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末路
バシャン、、、、!
全てがあっという間だった。
一瞬でそれまでいた世界は歪み、うねり、だんだんとそれすらも遠のいていく。
自分を飲み込み、もがく体にまとわりつき、服に浸透する冷たさは体力を恐ろしい速さで奪っていく。
そして何よりも、、、、
開いた口からは気泡すら出なくなっていく。
飢えた魚のように口をパクパクと必死に動かす。
空気を!空気を!クウキヲ、、、!!!
だがそこには水しかない。
自分の周りには水しかない。息がデキナイ。
水が喉を埋め肺を埋める。肺を超えて肉体の何もかもを潰していく、、
死ぬ!水に落とされて死ぬ!
そうだ、オレは突き落とされたんだ。
オレは背後から押されて、ここに突き落とされた。
クソッ!息ができない、、、死んでしまう!
そして、死体は上がらない、、、
これまでの行方不明者達と同じように!!!
わかっていた。予感はあった。
だけど どうしようもなかった!
でも、、、、、、、、
一体 どっちなんだ、、、、、?
このページに来て頂いた縁に感謝します。このまま次へ に進み、エピソードを読み進めてもらえれば幸いです。
シロクマシロウ子