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人間18
この回、めっちゃ好き
「離してくれ…」
僕の手に感じていた君の手の温もりも、今はもう邪魔だった。
「それはこっちの台詞だよ?」
こんな状況で、君はふざけているのかと思ったけれど、今の君の態度的には、本当に僕の「離して」を「話して」に聞こえたのだろう。
「離してって、手の方を…いや。ごめん」
僕は今に気づく。
君が1ミリもおかしなことを言っていなかったこと。それ以上に、僕自身が一番おかしくなっていたこと。
「だから、こっちの台詞だよ?」
僕は感じていた。君の手のひらと、その指の一本一本。僕自身が君の手を握っていること。それも強くて、他人を気遣う余裕がないくらいに強くだ。
「ごめん…」
言い返せないことは直ぐに理解できたけれど、だけど。今握っている君の手を、僕は離したくなかった。
「いいよ、もう少しだけここに居てあげる。だからさ、話してくれる?」
「離したくない…」
「いや、そっちの離してじゃなくて」
「話したくない」
「あ、これややこしいね?もしかして秋乃くん態とやってる?」
「ばれたか…」
あははは。
なんだかんだ、僕らは仲がいいんだろう。
君の表情はさっきよりも明るくて、笑顔を見せたついでに、君は僕の手を握り返した。
まじで好き




