エピソード1 怪しい侍
舞台は現代の日本。
大学を中退し、フリーターとして気ままに暮らす19歳の青年・赤井春馬。深く考えることが苦手で、恋愛も友情も、その場のノリで乗り切ってきた。
元日の深夜、春馬は友人のひろしと初詣へ向かう。しかし、混雑した参道を避けて裏山を登ったことから、二人は見知らぬ古びた神社へ迷い込んでしまう。
そこで春馬が見つけたのは、紫色に光る謎の石。そして、戦国の世からさまよい続ける侍・塚原一だった。
「拙者は今から、お主と一心同体じゃ」
春馬の許可を得ることなく、その身体へ入り込んだ塚原。武士の魂を宿した春馬は、屋台で出会った危険な男たちを一瞬で倒してしまう。
ところが、塚原の力を使うたびに春馬の身体と命は削られていく。さらに、春馬の曽祖父・赤井秀光も、かつて塚原を身体に宿し、わずか二日で命を落としていた。
偶然の出会いか、それとも赤井家の血に定められた宿命なのか。
軽薄な現代の青年と、神仏を重んじる時代錯誤の侍。正反対の二人による、危険で騒がしい一心同体生活が始まる。
舞台は現在の日本
19歳の男性主人公赤井春馬現在はフリーター
りか:ちょっと…こんな所でやめてよ…
春馬:もう今年も終わるからさ。嫌ならいいけど。
りか:ねー…そーゆーいい方ずるい…
車のガラスはあっという間に曇っていく…
春馬:あけおめだね〜今年もよろしく〜
りか:最低〜毎回やばいって感じてんだわこっちは。
春馬:んな事言うなってお互いマイナスないんだからいいだろ?wやべひろしもーくるからまた連絡して!
じゃーね!
バタン!車のドアを閉める
りか:なんであいつなんだろ…ばかみたい…
大学を中退し時間を持て余している春馬。初詣1月1日友人と初詣時間は12時をまわっていた。長い階段少しずつしかすすまない
春馬:これ絶対朝になっちまうだろ〜
ひろし:裏から行くか?w
2人は階段を迂回し神社の中庭まで獣道の様な斜面を登る
ひろし:まだつかねーの?こんなに距離あったっけ?
春馬:なんとなくこの辺ぐらいできたからな…引き返すのもだからとりあえず行こぜ。
しばらく登るとなんとなく灯りが見える
春馬:あそこだ!やっとついたw「いきを切らせながら」
ひろし:ちょっ、ハァ、ハァ、無理ー!ハァ、ハァちょっと休息!ハァハァ…
春馬:体力ねーなーw先行ってるぞ!
近くに見えた灯りが以外に遠い
だんだん近づくにつれ灯りの色が紫色に見える
春馬:?屋台の照明かな?
やっと辿り着き息を切らしながら這い上がると神社ではあるが見慣れた海の見える階段もなければしめ縄の輪の入り口もない
古びた小山にしか見えないが入り口に小さい鳥居はある
春馬:おい…どこだよここ…
周りを見渡すと下の方に灯りが見える
山の中腹ぐらいまで登ってきてしまったようだ
春馬:マジかよーもう体力残ってねーよ〜
ひろしー!ここ違うわ!降りた方がいい!
ひろし:「微かに」帰る気満々だからよかったわ〜
春馬:なんなんだよこの場所は!照明なんかつけとくけらこんな…壊れかけの神社に近づき中を見ると平べったい石が光っている
春馬:なんだよこれ…気持ちわりー…
いや電源があってこーゆー照明なんだ。
春馬は入り口の木の扉を開け中に入ると
体に電気が流れる様に痺れた!
春馬:うぁ!漏電してんのこれ?!ヤバ…体が…動か…な…
意識はあるものの声も出せず助けを呼ぶ事もできない
春馬:ひろし!やばい!ひろ…
頭の中で叫んだ瞬間
物凄い悪寒を感じた瞬間後ろから鎧いを着た侍が現れた!
光る石の前まで行くと振り返りこちらを睨みつける
明らかに人ではない
だがしっかりとみえている
侍:なぜここにきた…
低い声で話しかけてきた
春馬:「頭の中」いやあの初詣に友達ときてちょっと近道〜みたいな感じで…
侍:ばかもの‼️貴様の様に神仏を軽んじる者にろくな奴はおらぬ!何ごとじゃ!
春馬:「頭のの中」めちゃキレてるー…もはやお化けよりなにより純粋にキレてる熱量がこえー!
侍:大体だな!お主の……?お主ワシが見えるのか?
いま何時か?
春馬:はぁ?なんだよこのオッサン…こっちは体が動かねー…あれ動く⁉️
侍:早く教えぬか!貴様達の時代では何時かわかる南蛮機械かあるのだろう?早くせぬか!
春馬:「時計の事言ってる?」あ、1:20分です!
侍は腕を掴み時計をみる
侍:子の下刻!やはりな!
春馬の顔みると侍は不満そうな顔をしなが春馬の顔からつま先まで眺めるとため息をつき
侍:小声 このような青瓢箪「あおびょうたん」入ったところで3日と持たぬであろうが…外の世界も捨てがたい…
拙者は今からお主と一心同体じゃよろしく頼むぞ。
真顔でそう言うと春馬の後ろに周り煙の様に春馬の体に吸い込まれる
侍:まー仮の住まいとしてはよかろう…
この時春馬は意識をなくしていた
ひろしは道路の縁石にすり携帯をいじっている
ガサガサ…草むらから春馬が現れる
ひろし:おせーよー寒いし、腹減ったし、結局初詣も行ってないしーギャルとイチャイチャもしてないしー…
目の前を通りすぎる春馬
ひろし:?すげー無視ー!腹減ったからとりあえずなんか食おうよー
春馬:拙者ちと懐が寂しいが其方がどうしてもと言うなら付き合おう
ひろし:急に江戸時代入ってる!たまには奢るよ!まかせなさーい
色々な出店がある
春馬:なんと明るい事!まるで昼のようではないか!
ひろし:気に入ってんのかしらないけどそれもーいいってwあ、焼きそばいこ!
焼きそばの屋台がやけに空いていたのでひろしは走って屋台に行く
ひろし:焼きそば大盛り2つ!マヨネーズ多め!青のりぬき!早くね!早く!
店員は奥で何か作業をしている
ひろし:きこえてますかー!おーい!
奥から顔を出した店員はまさかの雅也先輩…
ひろし:テキヤ始めて少し落ち着いたらしいけど
俺この人に女関係で詰められて金とられた事ある…
マジでやばい…逃げ…いやもう顔見られてる…
雅也:すいませんね〜ガス切れちゃって!もう一回注文いいすか?
ひろし:お疲れ様です!あの、焼きそば2つでお願いします!
雅也:?あれ?あった事あるよね?……あー。
久しぶりだね〜元気?
ひろし:はい!元気です!
焼きそばを作り始める雅也
そこに現れる春馬
春馬:おー蕎麦か!汁にひたして食べるのではないのか?
ひろし:「小声」まじでそれいいわ!やめろって!
お前も知ってるだろ。雅也君…大人しく…
春馬:なんだか甘い匂いがするの〜店主味に間違いはないであろうな?
ひろし:お前⁈すいません!コイツ酔っ払って訳わかってないんです!すいません!
雅也が睨みつけながら焼きそばを袋に入れる
雅也:1000円ね
ひろしが支払いをしていると春馬ははじに寄せてある焼きそばをひとつまみし口に入れた
雅也:おい。何してんだお前。
春馬:味がわからぬゆえ味見がしたくてのー
一触即発の空気の中店の裏手から本職らしき人が入ってきた
雅也:井出さんお疲れ様です!
井出:すいませんねーこいつまだガキなんで
〜
雅也:いや。売り物手づかみされたら誰だってキレるだろ。
井出:お客さんそれはちょっと話しかわってくるわ。ちょっと話そうか。雅也お前は店やっとけ。
ひろしが青ざめている中春馬は黙々と焼きそばをたべる
裏によばれひろしと雅也が着いていくと仮設テントに6人ほど井出の仲間が椅子に座っている
井出:あのねーこっちも商売でやってるしお客さんあってのものだけどふざけたまねされたらこっちも黙ってられねーからよ。どーゆーつもりなんだよ。
春馬は焼きそばを食べ続けている
井出:おいお前話聞いてんのかこら!
春馬は咀嚼しながら井出をみつめてごくりと飲み込むと
春馬:うまい!いい味だ!気に入った!
もう2つもらおう!金はコイツが払うから心配はいらん。
井出:話し理解できねーのか耳がねーのかどっちだよ。
井出のまわりも殺気立ちまわりを取り囲むように近づく
春馬:お主ら喧嘩がしたいのか?ワシは一向に構わんが。怪我は覚悟のうえであろうな…
ひろしはすいませんを連呼しながら少しづつ離れる
1人が後ろに周り首を絞めようとすると膝をかがめて一瞬で背負い投げ。相手は長テーブルの上にたたきつけられテーブルが破壊する
そこから春馬は走って少し離れた場所に移動
騒ぎを聞きつけた雅也もその場に合流する
その時雅也の手には調理用のナイフがあった
雅也:このガキ!
雅也はナイフを振り回して春馬に襲いかかる
春馬はナイフを振り回す手首を押さえて
春馬:ワシに刃物を向けるとはただの喧嘩ではすまぬぞ。
春馬は腕を振り払いちかくに落ちていた焚き火ようの火かき棒を手にした
春馬から対峙する敵までの距離およそ3メートル
攻撃するには踏み込むにしても遠い距離に思えた
春馬の目が一瞬紫色に光ったその刹那
春馬は敵全員を通り抜け
バタバタと全員が倒れた
ひろしは何が起きたのかわからないが
この場にいる事自体がまずい事だと言う事は理解できた。
春馬のてを引き全力で走るひろし
駐車場につき車に乗り急いで走りだす。
ひろし:お前何してくれてんだよ!もう俺達ここら辺にいられねーよ!あーもー最悪!てかなんでそんな強いわけ?東リべ憧れて免許とりに行って絡まれて行けなくなった奴とはおもえねーょ!
助手席に座っていた春馬は目をつむり眠っているようだった。
ひろし:聞いてる?!寝てんのかよ!もー!とりあえず家には帰れねーからどっかのパーキングいれるよ!聞いてんの!
春馬の反応はない
パーキングに車を止めて近くのコンビニに買い物に行くひろし
春馬:?どこここ?てか身体中痛い全身筋肉痛みたいな…あれそー言えば俺初詣行って山登って…
侍:ワシに会ったわけじゃ
運転席な青白く光る侍が現れる
春馬:うぁ!なんだよ!もー!
侍:本当にお主はうるさいのう。女子供でそこまで騒がぬぞ
春馬:普通にこえーだろ!お化けじゃん!……てかあんた俺の体に入らなかった⁉️入ったよね!入った!
侍:うるさい!入ったわ!
春馬:あー神様こいつを成仏させて2度と俺の目の前に現れない様にして下さいー!そして顔をもっとブスにして匂いも臭くしてだれからも嫌われる存在としてこの先1000年…
侍:あー!うるさい!貴様の体に入れる条件が整っていた。だから入った。それだけの事。
春馬:入れるから入った?あんた人の家ドアの鍵開いてたら入っちゃうタイプの人だ?で、見つかったら開き直っちゃう系だ!やば。やば!
侍:一言声をかけてから戸は開ける。それならいいであろう
春馬:人の許可なくはいるのは犯罪ですー
絶対だめですー怖いですー。てかあんた一体何者なんだよ!なんでここにいるんだよ!
侍:そーだな名乗っていなかったな。ワシは塚原一「つかはらはじめ」と申す。眠って目を覚ますと真っ暗な部屋におってな遠くに灯りが見えそこに向かって歩くのだがどれだけの時間歩いたかやっと灯りに辿り着き
紫色の石が光っておってなそこに1人の女が立っておったんだがわしに使命があるとそー言いいおってな同じ血を持つものを待てその者と1つになれとそー言って消え小さな社にたどり着く。もー何年もこれを繰り返しているが何十回前にお主のようにここに現れた者がおってなその時始めて外にでれたんじゃ。そいつも驚いて今のお主と同じようであったのー。その者と話しをして中に入ったんだが2日であの世に行ってしまったものでな、またここに逆戻りと言う訳だ。
春馬:全然わかんない。てか俺すげー巻き込まれてる感じしかしない…たまたま俺がここに来てタイミング良かった的な?待ってくれよ…被害者でいいよね俺…
塚原:お主はなんと申す。
春馬:自己紹介…合コンかよ…赤井春馬っていいます!趣味はサーフィンとカフェ散策!元気な19歳です♡
塚原:赤井?前にここを訪ねて来たのも赤井…赤井秀光だったか…
春馬:おいおいおい!それ、うちのひい爺ちゃんだそれ!あ。なんかうちの家系でこの神社の裏山には行くなって小さい頃おばあちゃんがいってた気がする…
塚原:お主の曽祖父であったか!いや懐かしい!やつには悪いことをしてなワシもなに分初めての事でな相手の体に入る時間を加減せぬと相手の命を削ってしまうらしい。2日ほどでこの世を去ったあの時は寂しかったのをいまでもおぼえている。
春馬:先生〜!ここに人の命を削ると言うとんでもない行為をいい感じの思い出風に語ってちょっとウルッときて目を擦ってる人いますー!通報ですー!
え。待って。さっき僕ポデーに入っていらっしゃいましたよねいらっしゃいませー!
削れとるやんうちの体削り取りやん!
信じられん!だからこれ体全身痛いんだ!許せねー!
塚原:あの時に学んだから心配するな加減は大体わかっておる。ハハハハ「豪快に笑う」
春馬:大体…1番だめなのねそれ。エビデンスくれないと泣いちゃいそう…
本作をお読みいただき、ありがとうございます。
この物語は、大学を中退して目的を見失っていた青年・赤井春馬と、古びた神社に縛られていた侍・塚原一が、一つの身体を共有することから始まります。
春馬は調子がよく、危機感も責任感もあまりありません。一方の塚原は、礼儀や信仰を重んじる生粋の武士です。性格も価値観も正反対ですが、二人は互いに足りないものを持っています。
塚原の力は圧倒的ですが、使えば春馬の身体と命を削ります。そして塚原には、春馬の曽祖父を死なせてしまった過去があります。
なぜ塚原は紫色の石に導かれたのか。
彼に使命を与えた女は何者なのか。
なぜ赤井家の人間だけが塚原を見ることができるのか。
春馬の曽祖父は、本当に塚原の力だけが原因で亡くなったのか。
物語が進むにつれて、赤井家と塚原を結ぶ因縁が少しずつ明らかになります。
ふざけた会話や時代の違いによるすれ違いを楽しみながら、春馬が命の重さと自分の生き方に向き合っていく姿を見守っていただければ幸いです。




