表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第四章 本格的な宝探しです!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/93

第55話 敵に囲まれました!

 最下層には、異様な光景が。


「なんだ、これは」


 紫色に光る紋章が、岩盤の底にあった。


 穴の底は、舞踏会のフロアほどある。紋章の大きさも同様だ。岩盤は固く、掘っても魔法で焼いてもビクともしない。ソランジュの魔法でさえ、跳ね返した。


「見たことがないですね。こんな光景」


 モンスターが今日まで掘り進み、ようやくここまで辿り着いたという。


「まるで、秘宝が自らを守ろうと張った結界のようだ」

「そうニャ。王家の誰かが張ったモノでもないらしいニャ。まるで、誰かを待っているとしか」


 だとしたら、王家の者を探しているに違いない。


「一刻も早く魔物を蹴散らし、王家の誰かに来てもらわないと」

「そうはいかん!」


 複数の影に、リッコたちは囲まれた。


「ひゃはは! 見つけたぜ、魔女さんよぉ!」


 口調が汚い、柄の悪い連中が、リッコたちを睨む。

 肌は灰色に近く、顔に模様が描かれていた。

 明らかに、人と呼べない種族である。


「あのーっ、この人たちは?」


「彼らは見たところ、タンドック男爵夫人の配下だね」


 全員が、下級の魔族らしい。

 前に倒した野党たちよりは、手強そうだ。



「そうだ。男爵夫人の命令で、魔獣を使ってお前を見張っていたんだよ!」


 群れの中央にいる、がらんどうのヨロイがしゃべった。



「私の屋敷の周りを、魔獣がうろついていただろ?」

「はい。森の外にいた魔物とよく似ています。もしかして?」

「魔王の眷属だよ」


 魔獣か。そういえば。


「ヤツらが私を探していたのさ。仇である私を殺すために、ね」

「それじゃあ、イグルちゃんが狙われたのも!」

「可能性は高い」


 リッコの家畜は、自生したキノコを食べて死んだ。

 

 だが、ソランジュの使い魔は、狙われたのかも知れない。


「イグルちゃんが危ないのでは?」

「大丈夫だ。アンテナは潰したから」


 リッコが取ってきたレア魔獣の角は、魔獣を呼び込むためのアンテナだったという。今は、ソランジュの手許にある。


「いわば、私がこの角を持っているのは、『殺せるなら殺しに来てみろ』という挑発行為だったのさ」


「この間、ジョーイさんに武器を見てもらっていましたが?」


「気づいていたよ。だから、それを彼女は真っ先に消しちゃったんだよ。『魔力の流れが雑だ』って言っていただろ?」


 なら、安心か。


 それにしても、魔獣のアンテナを消し去ってしまうなんて、ジョーイは想像以上にすごいのかもしれない。


「さあ、私はここだ。宝が欲しければ、力ずくで取るんだな」

 ステッキを振り回し、ソランジュは下級魔族たちを威嚇する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ