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9.社交パーティ

 更に4日がたち、あっという間に父親とパーティに参加する日になった。


「父上、本当に俺が行かなくてはいけませんか?」


 十分に勉強をした。家庭教師にも合格点はもらった。だが煌びやかな青い服を着るとどうしても場違い感が否めず、父親に最後の抵抗を試みる。


「大丈夫だ。似合っている。さぁ行こう」

馬車に乗り込み会場へと向かう。馬車の窓から外を眺めているとどんどん人の多い場所へ向かっているような気がしはじめる。


「父上、今日のパーティはどなたの主催でどこで行われるのですか?」

肝心な主催や場所を知らされていないことに気付いて質問をする。


「王妃様主催で王宮で行われるパーティだ」

「父上、俺そんな凄いパーティになんて参加できません」


「大丈夫だ。参加するのは王妃様にご招待をいただいた僅かな者たちだけだ」

「余計に悪いです。悪目立ちしてしまいます」


「問題ないから馬車から飛び降りようとするな。折角素敵な服を着ているんだ。パーティ会場で美味しい料理を食べて帰るだけでもいい。一緒に行こう」


 どうしてそんなに必死に引き止めるのかもわからないまま、俺は父親と一緒に馬車を折りて王宮へと足を踏み入れた。


「ジルベール伯爵様、ご子息のカイト様、ようこそお越しくださいました。本日案内をさせていただくポラリスです。よろしくお願い致します」


「ポラリス騎士団長自ら案内役とのこと、ありがとうございます」

「よろしくお願いします」


 父親に続いて頭を下げ挨拶をして顔を上げると、そこには騎士団の服装をモデルのように着こなす美男子がいた。


「…………カッコイイ」

「ありがとうございます」

思わずこぼれた俺の本音に騎士団長がお礼を返す。


「カイト様のそのお召し物も大変お似合いです」

「あ、ありがとうございます」

「ではみなさまお待ちですので中へご案内させていただきます」


(…………みなさまお待ちですって、俺達が最後の到着なのか? 確かこういうパーティって偉い人が一番最後に到着するって習ったような……。遅刻? もしかしなくて俺達が遅刻してみんな待ってるのか?)


「では私はこれで失礼します」

大きな扉の前で騎士団長が俺達をおいてどこかにいなくなる。


「父上、王妃様主催で我々が最後に入場なのはマズいのではないでしょうか?」


「そのように王妃様から指示があったので問題はない。緊張するなと言うのは無理な話だが、この会場にいるのはみな好意的な知り合いだと思っていい」

「父上はそうでも私は初対面の方しかいません」


「案外見知った顔がいるかもしれないではないか。さぁ、行こう」


「ジルベール伯爵様、ご子息のカイト様ご入場です」

(うわぁぁぁぁっ、絶対場違いだ)


 はりついたままの笑顔で父親のと一緒に入場すると、そこは煌びやかではあるが十人くらいしか会場に人はいなかった。

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