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ハギザ33
お久しぶりのハギザ
「おい、ハギザ」
『んあっ?…っっ!!』
「せーのっ」
『がはっ!』
目を瞑っていたハギザに、不意な合図をかけた。それでもハギザは、どんな時だって息を合わせて僕に取り憑く。それはまるで、僕とハギザが同じ生き物であるよう。
故に、気を遣わなくても苦労しない存在。そんなハギザといる時が心地いいのも理解できる。
時刻は深夜0時。
静かに部屋のドアを開ける。そして静かに階段を降りて行く。どこの部屋も電気もついていない。
既に帰って来て寝ているだろう母親にバレないよう、わざわざこっそりしていたけれど、その必要はなさそうだった。
『金は持ったのか?』
「うん、持ったよ。なんかさ、僕ら強盗みたいじゃないか?」
『はぁ?なに言ってんだお前』
真っ暗な空間。僕は雰囲気を作る為ハギザに緊張感のある例えを共有してみたけれど、それは裏切られた。
「お前、友達いねーだろ」
仕方なく玄関先の電気をつけて靴を履く。
『お前は、友達いるのか?がはっ』
「いるよ、僕はクラスみんなと仲良いし」
友達という概念もなさそうなハギザに対して友達の数で有利にたっても意味はないだろう。
『はやくいこーぜ』
「うん、行こっか」
玄関の鍵を開けると同時に、夏の夜の匂いを感じていた。
よろしくお願いします




