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天空の使者  作者: サルザムライ(占空)
第4章 MONSTERS
48/50

MISSION4 奪還〜HiDE the BLUE〜

バリバリバリ〜ウォ〜ン!


報道ヘリが宮殿の上を旋回してナナ王妃を映し出した

黒い煙の中、右手にバズーカ左手に機関銃

背中にはロケットランチャーをしょっている姿は勇ましく絵になった

後ろには付き人が大きな台車に武器を積んで走ってきた

「武器を取れぇ!国を護れぇ!」

王妃の気迫に満ちた眼は兵士達を動かす

ガシャガシャガシャ!

半分の兵士は前で盾を掲げ 残り兵士は武器を取りへ行った

「撃てぇ!!」

マフィア達の前列が膝をついて機関銃を構え発砲を始める

ズギャギャギャギャギャ

カンカンカンカンカンカン

一斉に出た玉は盾に当たり鉛と金属の合わさる高い音が響き始めた

「国をなめるなぁ!」

バフっ

ナナ王妃のバズーカが弧を描き飛ぶ

ボーン!ドガーン!

宮殿前で爆発する

ヘリから映し出される映像に載せリポーターが興奮して状況を流す


兵士達は多勢に無勢、少しの隙で玉の餌食

徐々に倒れていく

ナナ王妃は怪我人を庇うように倒れた者から離れ囮になって走っては撃つ、走っては撃つ

王から教わった戦法だ

普段から忙しい中でも身体をを鍛えていたナナ王妃

細くスラリと伸びた手足と裏腹に

力こぶや血管が浮き出ていた

「ナナ王妃だけに頼るなぁ!お護りしろぉ!」

頼りなかった兵士達がナナ王妃の行動に愛を感じる!

そしてそれが力となり戦力を上げる

ウォー!イケー!ギャー!

色々な声があちこちから聞こえる

マフィア側のバズーカ隊とランチャー隊が扇の形に配置され兵士達の死角を突こうとする

「マズイ!」

ナナ王妃がマフィアの陣形が変わったのに気付く

「皆!1回退けぇ!!」

ナナ王妃が叫ぶがその直後一斉にバズーカが発射される

ドドォーン!! ボーンボーンボーン!

爆圧にやられ吹き飛ぶナナ王妃

それを泥だらけの付き人が抑える

黒煙と砂煙が立ち込める

少しすると煙が捌け多くの兵士がナナ王妃の前に倒れていた

眼に涙を浮かべるナナ王妃と付き人


映像を観たリポーターは恐怖と限界を感じたのか震える声で必死にリポートする

『わ…私の前にある火の壁…の向こう側で…く…黒服の男た…達が放った攻撃で国政軍…が…かなり負傷しっ…した模様です…こ…国政軍は…もう…ダメなんでしょうか…」


テレビモニターには倒れた兵士とバズーカを杖の様にして立ち上がる黒スス姿のナナ王妃を映す


「終わりだ!宮殿も国も兵器も貰うぜ!」

ナナ王妃の前に近づき歩いてくるマフィア

「ふざけるな!」

玉の切れた機関銃をマフィアへ突きつける

お見通しのマフィアはニヤリと笑う


走る車の中でロングイがテレビにしがみつくように観る

「おい、おい!間に合うのか!」

焦るロングイ、タマは兄とロングイの手をギュッと握る


「まだか?」

イガラシも焦る、自分が提案しているだけに責任を感じている


「クッソー!あそこで暴れてぇ!」

チッチが拳を握り叫ぶ

ようやく山を越えてヘリへと近づく


動ける兵士が余力で身体を引きずりながらナナ王妃の前へと動こうとする

「無駄だぁ」

そう言ってマフィアの男が手を上げる

カチャカチャッと金属音がまとまって動く音がすると全ての銃口がナナ王妃達へ照準を合わせた


『ナナ王妃!絶対絶命です!この国はまた昔にもどるのでしょうか?』

切なる声でリポートされると

優しい声が帰ってきた


"戻させないよ"


テレビクルーの横を白い服を着た3人の男がスッと火の壁へと歩いて行く

『え?あ?なんて…』

優しい声はあまりにも小さすぎて聞き取れなかった

カメラが3人を映す


マフィアは自分が玉に当たらぬ様がカッコつけながら横へと移動する

自分の安全な位置を確認すると上げていた手を振り降ろそうと一度高く上げた


「ここまでかっ!」

ナナ王妃が目をつぶる

バギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギ

物凄い音に驚き眼をひらくとマフィア達が噴水の様に飛んでいた


「来たっ!間に合った!」

イガラシが興奮してガッツポーズをとる

「これって…」

キーンとリンゴがテレビを観て驚く

そこには白いスタンドカラーの白いスーツを着た3人が映る


まるで台風が3つ有るようにマフィア達を次々と倒しては宙へと飛ばしていく

上空からの映像では異常気象の天気図のようだ


「うちの制服きてるけど…こんな奴等知らねぇぞ」

ロングイがあっけに取られる

「俺らの仲間だ!」

コッコが胸を撫で下ろし笑顔でかえす


「あ、あのモヒカンって!」

モモコが指を指す

「見た目残念だけど、間違いないわね」

アツコが少し微笑んだ


「そ…そんな馬鹿な…」

マフィアの男が腰を抜かして3人を見た

僅かな時間で武器を持つマフィアが全滅

煙と熱気で蜃気楼のように歪む景色の中をモヒカンと長めのツンツンヘアそして編込みオールバックの男達がドン!と現れた

3人はナナ王妃と兵士の前へ来る

「ユニバーサルのスタッフです、少し遅くなりましたがお力をお貸しします」

モヒカンマツクワが膝と手を地面へ付け挨拶する

「ごアンシンくだサイ」

「……………………」

トクとDr.ハイドも挨拶をする

ハイドは声が小さすぎて誰も何言ってるかわからなかった


「その服はっ!てめぇらグラニーテルかっ!」

指揮をとってる男が腰を抜かしてる割に強気で叫ぶ

「ソウだが、それがドウした?」

トクのサングラスにマフィアが映る

強気な言葉で虚勢をはっても、威圧ある男に見られると縮こまる


「ボクは王の所へ行くね、後で兵隊さん達も宮殿の医務室へ連れてきてね」

ハイドはマツクワの肩を叩き宮殿へと入っていく

ナナ王妃はただあ然として状況を整理している

「ナナ王妃お話が…」

マツクワが倒れているナナ王妃と付き人を手で引っ張り上げた


ヘリへ乗込み向かうロングイ達はタブレットで宮殿のニュースを観ている

『私達は夢でも見ているのでしょうか?3人の紳士があっという間にこの戦場を終わらせました』

リポーターは生で見ているので素の3人だが映像では見た目が残念な姿、視聴者は紳士で納得する人は居なかった

宮殿内を歩くハイドが宮殿の大きなテレビに映る自分達を観た

ハイライトとして暴れる3人がピックアップされているがとても残念な姿になっていた


正体がバレないようにとの事で映像は素とかなり違う

「このシステム変えたいよ」

ボソッと呟き、悲しい足音が宮殿に響いた


ヘリの中タマはドンドン顔色が白くなっていく、ロングイとトキ王子が寂しげな顔をする


「そんな顔をするな!今1番がんばってるのは姫さんじゃ」

ゆっくり淡々とロンが活を入れる

なんとも言い難い想い、ファーザーロンの言ってる事もわかるが今にも消えそうなタマへの想いもある

「お主がロングイが言っていた者か?」

コッコの顔を見てロンの眼が強く見開く

「はじめまして、ユニバーサル商会のコッコと申します」

立てないヘリの中、窮屈ながらも丁重に挨拶をした、隣にいたクリビーも丁寧に頭を下げる

「ユニバーサル商会…?ユニバーサル…」

そう呟くとハッとする

「お前さん達はクス王とこの者か?」

「御存知なんですか?」

正体を知っている事にコッコとクリビーが驚いた

「これでもナカバナでは守護をしていた身、国王とユニバーサルの者たちには世話になったわい」

シワシワの顔をニタッと更にシワシワにして握手を求めるロン

「光栄です」

コッコも顔を緩ませ握手をした

「なんか繋がりってすげぇな、俺はなんも知らなかったぞ」

ロングイが少し驚いて二人を見る

ファーザーロン ナカバナの守護の隊長、国王の右腕として常に側にいた為ユニバーサルの存在を知っていたし外部には守秘していた

その為ロン以外はユニバーサルの存在を知らなかった


宮殿入り口ではマフィアがパンツ1枚で縛られていた

黒いハットはマフィアらしく被されていた


宮殿入り口の火は小さくなっていく

テレビクルーが倒れているマフィアを映しながらトクとマフィアの方へやってきた

マフィアはタダでは殺られないとカメラに向かい 国とマフィア関係を叫び始めた

「この白い服はナカバナ系マフィア グラニーテルの制服だぁ! 昔あった国とマフィアの黒い関係は本当だったんだなぁ!」

ありもしない事でも言ったもん勝ちの様に嘘を並べ喋りまくる


マツクワと話ているナナ王妃がそれに気付きカメラの方へ歩いて来た

マフィアが話している途中でリポーターはナナ王妃に気付きマイクをナナ王妃へ向ける

『ナナ王妃!大丈夫ですか?この黒服の人達は?』

リポーターはハナからマフィアの話など興味無かった、嘘に踊らされるのはリポーターのプライドが許さず 流れを見てどちらに正義があるかを見定められるジャーナリストである

「この国の護るべき物を奪いに来た輩だ!!」

眼に力が入りカメラを観る

『護るべき物ですか?』

リポーターが宮殿を観る

「愛です!」

慌ててナナ王妃を観るリポーター

『愛?』

「そう、元政府軍と王族の争いで皆大事な物が解らなくなったと私は思う」

ナナ王妃は自分の国への想いでは無くどうしてこの国が争いばかりになったかをずっと考えていた事を話した

争いで住む所や食べる事を失くし余裕が無くなる国民

利権ばかりを求め現状しか見えなくなり欲の為だけに戦う政治家とそれに癒着するマフィア

護るべきものを見失う王族

全て愛と金が有ればこんなにはならなかったと反省を込めて語った

リポーターは動乱を知る者としてナナ王妃の見解に大きく頷く

『ナナ王妃の言う事はよく理解できます、でもコチラの白い服の方達は?私が知る限りこの服はナカバナ系マフィア グラニーテルファミリーの服ですよね』

少し力が入りマイクがナナ王妃へ近づく


各ヘリの中でグラニーテルファミリーがタブレットへ食いつく

イガラシが微笑む

マツクワの顔をナナ王妃が見るとマツクワはコクリと頷く

『今迄秘密にしていて申し訳なく思います、もう姿を現したので国民の方々へお伝えします、この者たちはマフィアとは仮の姿!この国の諜報部隊 "GTF"‼ 常に国を護ろうしてくれている国民の味方である!」

ドン!と答えた

えぇえ〜!!とグラニーテルファミリーがヘリで驚いた!


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