あとがき&ぷちエッセイ講座
この度は前二作、「はじめてサイゼに行ったのよ!」&「はじめて銀だこ食べたのよ!」をお読みいただき有難うございました!
さっそくに様々な情報をいただき、メニューを聞くたび検索をかけて、出てくる画像にメシテロ食らっていました。ぎゃうッ、見事なカウンター!
見て"美味しそう"って良いね。
食べて"美味しい"って、もっと良いね。
次にお店に行くとき、ありがたく参考にさせていただきますーっ。
◇
さてさて、そんなわけでとりま書きたかった今回のエッセイは終わったのですが、せっかくのご企画だったので、蛇足に一話。
【エッセイとは?】な、テーマでお届けしたいと思います。
というのも、「エッセイに挑んでみたけど、上手く書けなかった」というお声をお聞きしたから。
これまでいろんな方が解説してきたエッセイ講座なので、私のは我流のインスタント品とご認識いただいた上で、こんな考え方もあるのね、程度に受け止めていただけましたら幸いです。
まずは定義から。
----------
エッセイ
自由形式で綴る随筆、随想、自分の意見、散文。
----------
つまりブログや日記のようなもの、と私は思っています。
違うのは、日記は自分用なのに対し、エッセイは他の方に読んで貰うを前提としていること。
故にそれ以外は、日記や活動報告を書く感覚でオーケー。
日記みたいに気軽に書いて、つけ加えるべき点を足せば良いのです。
◇
エッセイに必要だと思うもの。それは、
----------
①「なぜそれを書くことにしたのか」というキッカケの紹介。
----------
有名な"枕草子"だって、最初に"素敵な紙を貰ったから、いろいろ書いてみるのー"って動機が述べられてるし、"徒然草"だって、"退屈だから心に浮かぶことを書いとくよ"みたいな、「そうなのね」と頷ける冒頭がある。
X(旧Twitter)みたいに、突然話が始まってもいいけど、一応、こういう理由だから書き始めるね、という言葉があれば、終わりも結びやすいし、共感されやすい。なので、あると良いと思う。
次に、
----------
②「ちょっとしたお得情報」。
----------
これはまあ読んでくださる方へのサービスみたいな部分。
なくても良いけれど、読んだ時に「へえ、そうなんだ」があると、なんだか得した気分になる。……かもしんない。
うちの"銀だこ"回で言えば、店名の由来とかタコの重さかな?
ちなみにサイゼリヤの名前の由来も調べてる。
クチナシの花からとったという一般的な説と、実は受け継いだお店の名前のままだった、という説と。
そのクチナシは、イタリア語やラテン語から来たとあるけれど、二つの言語でクチナシはガルデーニア。
サイゼリヤではない。
これはだから眉唾、という話もヒットした。
公式HPでは白い花とあるらしいんだけどね。
作中に書いても良かったけど、クチナシはちょっと別短編で小道具に使いたかったから、詳細を出すのを避けた……んだけど、ここで話しちゃった。
忘れてくれるよね? 良し。
あっ、あと蒸留酒グラッパの語源(※)や、ブランデーの一種だよ、みたいな部分も調べてるんだけど、こちらも「まあいっかぁ」と省略。
調べたこと全部は書かない。
書いてもいいけど、入れ方によっては「この話、いつ終わるんだ?」になっちゃうから、テキトーに間引いちゃう。
使用しない部分はそう、こっそり記憶に取り置いて、別の話で使えば良いのだ。私たちは創作者なのだから。
ところでグラッパって、何かに似てると思ったら、ガワッパみたいな響きだよね。
閑話休題。
最後、
----------
③「オチとか、締めとか」。
----------
オチって言われると身構えるかもだけど、要するに「と、いうわけでこの話は終わりです」な部分。
日記だとあんまり書かないかな。
なので、ひと様向けだと要るよね、というだけの話。
◇
以上、"日記"に"上記三つ"を足せば"エッセイ"になると私は思うのですが、いかがでしょう?
だからまずは、日記を書く。
後で整える。
それでエッセイ・ジャンルで投稿する。
ほら、エッセイ。 ……に、なったんじゃないかなぁ……?(弱気)
もひとつ。
エッセイで「書きたいことがあるんだけど、上手く書けない」場合。
それは自分にとって"思い入れがあるネタなので、特別にきちんと書きたい"、または"絶対良いネタだから、最大限に魅力を出して書きたい"と、自己ハードルを上げてるせいかも知れません。
そういう時は、旬な話ではない限り、次回まわしにしちゃうのをオススメします。
エッセイを書き慣れてから仕切り直すと、楽に語れるようになってるかも、なので。
是が非でもそのネタで行きたい時は、最初のトーンを変えてみる。
エッセイは特に、始まり方がその後の文を決める気がします。
堅苦しく始めたら上手く展開しなかった時、アイドル並みの明るい自己紹介に切り替えてトライしてみると、案外すらすら流れ出すことも。
その他、構成順を入れ替える。
加える小ネタを変えてみる、等かな。
さらにダラダラ話が続いちゃいそうな時。
もう、すぱっと最初に、想定文字数を決めちゃいましょう!
500文字? 2000文字? 7000文字?
四次元ポケットだとあれもこれもと入れたくなるけど、ミニポーチだと厳選するから。
これと、これと、これを書くって決めて、①②③の枠の中に、ポポイと放り込む。
それで読みやすさも書きやすさも全然違うと思うので。
うまく書けないなぁと思う時は、試してみてください。
ではでは、楽しいエッセイ・ライフを! 失礼しました~。
お読みいただき有難うございます!(*ノˊᗜˋ*)ノ
私には珍しく、深夜に完結させてしまった…。
エッセイ企画は今日までですが、連載は続けて良いと言われ、どうしようかなぁと迷った結果。
「連載中作品」を増やすよりも期間内に終わらせよう!! てな心理でした。
蛇足な話題でお恥ずかしいのですが、「こいつにとってエッセイって、こんな認識なのねー」と軽く流してくださると嬉しいです。人それぞれの捉え方だと思いますので。
また何かあれば話題が投稿させていただきたく存じますので、構ってやってくださいましね♪
お付き合い、有難うございました!!
---
※グラッパの語源
ブドウの房という意味からと、地名からとの説あり。前者が有力。