表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間体験  作者: hi07


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
64/126

第63話 case 4-確定(10%→0%)

央吾は布団の中で考えていた。


俺に聞かれたらまずい話…、…、…、

ブレーキの事、ハンドルの事…バイクはスクラップしたから大丈夫?…、…、…、

警察に今来られるとヤバイ?…、…、…、

疑われる可能性がある?…、…、何を?

医者が信者だったら何で助かるんだ?…、…、


もしかして…、ブレーキとハンドルに細工をして父を事故らせた?

バイクはスクラップしたからもう細工の証拠も無く、調べようもない。

事故死と判断されれば警察はそのまま処理するだけ…


会話の内容をよく思い出しながら央吾は一つの恐ろしい結論に辿り着く。


事故に見せかけた…殺人?


まさか…


確かに最近は喧嘩が絶えなかった。

そのきっかけや内容は必ずと言っていい程“世界の始まり神教”だった。主に献金の話…


それでも、そこまでやるか普通?

…、…、母は…、普通では無いか…。


母と西中島の会話を思い出せば出す程、殺人だという結論になる。そう考えるのが妥当であった…


母からの依頼で西中島たちが動いたのか…

西中島からの提案があったのか…

バイクへの細工…そんな事母に出来るのか…?

あの男たちか?

どこまで母が加担しているのかは全く分からないが、全ての計画を理解していた事は間違いなさそうだ。


病院でのあの母の手の震え…。

あれは悲しみだと感じ取っていたが、実際には悲しみなどではなくバイクの細工がバレないか、殺人だとバレないか…そこに対しての恐怖のみ。


もしかしたら父を殺してしまった事への後悔…?

それは無いか…、姉の神業入りの後も平然としていた…。


まあそれは俺もそうか…、…、…。


姉の神業も、祖父に渡していた酒の事も知っていたのに、その後も平然と暮らしていた…。

むしろホッとし、安心までしていた…。煩わしい事も無くなり快適だとさえ思っていた…。



「央吾、起きてるんでしょ?」


ヤバッ、母の声。足音聞こえなかった。


「階段にいたわよねぇ?話聞いてたでしょ?」


気づいてた?いや、バレてないはず…

寝てるかどうかを確認してるだけだ…


「ねぇ、起きてるんでしょ?」


優しいトーンではあるが、それが逆に怖い。


…、…、…、…、…、…、


何だこの長い間…様子を伺ってる?


「寝たふりしても無駄よ」


ヤバイ、体の震えが止まらない。


「起きてるの分かってるから」


母の声は央吾の後頭部に優しく当たる。


「今起きれば、全てを話してあげるわよ」


どっちだ?バレてる?かまかけてるだけだろ。


「ふっ」


?笑った…?


「安心して、あなたにまで手を掛ける気はないから」


母に背を向け目を強く閉じていたが、自然と目が開いた。体の震えが止まった。

その言葉…手を掛けたと言ってるようなもの…

確定した…。

20%…いや、10%ぐらいは信じている気持ちも

あったが、0%になった…。


起きている事を白状し、全ての話を聞こうと思った…。姉の事、祖父の酒の事、父の事故の事…


聞いた所で、もうどうにもならないが…


でも、このままでは一緒に暮らせない…

央吾は決心し布団を自ら捲り上げた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ