13 開放
スグルは目を開けた。
血が出すぎて少しくらくらする。
バキバキバキ!!
突き刺さっていた土の槍を握りつぶした。
「うおおおおおおお!!」
「まだ生きていたか」
ベラハートは相変わらず不敵な笑みを浮かべながらそう言った。
「さっきまでの俺だと思うなよ」
「どうだかな」
「ふう・・・」
スグルは大きく深呼吸した。
「俺に力を貸してくれ!!出でよ!!神聖剣」
スグルに左手に光が集まってきた。
そして、集まった光が一気に一層光を放ち神聖剣が現れた。
「お前・・・・・・その剣は・・・・・・」
ベラハートはすごい形相で睨みつけてきた。
「その剣は天界にのみ存在する唯一の剣だぞ、お前はいったい」
「お前に教えることなどない」
「ひねりつぶしてくれるわ!!」
お互い構える。
ジリジリ。
お互い一手目を探っている。
横で戦っているバン達の方から爆風が来た。
これが戦闘の合図となった。
スグルは一直線にベラハートに向かって切りかかった。
ガッ!!
しかし、ベラハートは地面に手をつき土の壁を形成して防ぐ。
スグルはその壁に剣を突き刺した。
「獄炎」
ぼぼぼぼぼ!!
壁を粉粉に燃やし尽くした。
「お前、それは悪魔族のみ使える魔法だぞ。やはり、お前は半殺しにしてミカエル様の下へ連れていく」
ベラハートはそういうとスグルに手を向けた。
「これが本物だ。獄炎」
ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!!ぼう!!
スグルのよりも規模がデカく威力が強い。
「くっ・・・・・・」
スグルは剣で辛うじて防ぐ。しかし、少しかすっていた。
ボッ!
「知っているか?獄炎ってのは消えたりしない燃やし続けるんだぜ。永久に」
かすった右肩についた炎が勢いを増した。
「ぐあああああああああ!!」
「死ね」
さらに炎の威力は増し、右腕を飲み込んだ。
「くくくくく・・・・・・」
スグルは笑った。
「知ってるか?悪魔には獄炎は効かないんだぜ」
スグルの右腕の炎がすべて吹き飛んだ。
「お前、本当に何者なんだ・・・・・・」
ベラハートは冷や汗が噴き出した。
「そうだな、この世界を救う者さ」
「馬鹿にしやがって!!」
スグルは剣を掲げた。
「流星光」
雲を突き破り無数の光の大玉がベラハートを襲った。
ズガガガガガガガ!!バキバキバキ!!
ベラハートはボロボロになり気を失っていた。
流星光によって突き破られた雲の隙間から光が差し込んでスグルを照らしていた。
スグルはバン達の方へ加勢しに行こうとしたがその必要はなかった。
すでにバンが勝ったようだ。
とりあえず、闇ギルドを崩壊した。
レーヌとアンもたいした怪我ではなかったようだ。
普通に起き上がり始めた。
やられたときはもっと傷だらけだったような、とスグルは感じたが一件落着でそんなことどうでもよかった。
「身体が鈍ってたわ、ちょっと感取り戻さなきゃ・・・・・・」
自分は負けたと悔しそうにレーヌは言う。
「まあ、よかったじゃないですか。みんな無事で!」
コロンが言う。
「まあ、それもそうね」
レーヌは言った。
「よし、じゃ行こうか」
バンが言う。
そして、スグル達は出発した。
戦いの終わりは次の戦いの始まり・・・・・・
更なる困難が待ち受けていることだろう。
しかし、まだ彼らにそんなこと知る余地もなかった。




