プロローグ
はじめまして
初投稿です
暖かい目で読んでいただけると幸いです
そこは暗く、とても深い。色で表したいが難しい。
黒といってもそんなことでこれを言い表せるわけがない。
だが分かることはある
「これが終焉ってやつなんスかね」
黒スーツの男が頭を掻きながらダルそうに言う。
「僕はこういう状況こそが『絶望』なんじゃないかと思うよ。何故人生でこんな気分になったのは初めてで、とても新鮮だよ」
白い長袖のTシャツにジーンズを着た青年は目をつむりながら落ち着いてそう言った。
「やけに落ち着いてますね、お兄さん」
「そちらこそ」
目の前には異形の怪物が一匹立ち尽くしている。3mはあるだろう。足があるわけでもなく、手があるわけでもない。分かりやすく言えば塊である。肉の塊。異形の塊。怪物の腹には水晶があり一人の女の子が眠っていた。
「結局、あの怪物を処理するのはできずに僕達は破滅を待つだけになりましたね」
「ヒトってくるとこまで来ると、意外と落ち着いた物だと心底わかりまっしたよ」
彼らと怪物が今いる大地は段々と崩れてゆき、残り半径4mを切ろうとしていた。
「僕は世界を救いたかった」
「俺は彼女を幸せにしたかった」
二人は自分の覚悟を口にする。目的は違えど、通る道が同じであったことに変わりはない。彼らは今日この日までその思いを胸に乗り越えてきた。
「最後の『光』が来るな」
黒スーツの男の右手から黒い球体がでてくる
「僕達の敗因は君の能力の本質を理解していなかったことだ」
青年は三体の守護霊を召喚した。
「それは単なる、一方通行の道しるべなんかではなかった」
青年は悔いた顔でそう言った。
「だがよぉ、今更ながら祈りは届かせることはできるぜ」
空中にウィスキーが注いであるロックグラスが現れ、それを左手で口元へ運びそう言う。
「最後に祈る選択肢とは、どこぞの日本のゲームで僕は知ってるよ」
微笑みながら青年は腕をストレッチさせた。
「だがこの祈りによって『彼女』と『世界』は救うことはできない」
「それでも…」
「「もう一つの世界に願いを届けよう」」
二人の思いは形となり、暗黒の空に虹をかけ、
空はひと時、青空となる。
同時に怪物から放たれた『光』が世界に終止符を打つ。
不定期ですが続けて書いていこうと思います




