」
イーリスが軽々とそのハルバードを持ち上げた光景を見て口をあんぐりとあける店主だが、更に衝撃が走る。
「ふむ…ワイス、これ持てますか?」
「問題ありません。」
イーリスから受け取ったワイスがその小柄で華奢な体格からは考えられないくらいに軽々とそのハルバードを持ち上げて更にそれを軽く振り回しているからだ。
しかもその割に体が全く振り回されていない光景にそのまま顎が外れそうなくらいの大口をあけている店主。
「さすがです。それじゃあこれをお願いします。…あの?」
「…へ、へいっ!え、えっと250万ユノになりまさァ…」
「はい、どうぞ」
イーリスに話しかけられて我に返った店主は金貨2枚と銀貨1枚を確認したのちに聞きたくて仕方ないことを問いかける。
「そ、そのお客さんたちいったい何者で…?」
「旅をしてる冒険者ですよ。それでは失礼します。」
こうしてあっけにとられたままの店主を置いて店を出て行くのだった。
遅れた理由ですが、その…よくやるネトゲのアプデで実装された要素をひらすらやっていました…おまけに少しリアルでバタバタしていたのでさらに遅くなりました…
ですが!この先の展開ややりたいお話なんかもまだまだストックがあるので更新頻度は落ちてもエタるということはありません!5日に1話くらいは少なくとも更新できるとは思います




