表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

New world

「うふふ~、いいわね~。今まで見てきた中でい~ちばんキレイよ~。この子なら私の相棒になれるかも知れないわ~。燃えるような真っ赤な髪、そして傷痕ひとつない白い肌。そして何よりもあの惨劇の中で咆哮し、膝を屈することなく隆々と立つあの姿。わたし~惚れてしまったかも知れないわ~。それにかわいいですし~」


ニコニコしたピンクの髪のその女性は、目の前で眠る少女を見て、頬を赤らめて言った。この出会いは彼女にとって最高であるとさえ思えた。早く目を覚まして瞳の色を見せてくれないかと、渇望している。目の前で眠る少女の新しい姿に見惚れている。


「ようこそ、新しい世界へ・・・」












・・・・・私は夢を見ています。


 目の前は真っ赤で何も見えません。何か嗅いだことのある臭いがします。とても、不快にさせるようで不安にさせるような臭いがします。自分の今の状況を確認しようと顔や体に触れてみるとぬるりとしたそして暖かい液体がついているようです。景色が真っ赤なわけではなく、真っ赤な液体を被っているのだと知りました。


 私は、そうわかると眼を拭いました。そうすると真っ赤だった景色は晴れましたが、それでもまだまだ赤いままです。私の周りには、先ほどまで人であったであろう真っ赤な肉塊が無数に転がっていました。それがなぜ人だとわかったのかは私にはわかりませんが、先ほどまで人がたくさんいたのを憶えていました。


 何かが私の体を刺しています。体中のあちらこちらをずっと刺し続けています。刺されるたびに私は何かを言っています。でも、なぜか耳に入ってきません。


イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイィィ・・・・・


 今までにない不快な感覚がしています。やめてください。私を刺さないでください。とても嫌な感覚が続きます。なんとかならないかと思っていると、なぜだかだんだんと不快な感覚は和らいでいきました。そして徐々に感覚がはっきりとしてきました。真っ赤な不快にさせるような臭いを放つ液体の正体がわかりました。


 おびただしいほどの血でした・・・・


 私は思い出しました。軍人の方にいきなりある施設につれてこられて、机に座らされて生きた肉を食べるように言われました。


「食べなければ、死ぬ」とまわりにいる50人ほど少女達に軍人の方達言っています。特に説明のないままに1時間をかけてなんとか食べることができました。あの味は忘れられません。それはどうでもいいのですが、10分ほど経った時に、周りにいる軍人の方達が私達に向かって銃を撃ってきました。


 周りの少女達が見るも無残な肉塊になっていくのを私はみていました。私も同じようになっているはずなのに私は立っています。最初にあった熱く刺すような感覚もなくなり高揚感すら感じています。そしてお腹の辺りから熱い何かが爆発するかのような感覚が起きました。今までに出したことすらない声で叫びました。


「ウッ・・・ウアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」


 私の意識はそこで一度暗転しました。


 そして、眼をあけると真っ赤な天井と私を照らす電灯だけが見えています。真っ赤な天井を見てあの光景を思い出してしまいました。普通なら惨劇を思い出し嘔吐したり嗚咽したりするでしょう。ですが私は、


「お腹が空きました・・・・。またあのお肉食べたいです・・・・。」


 見当違いな思考をしている私を見つめているピンクのお姉さんが目に入りました。なんだかピンクのお姉さんは恍惚とした蕩け切った顔で私を見ていました。なんだか寒気がしてきました・・・・・・。


「うふふ、改めていうわ~。ようこそ、新しい世界へ!」


「そして、私の愛しいあなたを絶対に1人にしないわ!」


なんか告白されました・・・・。私はいたってノーマルなのです。そんな趣味はありません。こんな世界はイヤです。


これから先のことを不安に思いました・・・・。



普通に男女とも出てきます。ピンクのお姉さんが変なだけです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ