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「あ、私も手伝うわ」


お姉ちゃんと私が料理していると神城さんも手伝ってくれた。

意外。料理出来るんだ。


「ん?椿ちゃん、私が料理出来そうにないって思ったでしょ?」


「あ、いえ、そんなことは」


「いいのよ、お高くとまってしそうにないわよね私。でもね、父に毎日料理を作ってるから大丈夫なのよ」


「神城さんが作ってあげてるんですか?」


「私の父は母と離婚して父に引き取られたから自然にね」


そうだったのか。なんだか私と境遇が似てるんだ……


「こんな暗い話はやめようね。聞いてて嫌でしょ?」


「いえ、なんか私と少し似てるなって思って…私はお母さんと一緒だったんですけど嫌われてて……それで色々あってここに」


「良かったじゃない?奏さんはバカみたいに優しいから。優君のことになると話は別だけど」


「あ、あはは」

それは確かにと思ってしまった…


「こら、絵里!椿ちゃんに余計なこと言わなくていいの!」


「奏さんね、私のことをぶったのよ。凄い怖い顔して」


はい、私も想像できます…


「絵里も私にビンタ仕返したでしょ!ってそんなことは言わなくていいの!」


「さ、奏さんが慌てているうちに出来たわよ、運んでね」



そしてリビングに料理を運ぶ、凄い豪華になっちゃった。イタリアンのコースメニューみたい。


「はい、優君」


「ありがとう、絵里」


「え!?いつの間に絵里になったの!?ねぇ!優!」


お姉ちゃん物凄く焦ってる、お姉ちゃんってよくこんな感じでからかわれてるんだろうなぁと思ってしまった。


「絵里〜?」


お姉ちゃんが凄い負のオーラを出してる。優さんも春人もドン引きしてるからやめた方がいいよ…


「ふふッ、私と優君の仲だもの。そりゃあそうでしょ?」


「だ、ダメなんだからね!優を取っちゃ」


「うわッ」


お姉ちゃんが優さんに勢いよく抱きついて椅子から倒れた。お姉ちゃんってば優さんのこととなるとこれだからなぁ。


「春人、はい」


「お、おう。なんかあっちには関わりたくないな…」


「春人もダメだよ?私以外の人とあんなに仲良くしちゃ」


「椿も奏さんみたいになりそうだな…」


「え?」


「でもまぁそんだけ椿に愛されたら幸せだろうな」


「春人…」


結局神城さんにお姉ちゃんがからかわれっぱなしで騒がしいままだったけど神城さんも楽しそうで本当に良かった。

神城さん、私のこと助けてくれて本当にありがとう…






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