第27話 初収穫とユイナちゃん
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「そろそろ良い感じに育ってきたから、収穫してみようか」
俺とユイナちゃんは植物がたくさん実った畑の前にいる。
早いものでみんなで釣りを楽しんでから1週間が経過していた。
「つ、ついにですか……! き、緊張します……!」
ユイナちゃんは軍手をはめた手で、身体の前で小さいガッツポーズをする。
丹精込めて育てた植物の初めての収穫だから緊張しているのだろう。
かくいう俺も初めての収穫だから、内心すごく緊張している。
ちなみにみんなで釣った魚は晩ご飯で美味しくいただいた。
ただ量が多かったから、残った分は小分けにして冷凍庫に閉まっている。
それでも余ったものはパックで漬けて冷蔵庫の中。
だから1週間が経過しても、しばらくの間は魚ざいまいだ。
ただ定期的に晩飯用に魚を釣ってきてもいいかもしれない。
タマさんとユイナちゃんは魚が好きらしいから。
まぁ、とはいっても限度はあると思うけど。
「それじゃあ……始めようか……」
「は、はい……! が、頑張ります……!」
ユイナちゃんはすごくやる気だった。
頑張ると言っても、全てを収穫する訳じゃない。
当然、収穫のタイミングではない野菜もあるだろうから。
そういう意味では、一つ一つ見て回らないといけないかもしれない。
「まぁ……無理はしないでね」
「は、はい……!」
本当に分かっているのか、ちょっと心配。
ユイナちゃんはタマさんと違って、身体を使う作業とかは得意ではなさそうな感じがある。
だから無理して身体を壊しても、お互い幸せじゃないだろうから。
まぁ、もしもキツそうだったら俺から休憩させたりしようと思う。
「ご、ご主人様……! ほ、本当に大きく育ってますね……!」
ユイナちゃんは綺麗に赤く熟したトマトを見て目を輝かして言う。
トマトはスーパーで見るトマトよりも大ぶり。
正直、実際に素人目から見てもかなり立派に育っていると思う。
本来ならそうそう上手くいくことはなく、初めての菜園は失敗しやすいらしい。
だからちゃんと育ってくれたことは、俺も嬉しい。
でも、これは俺一人の成果ではない。
それもこれも、
「ユイナちゃんが大事に育てたからだね」
「え、えへへ……褒められました〜」
ユイナちゃんはとろけた表情で尻尾を嬉しそうに振る。
ユイナちゃんは毎日かかさず、水やり……もとい『ホーリーウォーター」やりをしたおかげ。
そんなユイナちゃんの姿勢が、
作物を立派に育てたのだろう。
少なくとも、俺はそう思う。
「それじゃあ、早速採ってみようか」
「は、はい……!」
ユイナちゃんは右手のハサミでトマトの実を切り取る。
「お、重たいです……すごくずっしりしてます」
トマトの実を片手にびっくりするユイナちゃん。
重たいということはそれだけ実がずっしり詰まっているということ。
つまりそれだけよく育っているということだから、俺としてと嬉しい。
「せっかくだし食べてみようか。採れたては美味しいから」
「い、いいんですか……!?」
ユイナちゃんは目を輝かせながらも、おそるおそるといった様子で聞いてくる。
「いいもなにも、自分で育てたんだから……それにこういうのは自分で育てた特権だからさ」
「と、特権ですか……」
ユイナちゃんは俺の一言に目を輝かして言う。
そっか……自分で口にして思ったけれど、
特権って特別感あるよな。
自分だけ特別扱いを受けている。そんな感覚。
そんなイメージなら、俺も言われたらちょっと嬉しいかもしれない。
「あ、でも食べる前にちゃんと洗ってから食べるんだよ?」
「わ、わかりました……! 『ホーリーウォーター』……!」
ユイナは即時に青の魔法陣を展開して、ホーリーウォーターで採れたてのトマトを洗う。
それにしてもユイナちゃんが魔法を覚えてからの成長がすごい。
それだけ魔法の練習を頑張ってるってことなのだろう。
俺もユイナちゃんに負けないように頑張ろう。
「い、いただきます……!」
ユイナちゃんは採れたての赤いトマトにかじりつく。
ところで衛生的に大丈夫なんだろうか……?
ホーリーウォーターに先入観があるのがいけないのかもしれないけれど。
いや、まぁ前にシルフィさんが大丈夫って言ってからいいか。
「お、美味しいです〜!! す、すごく甘いです……!」
ユイナちゃんは頭の耳をピンとさせながら、尻尾をブンブンと振る。
すごく気に入ったみたいだ。
そうだよな。自分の手で作ったものだもんな。
「俺も頂こうかな」
俺がそういうと、
「は、はい! ま、任せてください」
ユイナちゃんは張り切った様子でトマトを採って、右手に青い魔法陣を展開する。
「ほ、ホーリーウォーター」
ユイナちゃんはホーリーウォーターでトマトを洗って、
「ど、どうぞ……!」
笑顔で俺に渡す。
「あ、ありがとう」
俺はユイナちゃんからトマトを受け取る。
ユイナちゃんは俺に期待の眼差しを送っている。
さすがにそれで断るわけにはいかないから、俺はユイナちゃんからトマトを受け取って、
「いただきます」
俺はトマトにかぶりつく。
「う、うまいな……」
口の中からトマトの果汁が溢れ出す。
程よい酸味が口の中に広がる。
ただ、果汁はまるで洪水のように口の中を満たした。
「こ、こんな美味しい果物を食べれたのはご主人様のおかげです……!」
ユイナちゃんは嬉しそうに微笑む。
「そんなことないよ。間違いなくユイナちゃんが頑張ったのもあるからさ……こんなに美味しく育ててくれてありがとうね」
「そ、そんなことないです……! で、でも次も頑張ります……!」
ユイナちゃんは照れたように言う。
そんなほのぼのとしたやり取りが、少し心地いい。
「それじゃあ、次はにんじんを掘りに行こうか」
「は、はい!」
俺とユイナちゃんは人参を植えていた場所に移動する。
ユイナちゃんは人参の葉っぱを持って「うんしょ……!」と引き抜く。
「お、大きくて太いです〜!!」
ユイナちゃんは大きな人参を片手に楽しそうにしている。
ユイナちゃんが楽しそうだと俺も嬉しい。
きっとこれからも、そんな瞬間が多く訪れるのだろうし、ユイナちゃんが楽しいと感じる時間が増えてほしい。
そうした方が俺も幸せだから。
そのまま俺とユイナちゃんは畑で育てた植物達を収穫していったのであった。
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