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幸福システムで人生逆転~日常編~  作者: 夜空 星龍


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9/14

鶴岡香澄とホラー映画①

 梨花とラブホテルを後にして自宅に戻って来ていた龍太はベットに寝転がってウインド画面を見つめていた。

 龍太が見ていたのはガチャ画面だ。

 三人の美女(冴華、ルナ、梨花)の好感度を上げたことにより、ガチャポイントが十ポイントを超えていた。


「回してみるか」


 一体どんなスキルが出るのだろうか。

 ウインド画面には十連ガチャと一連ガチャがあり、龍太は一連ガチャの方を押した。

 すると、ウインド画面が切り替わり、スキル『精子無限』を獲得しましたと出てきた。


「な、なんだ? 精子無限って」


 龍太はスキル画面を開いて、スキル『精子無限』を押した。

 説明を要約すると、精子が無限に生成されるようになったらしい。

 

「マジかよ・・・・・・最高じゃん」


 このスキルがあれば美女たちに出し放題だ。

 今ですら、龍太は絶倫だが、このスキルを得たことにより、無敵になってしまった。

 こんなスキルを手に入れることができるなら、ポイントが貯まるたびにガチャは回した方が良さそうだなと龍太は思った。


「さて、今日は誰を攻略するかな」


 ウインドをスワイプして、龍太は美女一覧を開いた。

 

美女一覧


・鷹瀬冴華 20%

・桃瀬ルナ 72%

・白鷺梨花 70%

・鶴岡香澄 50%


 美女一覧には四人の美女が登録されていた。

 名前の隣には現在の好感度が書いてあり、名前をタップすると美女たちのプロフィールが見れるようになっていた。


「ルナさんは一週間出張だと言ってたし、梨花さんとはついさっきまで一緒にいたしな」


 そうなると、候補は冴華か香澄ということになり、この二人のどっちかの攻略に乗り出すか、それとも新たな美女を探しに行くかの二択だった。


「鶴岡先輩をデートに誘ってみるか?」


 よく考えたら、龍太は冴華の連絡先を知らないので、攻略しようにもできないということに気がついた。

 なので、龍太は香澄のことをデートに誘うことにした。

 龍太が香澄に電話をしタイミングでクエストが発生した。


【クエスト内容】

 鶴岡香澄をホラー映画に誘え


【報酬】

 100万円 鶴岡香澄の好感度+5%


【クエスト失敗時】

 鶴岡香澄の好感度-5%


「香澄先輩をホラー映画に誘え、か。」


 クエスト内容を読んでいると香澄は2コール目で電話に出た。


『もしもし~。どうしたの~?』

「あ、おはようございます。鶴岡先輩」

『おはよ~。龍太から電話をかけてくるなんて珍しいね。もしかして、何かあった?』

「いや、そういうわけじゃないんですけど」

『じゃあ、どうしたの~?』

「鶴岡先輩。今日って暇してますか? もしよかったら一緒にホラー映画を見に行きませんか?」

『えっ、ホラー映画?』

「はい。今、上映してるホラー映画が面白いらしくて、気になってるんですけど、一人で行く勇気がなくて」


 龍太はてきとうにそれらしい言い訳を言って香澄のことをホラー映画に誘った。 

 香澄のことをホラー映画に誘ったことでクエストをクリアした【現在の鶴岡香澄の好感度55%】。 

 なので、後は香澄が誘いに乗って来るかどうかだ。


『一緒に見に行ってあげてもいいけど、その代わり、映画見た後に私の行きたいところに付き合ってくれない?』

「いいですよ」

『映画は何時からあるの?』

「ちょっと待ってください。調べます」


 龍太はスマホで映画の上映時間を調べた。


「ちょうど、今始まったばかり見たいなので、次の回は二時間後ですね」

『じゃあ、一時間後くらいに駅に集合でいい?』

「はい。それで大丈夫です」

『おっけ~。じゃあ、また後でね~』

「はい。また後で」


 香澄との電話を切った後、龍太はすぐに外出する準備を始めた。 

 髪の毛をセットして、オシャレな服を選び、香水を振り撒いた。

 準備を終えた龍太は家を出て駅に向かった。 

 龍太の家から駅までは徒歩で十分くらいだった。

 駅に到着したが、香澄はまだ来ていなかった。 

 なので、龍太は駅中のカフェで待つことにした。

 そのことを香澄に連絡しておいた。 

 カフェに入り、コーヒーを頼むためにレジに向かうとウインド画面が現れた。


【美女と遭遇しました】


名前:小鳥遊穂乃果(たかなしほのか)

年齢:27歳

身長:165㎝

顔面偏差値:94

スタイル偏差値:96

経験人数:10人

好感度:0%


「いらっしゃいませ~。ご注文はお決まりですか~?」


 穂乃果は満面の笑みを浮かべて龍太に注文を聞いた。

 システムが反応するだけあって、穂乃果は美女だった。 

 肩にかかった茶髪の髪の毛はウェーブがかかっていて、目は大きくパッチリ二重、笑顔が素敵で、見るからに良い人そうな雰囲気が溢れ出ていた。 

 

「えっと、カフェモカを一つお願いします」

「カフェモカですね~。ご一緒にフードはいかがですか?」

「それじゃあ、抹茶ドーナツを一つください」

「抹茶ドーナツですね。ありがとうございます~」


 素敵な笑みを浮かべた穂乃果は龍太の注文をレジに打ち込んだ。


「それではご注文を繰り替えさせてもらいますね。カフェモカがお一つと抹茶ドーナツがお一つでよろしかったですか?」

「はい」

「こちらは店内でお召し上がりますか?」

「はい」

「かしこまりました。それでは、合計で1190円になります」


 龍太は現金で支払いをした。


「これから作らせてもらいますので、少しお待ちください」


 そう言って穂乃果は龍太が注文したカフェモカを作り始めた。 

(まさかこんなところに美女がいたなんてな) 

 駅中のカフェを利用することなんて滅多になかったから、穂乃果が働いていることを知らなかった。 

 穂乃果は慣れた手つきでカフェモカを作った。


「お待たせいたしました~。カフェモカと抹茶ドーナツになります」

「ありがとうございます」


 お盆に乗せられたカフェモカと抹茶ドーナツを受け取った龍太は空いている席に座った。

 龍太はカフェモカを飲みながら穂乃果のことを目で追っていた。 

 誰に対しも愛嬌のある笑みを浮かべて対応をしている穂乃果。

 その姿はまさしく店員の鏡のようだった。 

 

「それにしても、このカフェモカ美味しいな」

 

 穂乃果という美女を見つけたことだし、しばらく龍太はここに通うことになるだろうなと思った。


☆☆☆

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