III(九州)
@九州連邦共和国宮崎県えびの市
2月12日九州標準時刻1301時
「搭乗完了っ!グッドラック!」
避難民を誘導し終えた兵が外側からCH-27の後部ドアを閉める。
ボババババババッ!
同時にヘリのローター音が急激に高まり、ふわりと浮き上がる。
交差点の上で少しホバリングすると方向を変え、CH-27は南に向けて全速力で脱出を始める。
あちこちから避難民や負傷兵を満載したヘリが離陸していく。
土煙を上げながら畑から、
放棄された車両があちこちに転がった幹線道路から
ターボプロップエンジン4発のC-30輸送機が高速道路の直線部分に作られた臨時滑走路から離陸していく。
そのうちの1機、UH-48汎用ヘリのキャビンのなかのいすに座った1人の負傷した古参の兵はうわ言のようにつぶやいた。
「また、守れなかった――あのときと、同じだ」
文中に出てくる架空兵器の解説を……
●44式輸送ヘリ・FCH27・CH-27
[性能]
全長:30.2m
全幅:24m
胴体幅:3.8m
全高:8.46m
自重:15071kg
最大離陸重量:33400kg
エンジン最大推力:4380hp×3
最大速度:315km/h
実用上昇限度:5640m
航続距離:1000km
乗員:5名
武装:機関銃、ミニガン、ロケット弾ポッドなど
[特徴]
3発の大型輸送ヘリ。車内に軽装甲車を積める。
完全武装の航空機動歩兵(第3世代飛行鞄装備)55名または陸上機動歩兵(第2世代走行椅子装備)40名を輸送できる。
ただ、大型ゆえに取得コストが高く、1150年ごろには生産は終了している。しかし、部品の生産は続けられている。
[バリエーション]
44式輸送ヘリ11型・FCH27a-a
44式輸送ヘリ21型・FCH27b-a
44式輸送ヘリ22型・FCH27b-b
44式輸送ヘリ23型:アシカガ作戦のために耐弾性の向上、地形追従レーダーの搭載を行った。
●30式輸送機「新山」・FC16・HC15・C-30・Mu-30
[性能(23型)]
全長:30.5m
全幅:40.3m
全高:10.6
自重:37500kg
最大離陸重量:70300kg
エンジン:武蔵野航空機製作所タ45-2ターボプロップエンジン×4
エンジン最大推力:5000hp×4
最大速度:600km/h
実用上昇限度:8000m
航続距離:4000km(20t搭載)
乗員:6名
[特徴]
クラックゥ出現前に開発された輸送機。
ターボロップエンジンを4機搭載し、優秀なSTOL性能と急造滑走路でも離発着できる強靭さを持つ。
設計はC-130「連山」の影響を大きく受けていて、外観は非常に似ている。
[派生型]
FYAC16:対地攻撃型。クラックゥがひしめくなかを強行突破するために左右にそれぞれ25ミリ機関砲×2、40ミリ機関砲×2を持つ。ただ、4機の改造のみ
HKC15・FKC16:空中給油機型
30式輸送機改「新山改」・FC16B・HC15B:性能向上型
[バリエーション]
30式輸送機11型
30式輸送機12型・FC16a-b
30式輸送機23型・FC16b-c・HC15-2C・C-30B・Mu-30B
●30式輸送機「新山」・FC16・HC15・C-30・Mu-30
[性能(23型)]
全長:30.5m
全幅:40.3m
全高:10.6
自重:37500kg
最大離陸重量:70300kg
エンジン:武蔵野航空機製作所タ45-2ターボプロップエンジン×4
エンジン最大推力:5000hp×4
最大速度:600km/h
実用上昇限度:8000m
航続距離:4000km(20t搭載)
乗員:6名
[特徴]
クラックゥ出現前に開発された輸送機。
ターボロップエンジンを4機搭載し、優秀なSTOL性能と急造滑走路でも離発着できる強靭さを持つ。
設計はC-130「連山」の影響を大きく受けていて、外観は非常に似ている。
[派生型]
FYAC16:対地攻撃型。クラックゥがひしめくなかを強行突破するために左右にそれぞれ25ミリ機関砲×2、40ミリ機関砲×2を持つ。ただ、4機の改造のみ
HKC15・FKC16:空中給油機型
30式輸送機改「新山改」・FC16B・HC15B:性能向上型
[バリエーション]
30式輸送機11型
30式輸送機12型・FC16a-b
30式輸送機23型・FC16b-c・HC15-2C・C-30B・Mu-30B
●48式汎用ヘリ「白水」・FUH28・UH-48
[性能]
全長:15.6m
胴体幅:3.1m
全高:4.4m
自重:3050kg
最大離陸重量:5455kg
エンジン最大推力:1460hp×2
最大速度:235km/h
実用上昇限度:3650m
航続距離:540km
乗員:2名
武装:扶桑46式7.62ミリミニガン×2又は扶桑50式汎用機関銃×2
機外搭載武装:66ミリまたは70ミリロケット弾ポッド、空対空ミサイル、対地ミサイルなど
[特徴]
日本連合の共同開発によって生まれた汎用ヘリ。
固定脚、双発と汎用ヘリとしては常識的設計。
ローターは複合素材を使用したヒンジレスローター、コックピットはグラスコックピット化され、フライ・バイ・ワイヤ方式でコックピットには操縦桿を装備している。
輸送能力は完全武装の航空機動歩兵14名または陸上機動歩兵12名を運べ、スリングで4t近い吊り下げ能力を持つ。
また、連絡機としての使用もされている他、ASEAON(東南アジア・オセアニア諸国連合)陸軍・海軍やオーストラリア陸軍・海軍でも使用されている
[バリエーション・派生型]
48式汎用ヘリ11型・FYUH28・YUH-48:試作機
48式汎用ヘリ12型甲・FUH28Aa-b・UH-48A:陸上運用型
48式汎用ヘリ13型甲:アシカガ作戦の初期段階での強襲用に地形追従レーダーを搭載し、耐弾性を向上させた。
48式汎用ヘリ12型乙・FUH28Ba-b・UH-48B:艦載型
48式救難ヘリ12型・FHH28a-b・HH-48A:救難ヘリ
48式早期警戒ヘリ12型乙・FEH28Ba-b・EH-48B:早期警戒ヘリ。胴体下部に対地レーダーを装備する。艦載型
49式早期警戒ヘリ12型甲・EH-48A:陸上監視ヘリ。陸上運用型
48式早期警戒ヘリ22型乙・FEH28Ba-b・EH-48C:48式早期警戒ヘリの改良型。短魚雷を3発または対地ミサイルを8発搭載可能に
AH-53C:EH-48Cをベースに南九州が重攻撃ヘリとして開発したヘリ。電子兵装を下ろし、耐弾性を向上させ、スタブウイングを拡大、胴体下にパイロンを設け、魚雷、対地ミサイルなどを搭載可能にした。
AH-53D:UH-48AにAH-53C同様の改修を施したタイプ
AH-53CA:AH-53Cに副操縦席から操作可能な坂東49式25ミリ機関砲を胴体左右に搭載したタイプ
AH-53E:艦上運用型。AH-53Cに着艦拘束装置を搭載した。
AH-53DA:AH-53DにAH-53CA同様の改造を施し、坂東49式25ミリ機関砲2門を装備した。ただし、ベースのUH-48Aは側面に大型のスライドドアを装備していたのでそれを撤去し、キャビン内に坂東49式25ミリ機関砲を装備、操縦席背面に仕切りを追加している。
YAH-53F:AH-53Cにローターマスト頂部に対クラックゥ受動レーダーを搭載、FCSのコンピューターの容量をアップした。3機の改造のみ