椿と奏7
日曜の朝目が覚める。私の隣には椿ちゃんが寝ていた。
イタタッ、昨日椿ちゃんを探すのに大分走ったから筋肉痛に襲われた。
ぐっすりと眠っている椿ちゃんはいつもより幼く見えた。ママにぶたれた椿ちゃんの頬を優しくそっと触ると椿ちゃんは「う〜ん」と唸って寝返った。
時計を見ると10時を過ぎていた。
こんなに寝ちゃったんだ。椿ちゃんを起こさないようにそっと部屋から出た。
リビングに行くとパパとママは出掛けていたようだ。
あ、朝ご飯作ろっかな。
お昼まであまり時間がないのでピザトーストを作った。
椿ちゃんを起こしに行くとまだ寝ていた。よっぽど疲れたんだね。
「椿ちゃん、椿ちゃん。朝ご飯できたから起きて?一緒に食べよう」
「ん〜?お姉ちゃんおはよう」
まだ寝ぼけている椿ちゃんを起こしリビングに連れて行く。
「いたたたっ!」
椿ちゃんが足を押さえている。
どうやら椿ちゃんも筋肉痛になっていたようだ。どれくらい歩いたんだろう?
「椿ちゃんも筋肉痛になったんだね、私と一緒」
「あ、ごめんね、お姉ちゃん。探してくれてたんだよね?」
「うん、でももういいから。お互い様って事で!朝ご飯食べよう?」
「うん!」
椿ちゃん大分素直になってくれて嬉しい。春人君には結構キツい物言いだけどそれは椿ちゃんの照れ隠しってのはわかってるしこれが本来の椿ちゃんなんだろう。
「ご馳走様でした。お姉ちゃんの料理はやっぱり美味しいね!」
「ピザトーストなんて誰がやっても大体同じだよ」
「ううん、お姉ちゃんが作ってくれるから美味しいの」
「じゃあお昼は一緒に作ろうね?私も椿ちゃんの作ったお料理食べたいから」
「わかった!私頑張るね」
食器を洗っているとインターホンが鳴る。
「椿ちゃん出てくれる?」
「はーい!」
きっと優だろなぁと思っているとやっぱり優だった。
「奏おはよう」
「優おはよう、昨日は優も探すの手伝ってもらってありがとうね。そこに座ってて!優もお昼食べてって」
「そうするわ、俺の家にも誰も居なくなったから奏のとこでご馳走になったら?って言うからな。全く図々しいよな」
「あははッ、私にとってはありがとうだね。今日は椿ちゃんと一緒に作るから楽しみにしててね」
「へぇ、椿ちゃんの料理か。何気に初めてだから楽しみだね」
「お、お姉ちゃん!ハードル上げないで」
「大丈夫だよ。私が椿ちゃんにしっかり教えてあげるから!」
「椿ちゃん、そういえばなんか前より素直になった?」
やっぱり優も気付いた?
「なんかよそよそしさがなくなったね」
「そ、そうかな?まぁ優さんもお姉ちゃんと結婚したらお兄ちゃんだしね!」
そうだよ、私と優が結婚したら優と椿ちゃんも家族なんだ。
「あははッ、お兄ちゃんちょっと照れてる?あ!お兄ちゃんって呼んじゃった…」
「椿ちゃんそれいいね、なんだか本当に私たち結婚したみたい」
椿ちゃんとの壁はどんどんなくなっていっているのを感じた私は椿ちゃんが戻って来てくれたことが本当に嬉しかった。




