ハギザ6
よろしくお願いします
「おはよー、みんなー」
「あっ!ひかりちゃんおはよー!」
「おー、ひかりー、おはよー」
取っ組み合いをしているハギザと岡山に取り憑いた化け物の間を通過したのは、[月乃 光]。
自慢なはずの長い髪は、きっと寝癖の仕業だろうか、所々跳ねている。
口に手を当てて、眠そうに大きな欠伸をしながら瞳に涙を浮かべている。そんな姿が可愛らしい。
そうは言っても、今の解釈はぜんぶ僕の中の評価であって、何か特別な感情とかはない。いや、もしかしたら、僕は月乃光のことを「好きだ」なんて思ったりもしている。
『がはっ、お前が?れんあいぃ?向かねーな!」
岡山の化け物をいじめているハギザからの挑発的な言葉を無視する。
「あ、達也くんと秋乃くん久しぶりだねー、おはよー」
薄目で、まだ寝ぼけていそうな君の表情を観察している。
「おっすー、てか寝癖すげーな」
「おはよ、今日も眠そうだね」
君に名前を呼ばれた順番も、僕のことだけは苗字で呼んだ理由も、何か距離的な関係があるんだろうか。
ぼーっと眺めていると、岡山からの拳骨を喰らう。
「おい、朝から眺めすぎだろぉー、お前、もしかしてさぁ…」
「だーまーれー!」
怪しいことを言いそうな岡山の頭をぐりぐり押さえつけた。
「いだぁ!」
君の席は僕の隣。
僕らのいざこざには目もくれず、席に着くや否や、持っていたサブバッグを枕がわり、机に突っ込んだ。
「寝るんかい」
岡山が呆れて突っ込んだ。
ありがとうございます




