表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天空の使者  作者: サルザムライ(占空)
第4章 MONSTERS
49/50

MISSION4 奪還〜社会のルール〜

「聞いてねぇぞ!こんなの」

ロングイがナナ王妃の発言に驚いた

ファーザーロンが笑う

「あの葉巻頭の策ってこれか!」

コッコへ向って叫ぶがコッコはニヤニヤしているだけだった

「明案でしょう!!」

通信でイガラシが得意気に言う

コメントに困るグラニーテル幹部

「あんた達なら王族とこの国を変えられると思うんだが」

コッコがロンとロングイを見ると

タマがロングイの手をギュッと握る

ロングイは弱った眼をしてロンの顔を見る

「僕からもお願いします!一緒に国を良くしてください」

トキが二人に頭を下げる

「ワシは構わんが、麒麟爺と鳳凰夫婦にも聞かんと…」

マイクで繋がっているので全て幹部の耳に入る

「ロン!!助けてやろうぜ!ナカバナん時みたいに楽しくやろうや!」

無口な凰老人が口を開いた

"ほぉ"とロンの口元が緩んだ

「普段喋んない爺様が口を開いたんじゃ案に乗らない訳にはいかんのぅ」

「決まりだな」

コッコはそう言うと状況をマツクワ、トク、ハイドへと知らせた

タマはニコリと笑いロングイの顔を見る

ロングイは涙目でタマの手を握り返した


宮殿ではリポーターがナナ王妃を称えてリポートを締めた

このニュースは一気に国中へ広まる

宮殿には駆けつけた兵士達と警官隊によりズロウファミリーは全員逮捕される

事実上ズロウファミリーは壊滅した

3人に倒されたマフィアは死んではいないものの全員がタンカで運ばれるが国家反逆罪が現行犯として確定してるので救急車には丸太を積むように乗せられ雑な扱いをされる

指揮を取っていた男はパンツ1枚に手錠をかけられ新聞やテレビ、インターネットで晒される、白いハイソックスが笑いを増やした


バラバラバラバラ


タマ王女とトキ王子を乗せたヘリが宮殿の上へを旋回する

ナナ王妃は泥だらけの傷だらけにも関わらずヘリポートへ一目散で走り出した

リポートを終えたリポーターがマツクワとトクの前へ来る

「始めてナナ王妃を間近で見ました、器の大きな方ですね、今後の国が楽しみです」

笑顔を光らせて話しかけてきた

「アンタも一流ジャーナリストダヨ 状況判断ガ早くて的確ダ」

トクが握手を求めた

ありがとうございますとその手を握り返す

「今後の政策については後日会見するって さっきナナ王妃が言ってたよ」

会見させるのはイガラシの案だが全てナナ王妃の判断とさせた

「これでこの国も争いの国から平和な国へと変わりますね」

「そうダヨ、争いで消えていた平和を奪還したんダ アトは国民が愛を持って変わればヘイキだヨ」

トクとマツクワが帰って来たヘリを見るとリポーターも笑顔でヘリを見た



プロペラの風を浴びながらナナ王妃がヘリポートに立っている

トキ王子とロングイに抱きかかえられたタマ王女がナナ王妃の元へ歩みよる

涙を流しながら2人を抱きしめる


「間に合って良かった」

ロングイがふぅと息を吐きながら笑う

「本当にありがとうございます!」

ナナ王妃がロングイへ深く頭を下げる

「礼ならあいつ等に言ってくれ」

親指でユニバーサルスタッフを指した

ナナ王妃は深々と頭を下げる


ナナ王妃はタマを抱きトキ王子と家族部屋へと移動する

残され時間が少ないので寝たきりの王の所へと向かうと部屋から出てきたトクとマツクワとハイドと廊下ですれ違う


ガチャ

扉を開けるとナナ王妃はビックリする

3人の背中を見るが3人はそのまま歩いて行った

「今日はなんて日なの…」

涙をこぼす所へ付き人が走ってナナ王妃をやっと見つけたと言わんばかりに駆け寄る

泣いている顔を見て慌てて部屋を見て驚いた


王は寝たきりになってから体を起こす事も出来ない状況だった


なのに


王は上半身裸になって身体を濡れたタオルで拭いていた

「おかえり」

王はニコリと笑い手を広げ3人を呼ぶと

駆け寄り抱きしめ合う家族の姿がそこにあった


「王はナニが原因だったんダ?」

トクはハイドを尊敬するように話しかけた

「闘ってた時に枯葉剤の爆弾にやられたっぽいね、ダイオキシン類の要素がアチコチに残ってたから全部抜いておいたよ」

流石!とマツクワがハイドの肩を叩く


医務室ではYUIとリンゴとTEAM BiSHが兵士の治療をしている

BiSHメンバーは治療をしながらハグミィを思い出していた

テキパキと動きながらもメンバーは時折顔を見合わせて微笑む

時を越えてハグミィと居た場所と似た光景と思い出にいれるのが嬉しいのだ

そんな姿を見ながらハイドがマツクワへ

「そろそろ教えてもいいんじゃないの?」

と意味深にいうと

「駄目だTEAM BiSHの今掲げてる目標はハグミィに活躍して光ってる姿をみせてまた、TEAM BiSHを知ってもらう事だから…」

と返してきた


マツクワ、ハイド、トクが医務室へ入るとメンバーのテンションが上がった

アユニはマツクワのカメラ映りの不細工っぷりをからかって伝え、アツコが顔マネをした

アイナはハイドとトクに眼がハートになっていた

リンリンは黙ってその様子に微笑んだ


ヘリポートから美しい街の景色を観るコッコとロングイ

「行かなくていいのか?」

コッコの問に返事は無かった

ロングイはハットを深く被り顔を隠すようにモッカバ川を観ているフリをしている

思い入れの強くなる数日を過ごしタマが消えるのが解ってはいたはずだが受け入れる事が出来ない

最期は家族と居てくれればそれで良いと自分に言い聞かせて看取らなければ現状を受け入れられると思い込ませている


コッコから見てロングイは逃げていると感じた、解らなくは無い

「なんで、お姫さんはお前さんに助けを求めにいったのかな?」

問にロングイがピクリと反応する

「本来、お前達がいなけりゃあの娘は産まれてすぐ死んでいた、お姫さんからしたらお前達も家族なんだろうな」

そうロングイに言ってコッコは歩いて階段へ向かう

ダダダダダダ

横を猛ダッシュでロングイが走り抜けた

「亀も走りゃ早ぇじゃねぇか」

コッコは階段へ行かずUターンしてヘリポートでタバコに火を着けた


階段下にクリビーが居る、流れを読んでロングイを待っていた

「こっちです!」

家族部屋へ案内する、部屋の入り口にはキーンがクリビーに頼まれグラニーテルの幹部を呼んでいた

ナナ王妃とトキ王子そしてタマから事情を聞いた王がグラニーテルファミリーに膝を着きお礼を言う

グラニーテルファミリーも膝を着いて返す

部屋の中へ入ると今迄王が寝ていた所へタマが寝ていた

顔は白く今にも消えそうな消失感がタマを包んでいる

「タ…タマ、声を掛けてくれてありがとう…」

ロングイの今出せる精一杯の声だった

「こちらこそありがとう!最初に死んだ時は逢えなかったから、2度死ねて良かった」

にこやかに笑う

トキ王子もこの言葉で救われた、自分の弱さ故にマフィアに拉致され国を巻き込み迷惑をかけたのだから

タマの身体が光始めた

「タマ!」

王と王妃がタマ肩を抱く

「ロングイさん!」

トキ王子はロングイの手を引っ張りタマの手に乗せる

「みんなありがとう……」

そう言ってタマの体は ス〜と消えていく


声にならない、過呼吸になりながらロングイは泣いた

それが数秒後雄叫びに変わり廊下へ響いた

ミヤビとイガラシがそっとドアを閉めて雄叫びを消した


数日後ー


ナナ王妃は王と王子と共に記者会見をする

平和な国への改革と題して

今迄居なかった政治家を創り、国の仕事を増やす

労働は国全土のインフラ整備を皮切りに観光や郷土料理をメインに力を入れる

寒い地方が多いのでインフラ整備の中には凍結防止や暖房設備への専門職を増やし

極寒地では発電所を創り気温の調整で人が住める様にすると発表された


元々血の気の多い国民を指導するのにグラニーテルファミリーが動いた

マフィアから2度国を護ったグラニーテルファミリーと英雄扱いされていたので指導はスムーズに行われる

お金が回り、専門職が増え犯罪は減っていく



「さて、帰りますか」

イガラシが国の状況を観て任務が終わったと感じた

「コッコ隊長〜」

チッチが超瞬発力でコッコへ突っ込んで来た

帰る事で気を緩めていたコッコが吹っ飛んだ

ドゴン

鈍い音と共にメンバーの前から消えたコッコは数十メートル先でチッチに馬乗りにされていた

「すげぇなチッチ…」

ミヤビがポカンと呟くと周りが大爆笑した


マツクワがアイナに紙を渡す

笑いながら紙を受け取ると地名が書かれていた

「もう、次のMISSIONですか?」

「ハグミィの今の居場所だ、たまには顔見てぇだろ」

マツクワの言葉でチッチ以外のBiSHメンバーが止まった

「で、でも…」

言葉を探すアイナは挙動不審になる

「無理強いはしねぇ、みんなで決めろ」

マツクワはそう言ってチッチの回収に向かう

「いいんじゃない、顔見るくらいなら」

YUIがアイナの背中を押した

皆が顔を見合わせた

ハイドがマツクワ背中を叩いた




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ