83/120
人間6
よろしくお願いします
「ゔぅ〜、気持ち悪ぅ…」
これは、二日酔いって奴だろうか。
目を覚ましたのは、部屋のカーテンから漏れる光を感じたから。だけど、昨日母さんに勧められたお酒のせいで体全体が気怠い。
『がはぁ…』
「!?あ!痛ったあ!!」
隣から聞こえた声に、思わず首を勢いよく向けた瞬間。寝違えていた首の痛みを逆撫でた。
数十秒悶えていた後、ゆっくり化け物の方を見るけれど、目を詰まったままぴくりとも動かない。
だから、これは僕の聞き間違いだろう。
そう解釈して、スマホを手に取る。
「あっ!やばっ!カラオケ行かないと!」
そうだ、今日は友達と遊ぶ約束をしていたんだ。
しかし時間が迫っている。ベットから飛び上がる。
「いっててて!」
また首をやる。
部屋を出る為に部屋のドアを開ける。この時、一瞬何者かからの視線を感じた。だけど、それもきっと僕の気のせいなのだから、振り返らずに部屋から出てドアを閉めた。
「母さん友達と遊びに行ってくるー!」
「はーい、気をつけていってらっしゃいー」
軽く支度を済ませた後、約束した集合時間にはもうすでに間に合いそうにはないけれど、何かから逃れるように、家を後にする。
「あっ、つ、月乃さん?なにしてるの?」
本当におやすみ




