29/120
ハギザ29
お願いします
「よし、三週間後にある修学旅行の行動班決めするぞー、決まったらこの用紙を先生に提出な、じゃあスタート」
午前中をいつも通りに過ごした後、やる気ない担任の掛け声と共に、クラスメイトたちが一斉に動き出した。机や椅子がずれる音と、生徒たちの声が騒がしくなる。
その中で一番にでかい声で僕の名前を呼ぶ岡山の方を向くと、長い腕が僕を手招きをしていた。そしてその周りには、岡山と仲の良い数名の男子達。
面倒な集団とかした場所には行きたくないので、手を振りかえして机に伏せた。
班決めは、宿泊先での部屋5人組と、実際に観光地やらを巡る行動班の男女二人ずつの二つ。
『なんだよ、行かねーのかよ?お前は本当人混み嫌いだよな』
好きじゃないでしょ?
ふと思い出した君からの言葉。机から立ち上がる僕は君を探す。するとすぐ横、机に伏せながら僕を見る君がいた。
「行動班、達也くんと秋乃くん。それから私と茜音だからよろしく」
「うん、合わせるよ」
遺言のような言葉に、僕は適当な返事を返す。
机に伏せた君を通り過ぎて、岡山達の賑やかな中に入っていった。
ありがとうございます




