Last day
初投稿。かなり不定期。仕事が忙しくなったので・・・・
今、私達の目の前には、お皿に乗った生きたお肉があります。そのお肉には目や歯があり今もなおビクビクと蠢いています。こんなものを食べろだなんて正気の沙汰じゃありません。ですが、ここで食べなければココへ来た意味がありません。
それとコレ以外にも異様な光景はあります。私達の周りには、銃のようなものを持った軍服のお姉さん達がパッと見50人はいるでしょう。お姉さん達は銃のようなものを私達に向けて囲んでいます。みなさんなんだかコワイ顔をしています。
そして、私達の目の前にはお胸が大きくスタイル抜群でずっとニコニコしているキレイなお姉さんが1人立っています。とてもキレイな方でついつい見惚れてしまいそうですが、それ以上目立つのがお姉さんの頭。とっても、目がチカチカしそうなピンクの髪をしています。周囲を見渡してみても黒や茶の髪の方達ばかりなので余計に目立ってしまっています。
「みんな早く食べてほしぃな~。時間はあるけどお姉さんは早く済ませて帰りたいのよ~。みんなが食べてくれないとかえれませ~ん。」
お姉さんはニコニコしたまま言いましたが、だからと言ってグロテクスなコレを早く食べろだなんて非道だとしか思えません。そもそもここへ来て最初に言われたことは「食べなければ死ぬ」とたった一言言われただけで、コレの前に座らされて私達は食べることができずに既に1時間が経過しています。
普通に焼いたり、煮てあったり、そもそも牛肉や豚肉とかですらないのです。目の前のコレは生で紫や緑でビクビクしていて、青い目がずっとこちらを見てきます。つかもうとすると激しく蠢きます。触るのすら抵抗があります。
「それと周りのお姉さん達のことは気にしなくていいですよ~。とりあえず保険で来てもらってま~す。でもでも~早くしないとズババ~ンと撃っちゃうかも知れないわよ~。ささっ遠慮せず頂いちゃってくださ~い。見た目はえぐ~ぃけどとってもクセになるわよ~。この味を覚えちゃったらコレ以外食べる気にならなくなるわよ~。」
そんなにおいしいなら食べてみたいこともないと私は思ってしまいました。食べ物を見た目だけで判断していけません。忘れていました。見た目がアレでもおいしいものは世界中にたくさんあります。見た目がグロテクスすぎます。でも、好奇心が生まれてしまいましたし、昨日から食事をしていなかったので食欲が沸いてきたのかも知れません。私はコレを手に取り口へ運んでいきました。
「お・・お肉が口の中でビクビクしててなんだかとても熱いです。ひゃぁっ!あ、暴れまわっています。」
食べづらいにもほどがあります。口に入れたい以上、早く噛んでたべちゃいましょう。
「うっ・・・・・・・・・うまいです!噛んだ瞬間から濃厚なドロドロとしたお汁がでますがそのお汁が甘くておいしいだけでなくお肉は舌の上で溶けていくかのようにあっという間になくなっていきました。見た目がアレですがこの世で一番ウマいと言えるでしょう!お、お姉さんもっとください!」
周りの方達は私を残念な子を見るように微妙な表情しています。ですが私が皮切りになったことでみなさんも手をつけ始めました。たぶん、世界で一番ウマい!が一番利いたのでしょう。ただ、みなさん食べ方がなんだかエロい感じがします。私もこのような感じだったのでしょうか?とても恥ずかしいです。それ以上にもっと食べたいという欲求の方が勝っています。
「あなたのお陰でお姉さん早く帰れるわ~。いつもなら半日から一日かかるんだけど~、1時間で終わるとか最高よ~。特別にあなたにはおっきいのをもう1つ上げるわよ~」
大きくてさっきよりビクビクしています。あの味を知ってしまった私は躊躇なく口に運びました。大きくても一瞬でなくなってしまいました。とても残念です。また食べたいです。
10分ほど経ったころに周囲のお姉さん達のコワイお顔が一際険しくなってきました。こんなグロテクスなものをおいしく食べている私達を嫌悪を感じたのでしょうか?それとも、このおいしいお肉をたべれなかった嫉妬とかでしょうか?あまり睨まないでほしいです。
「うふふ~10分ぐらい経ったわね~。何人ぐらい残るかしら~?それじゃあ~・・・」
「総員構え!一斉掃射!全弾なくなるまで撃て!」
いままでニコニコしていたお姉さんは急にキリっとして、ふわふわした話し方だったのにピリッとした感じで叫びました。その瞬間・・・・
ズバババババババババババ・・・・・・・!!!!!!
周囲のお姉さんが持つ銃から一斉に弾丸が発射されていき、私達をズタズタにしていきました。ズタズタにされているのに私は何故か体が熱い感覚と高揚感。それどころか痛みは感じるが冷静な思考をしています。そして今もなお弾丸の雨は降り注ぎ続けています。
ズバババババババババババ・・・・・・・!!!!!!
私も含めて私から見えるほかの方達もほとんど原型を留めていないほどズタズタにされています。それでも私は生きていると確信しています。それ以上にお腹の辺りから沸き上がる圧倒的な力を感じます。そして私は咆哮する!
「ウッ・・・ウアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
その日は、私が人間であった最後の日になりました。
ピンクのお姉さんはこの後もちょくちょく出てきます。




