第58話 メガネ再び
さて、私ユリは久しぶりにメガネを使う。このメガネは先見の明という能力がある。平たく言うと未来が見える。
でも、お腹がすいたのでとりあえず今日の晩御飯を見通してみよう。キーマカレーっぽいな。おー。ニンニク入れるのね。いいね。
まず、ニンニクをみじん切りして入れる。レシピ本にはなかった。
油もしくはバターをひき、玉ねぎのみじん切りとミンチを炒める。塩コショウをぶっかけて、水を加えてトマトピューレを入れる。そして、ケチャップ大さじ3とソース大さじ1塩小さじ2分の1胡椒少々を入れる。
で、カレー粉とカレールーを入れて、溶けたらガラムマサラを入れておしまいだ。
なるほど。美味しそう。ガラムマサラいっぱい入れるとスパイシーになる未来が見える。
で、そろそろ魔王さんとも会えるかもしれない。早く魔王倒そうと思っているけどメガネの能力で見ると倒した方がめんどくさい。
倒さない方が楽。ケーキ食べたい。だってクリスマスだもの。という事でどうすればケーキ食べれるかも見通しておこう。
教会に行ってある子を助けるとケーキを貰えるようだ。
そのケーキを分けた子が後に大成するようだ。特に弓の能力で。えっ?僧侶なのに弓?
ま、タライを使っている上に剣をアクセサリーとして装備している攻撃力100億倍の聖女よりマシだね。私のことだけど。
騎士って言うやつマジでなんなの?私は騎士じゃなーい。私は聖女なのに。
皆に「騎士様回復魔法も使えるなんて凄い」と言われるけど本職は回復魔法なんだけど。そもそも聖女なのに。
メガネで見通すとほんとに騎士として雇われるらしい。違うじゃん。頑張って避けるもんね。
「ロックさん、今日はキーマカレーでしょ?」
私は「見透かしたぜ!!」って言う感じのキメ顔で言った。
「なんでわかった?あ、メガネか」
ロックさんは、また、「知ってた」って顔をして言った。
「そう。メガネ。美味しそう。ガラムマサラ多めに入れてね」
私は言った。
「ユリってスパイシーなものも好きなのね」
ミルトニアが言った。やっぱりこっちが聖女だよなぁ。私と違ってお上品だし。
「カレー?うわー美味しそう」
サクラはヨダレがたれそうなほどニッコリして言った。
「サクラ、落ち着きなさい」
ミルトニアが言った。私お同じ歳とは思えないほどミルトニアのお母さん感が凄い。略して「おかん」?
「ユリ、あなたも今失礼なこと考えたでしょ。おかんとか」
なんでバレた?メガネつけてないでしょ。
「ごめん。しっかりしてるし」
で、キーマカレー食べたけど、やっぱり美味しかった。魔王どうしよう。




