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ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第五章 敵の総大将が動き出しました!

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第73話 不正を暴きます!

「ソランジュさん、ボロボロじゃないですか!」


「ちょっと、旧友と戯れていた」

 ソランジュは平然という。


 だが、服の損傷や汚れから見て、ちょっとどころではない。

 

 おそらく、グシオンというオーガ型の侍は、強かったのではなかろうか。


「それより、彼らを」


 傷だらけの一団に、目を向ける。


「騎士団の皆さん、ご無事ですか?」

 リッコは、騎士団に治癒を施す。


「傷は治しましたが、体力までは。どうか無理をせずに」

「ありがとう。またあなた方に助けられました」


 いえいえと、リッコは手を振った。



「あっちも、大変らしいな」



 冒険者ギルドのマスターが、ジョーイに詰め寄られていた。





「騒動の発端はあなたです。しめて、大金貨八六〇〇枚いただきます」




「な……」

 ギルドマスターが、一瞬で青ざめる。


「当然ですよね? あなた方が拾ってきたアイテムの尻拭いを、我々が行ったんです。ちなみに、六割は被害者や遺族への給付金ですので。これでも安い方です」


「そ、そんな……冗談じゃない!」


「冗談じゃないのはこっちだっつーのバカヤローッ! 危険性を分かってて、浄化しねーで売ったあんたらが悪いんだろうが!」

 ジョーイの口調が変わった。


「ほら、あんたらがセコセコ稼いだ金だ。たんまりあるだろ? 調べはついてるんだ! 商業ギルドが総力を挙げて調べ尽くしたんだ! こっちが何もしてねーと思っていたのかコノヤローッ!」


「ぐっ……」


「おかしいと思っていたんだ。普通、領主様の指示なら従うよなぁ? 国の代理人なんだから。それなのに、小さい戦に勤しんでいた。訳ありなのかなと思って調べたらこれだ」


 リーダー剣士が姿を現し、ジョーイが道を譲る。

 剣士の側には傷だらけの仲間が。助かったようだ。


「助かった」

「危うく、殺される直前だったぜ」

「お前のお仲間は、全部吐いてくれたわよっ」

 剣士の仲間たちが、口々に言葉を投げつけた。


 更に商業ギルドのマスターまで現れる。

 冒険者ギルドマスターに、商業ギルド長が紙面を差し出した。

「あんたら、シングニアと繋がってたんだよな? 何割で取り引きしようとした?」


「そ、それは……」

 ギルドマスターが歯をガチガチ言わせる。


「クテイを売って、亡命しようとしていたんだよな? なんでニンジャがこんな小さな国にいたと思う? あんたらを調べるためだよ!」

 なおも、ジョーイは畳み掛けた。


「こっちだって、あんたを叩き潰すつもりで尋問している。仲間を失いかけたんだ! 引き下がれるか!」


 怒り狂うジョーイに向かって、ギルドマスターは剣を抜く。

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