表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天空の使者  作者: サルザムライ(占空)
第4章 MONSTERS
45/50

MISSION4 奪還 〜プロミス ザ スター〜

ズロウは悶えるフリをして銃の落ちた所を探す

銃の在り処とロングイの後にいるタマを見つけ目を光らせる

うずくまる形を取り少しづつ滑る様に動く


ゆっくりと出てくるミサイル

「どんだけデカイんだよ…」

文句を言って光を出し続けてるロングイに疲労が見える

それに気付いたクリビーがYUIに疲労回復をお願いしようとズロウへ背を向けた


「オラッ!」

ズロウがクリビーの足を蹴ると滑って尻もちをつく、そこへ ドンっと体を押すとスィーとクリビーが滑り始めた

慌てて体を止めようと手を着くが滑ったままロケットの穴へと落ちた

「あ…あぁあぁああああ」

「クリビー!」

リンゴが叫ぶと穴からクリビーの叫び声だけが響いて聞こえた


「動くなっ!」

ズロウは落ちた拳銃を取りズロウへ銃口を向けて、リンゴとYUIを静止させる

「いくら神獣でもこの状況で玉が当たれば死ぬだろ」

疲弊してるのを良い事にズロウはイヤらしい笑みを見せた

「ロングイ!テメェんとに居る女ぁこの国のお姫様だな」

ロングイの後ろから顔を出している所へ銃口を向ける、ロングイがそっとタマを隠すように向きを変えた

「王子がダメならお姫様でも良い!!ロングイ!俺と組んで世界を貰おうぜ!」

状況的に断れば死を意味する

イヤらしい笑みが笑いへと変わる

ズロウは残された女2人では自分に勝てないと踏んだ

ロングイが神獣ならば生殺しにして生物兵器として活用しようと考えたのだ


卑怯な事、ズルい事には頭の回転が早いズロウ

引き金にググッと力が入る

「ロングイさん光を出すの止めて」

YUIが叫ぶとロングイは「え?」とした顔をするがリンゴがいない事で状況を瞬時に把握した

光が当たらなくなったロケットはそのまま出て来てズロウからロングイを見えなくさせた


パン!!

ズロウの銃が火を吹く

撃たれた玉はロケットミサイルに当たり ピキュン!と高い音を出した

ゴゴゴゴゴゴ

ロケットミサイルは姿を出す程、音も振動も凄くなってくる

振動に足を滑らせたズロウがロケットミサイルの壁面にエグった様な穴を見た


クリビーがそこにぶら下がっている

「ポジション交代です!」

そう言うとズロウの後ろへ周りこんだリンゴがクリビーへズロウを蹴っ飛ばして渡す

ズロウは状況を掴めない顔をして宙を舞、キャチしたクリビーがエグった穴にズロウを挟み入れる

「ご無事で!」

クリビーは挟まって動けないズロウへ笑顔を見せロケットミサイルから飛び降りた


「や…やめてくれぇー!」

ロケットミサイルは空へと飛ぶ

「いやぁあぁぁぁああ!!!!!」

大きな煙を出して、大きな風を作り、大きな音と共に小さな光になって遥か彼方へと消えて行った

腰を落としタマを見るロングイ

青い顔をしたタマが笑う

「終わったな」

「うん!ありがとう!」

タマは背中からロングイを抱きしめた


「通信間に合って良かった」

クリビーがYUIとリンゴに笑顔を見せる

「ナイスだったね」リンゴがクリビーの背中を叩く

「よく、咄嗟に思いついたわね」

YUIに褒められ照れるクリビーは少し紅くなった


クリビーはズロウが企んでるのが解っていた、ロングイの体力的にも限界が近い事に気付きクリビーなりに考えた

穴へ落ちたクリビーはYUIとリンゴへ通信を送り作戦を伝えたのだ


「お?終わったのか?」

コッコ達が王子を連れて出て来た

「マフィアのおっさんは?」

キーンがキョロキョロとズロウを探す

「宇宙飛行士になりたいってロケットに乗って飛んでちゃったわ」

YUIが笑いながら答えた

この状況が普通なのか?誰も興奮する事なく冗談っぽく話をしてる状況にロングイが唖然とした

王子がヒョイと顔を出しロングイの方を見た

ロングイはタマを隠す

「大丈夫だよ、ありがとうロングイ」

そう言ってタマはロングイの背中から顔を出した

「え?」

トキ王子は目を疑う

「驚いたろ王子!タマがお前を助けて欲しいって俺んとこに来たんだ」

トキ王子は目に大きな涙を浮かべ膝を落とす

「ご、ごめんよぉぉ!」

ありがとうじゃ無くてゴメン?

クリビーとキーン、リンゴが言葉に違和感を感じる

「謝らないで、お兄ちゃん無事で良かった!」

タマはトキ王子の元へ駆け寄り肩を上げさせた

タマは笑顔を見せるとトキ王子は更に泣き出しタマを抱きしめた

「これって?」

状況の違和感にリンゴが首を傾げる、空気を読めるクリビーも違和感の訳を読み解けなかった

ロングイがタマとトキ王子を見ながら話を始めた

タマは既にこの世には居ない

1年程前に病気で他界している


コッコは始めてあった時に気付いていた

元来この国の王族は守人

この国に存在する他外兵器と呼ばれる黄泉の扉を護る一族である

王族は黄泉の扉の鍵になる指輪を所有する

開ける事無い扉、鍵を求め争いが起きた歴史から王は指輪をタマの手にはめて埋葬した


王族の墓は王族がある限り掘り起こされないからだ

王は寝たきりになり、忙しく国が混乱してる最中ナナ王妃はトキ王子が誘拐された時タマの墓の前で泣いて謝った


自分が嫁いでから家族が不幸になっていっていると責任を感じていたのだ

その涙がタマの亡骸と指輪に届く

黄泉の扉はタマの意思により開かれ7日間の開放を得る

タマの魂はまだ転生浄化されておらず転生期間を延ばす事によりその身のまま現世へと現れることが出来た


守人の特権でもあった

王子は暫く泣いていた


壁の外ではビッグフットがイエティの体を触っている


腰を抜かして動けないへヴァン

逃げきる体力の無いTEAM BiSH達

「どうする?」

チッチが自問自答する

TEAM BiSHには派遣Drが居ない

傷を負ったり疲労した時即座に対応できない


ビッグフットがイエティのヘッドフォンとマスクを剥がす

バチン!!と乾いた音がした


ビッグフットは匂いを嗅ぎ少し間をおいた

チッチは皆を守ろうと5人の前へ行き力の限りの瞬発を足へ溜める


その後ろでは各々がメンバーを守ろうと戦闘態勢をとり始めていた

ただ6人とも限界はとっくに過ぎている、無意識で命をかけた 

人は限界に追い込まれた時に本性が出ると言われている 余裕が無ければ我先にと言うのが殆どだがTEAM BiSHは迷う事なくメンバーがメンバーの為に自然と動いていた


ビッグフットの眼がへヴァンを観た

言葉もでないへヴァンはビッグフットに摘まれ匂いを嗅がれる

 スンスン スンスン

嗅がれるたびに体が鼻の穴へと運ばれて時計の振り子の様に体が揺れる

目を閉じて口をパクパクさせながら怯えている

ビッグフットの眼力が強くなるとへヴァンはヒョイっと宙へ投げられ蚊を潰すように平手が2つ飛んできた

「わっ、やっ、あぁああぁあ!!」

大きな叫び声がすると

パチン!!

声をかき消すように手を叩く音がした

叩いた衝撃で空気に波紋が出来て辺りが揺れた

勢いでTEAM BiSHが倒れる

ビッグフットは倒れてるイエティをヒョイと肩へ背負い山へと歩いていく

大きな足音を響かせて ズンズンとズンズンと山へ進む

白い山とビッグフットの白い毛が合わさるとビッグフットの姿は消えて無くなった


「ふぅ〜」

とTEAM BiSHがシンクロして息を吐くとそのまま横になった

6人の絆は更に深まる

6人の個性が光り、TEAMが光輝く

そしてもっともっと輝ける様に、星の様にキラキラとして あの時の誓いを超えて


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ