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戦うお嫁さま!

作者:百々華

 私は王家に絶対の忠誠を誓っている公爵家の令嬢でございます。
 第三王子をお守りするために、婚約者となりました。第三王子は必ずお守りします。
 第三王子は幼いころより何かと命を狙われておいでです。それを影ながらお守りして参りました。その甲斐あってか、王子は全く気付いておりません。何度も暗殺未遂がありますし、毒入りのお菓子も日常茶飯事です。えぇ、それでも全くお気付きではありません。そんなに警戒心が薄くていいのでしょうか。いえ、それでいいのです。王家の方をお守りするのが我が公爵家の使命ですから。
 けれども、私──王子には嫌われているようです。どうしてでしょうか。私? 私の心ですか? そんなこと、考えたこともございませんでした。私は……どうなんでしょう?


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