海沿いの街をドライブ、るんるん
緩やかに曲がりくねった道が続き、賢一たちの車両部隊は、暫くは何事もなく、住宅街を進む。
「はあ? もう、ギャングは勘弁してくれよ? 出来るだけ戦いたくは無いんだからな」
「…………だと言いんですけど?」
「アア」
「ウァァ?」
賢一とメイスー達の白いテクニカルは、先頭を走り、アチコチを警戒する。
ここは、銀色と赤錆びた途端を、屋根に使っている平屋が、ずっと建ち並ぶ。
たまに見かける二階建ての窓なども、ひたすら睨みながら、道路を通っていく。
ここにも、ゾンビ達を見かけるが、昼の太陽光に肌を焼かれているからか、連中は動きが鈍い。
「と、言ってたら何かが起きるのが、映画の定番何だよな」
「フラグをパタパタさせるのは、止めてくださいよ…………」
赤や青の屋根をチラ見して、賢一はスピットゲロー&ジャンピンガーが見張ってないかと思う。
途端屋根の上を、フレッシャー達が走って来たらと考え、メイスーはM1919を強く握る。
「…………そう簡単に、何かが起きるワケが無いとは思うが? ゲームじゃないんだからな」
「でも、ここは戦場ですよ? この間までは綺麗なリゾート地だっ…………やっぱり来ましたっ!!」
「敵だっ! 射撃を頼むぞっ!」
「分かっているわっ!」
愚痴を溢しながらも、賢一は警戒を怠らず、辺りに気を配りつつ、運転にも集中する。
不安気な顔になるメイスーは、少し手前の右側から、いきなり現れた車両に驚いた。
後ろを走る青いテクニカルを運転するジャンは、敵の登場に険しい表情になる。
M1ガーランドを構えて、モイラは敵の車を狙い、運転手を射殺しようとした。
「早くしろっ! もう、そこまで迫っているっ!」
「分かっているわっ!」
「グア~~~~!! ギエエッ!?」
「今、何とかするっ! 少し、待っていろ」
「ウアアアアッ!! グアアッ!!」
赤いトゥクトゥクを、白人生存者が運転しながら叫び、後部座席を見せた。
AK74を何発か撃ち、白人女性生存者は後ろから走ってきた黒人フレッシャーを倒す。
黒人生存者も、後部座席に掴まった白人ジャンピンガーに、ステルスハンターのマグナム弾を撃つ。
こうして、逃げ回る車両部隊が、賢一たちの正面を、アンデッド集団に追われながら逃げていく。
「ゾンビが来たわっ! 何とかするのよ? 彼らは敵かしらっ!」
「弾が足りないなっ! このおおっ!」
「取りつかれたっ! 落ちやがれっ!」
「グエッ! グオオオオッ!」
「ギャアアアア~~~~」
「ギイイィィィィ」
「ウワアアア~~~~!!」
軽トラを運転する、ラテン系の女性生存者は、後方を走るテクニカル部隊に気がつく。
そして、彼女は26年式拳銃で、右側から小走りしてくるゾンビ達を撃った。
パイプガンから散弾を放ち、アラブ系の生存者は、サーベルを振るう。
M4カービンを乱射しまくり、後部鉄板を掴む、ゾンビの群れを、黒人生存者は撃退しようとする。
だが、フレッシャー達は、腹や胸を撃たれても、片腕を切り落とされても、荷台に上がってきた。
「うわっ! 弾切れだっ! うわああ」
「このやろう、切り刻み…………ぎゃあっ!」
「ギャアーーーー!?」
「グワワアア」
M4カービンの弾倉を変える間も無く、黒人生存者は、白人会社員フレッシャーに食べられた。
アラブ系の生存者も、ジャンピンガー達に囲まれて、あっという間に、ボコボコに殴られる。
「大変だっ! どうやら、ギャングじゃなさそうだっ! 彼らを助けないとっ! ここは狭いし、誤射しないように近付かないとっ! メイスー、頼むぞっ!」
「は、はは、はいっ! とにかく助けないとっ!!」
「なんだ? 援護するのか?」
「ここからなら、貫通しないように武器を変えるよ…………」
賢一の運転する白いテクニカルが、一気に加速して、軽トラに向かっていく。
荷台では、メイスーがM1917から弾を何発かずつ群がるゾンビ達に浴びせる。
後ろの青いテクニカルでも、ジャンが救援に向かおうとして、速度を上げ始める。
モイラは、誤射や貫通などを懸念して、M1ガーランドから、M4カービンに切り替える。
「うわあっ! 誰か助けて~~~~!?」
「グアアアアッ!?」
「ギエエーーーー」
「ギャアアアア~~~~」
しかし、運転席の方まで、フレッシャー&ジャンピンガー達は回り込んでしまった。
パニックになったラテン系の女性生存者は、左側の平屋に軽トラを突っ込ませた。
「間に合わなかったか? く…………おいっ! そっちは無事かっ!」
「今、撃ちますよっ! ゾンビは任せてくださいっ!」
「ああっ! 無事だよ、何とか戦っているっ! 奴らを頼むぜ」
「援護、助かるわっ!」
賢一の白いテクニカルは、トゥクトゥクに近づいていき、生存者たちに声をかける。
メイスーは、M1919を手放し、四方八方から近づいてくるゾンビ達に、マカロフを向ける。
フレッシャー&ジャンピンガー達は、平屋の上や路地などから、とにかく出現しまくる。
黒人生存者は、ステルスハンターのシリンダーに、マグナム弾を込めながら礼を言う。
後ろから来る敵に、AK74を乱射しながら、白人女性生存者も親指を向けた。
「後方に、まだ仲間たちが居るんだっ! 助けてくれっ!」
「私たちは、ゾンビの群れに追われてたのよっ!」
「ブゲッ!?」
「そっちまでは、手が回らんっ! どうすりゃ良いんだっ!」
「ギャアア~~!?」
「ひぇぇ~~! 飛び乗って、来ましたわよっ!」
「ギエエーーーーーーピギャ?」
「グエエェェ~~! ガハ…………」
「お前らも気をつけるんだっ!」
「メイスー、援護するから慌てるんじゃないのよ」
「ウガガッ?」
「ガハ、ゲヘッ! グバ…………」
黒人生存者は、ステルスハンターから火を吹かせ、警備員ジャンピンガーを蹴りながら叫ぶ。
AK74のストックで、作業員フレッシャーを、白人女性生存者は殴って、車上から落とす。
賢一は、目の前を小走りするゾンビ達を引き殺すだけで、手一杯だ。
マカロフを撃ちまくり、メイスーは会社員フレッシャーや水着の白人女性ジャンピンガーを倒す。
ジャンは、ぶつからない距離にまで、青いテクニカルを近づけて、モイラはM4カービンを撃つ。
そして、荷台に左右から群がるアンデッド達を狙い撃ちしていく。
さらに、生存者たちが乗っているトライクが前方に出てきて、敵を蹴散らす。
「前も大変だな? 援護するぞっ!」
「うおおっ! 撃ちまくってやるぜっ!」
「ギュギーーーー」
「ゲアッ! グアア」
運転しているアジア系の生存者は、CF98を撃ちまくり、ゾンビ達を蹴散らす。
弾切れになると、鉄パイプで立ち塞がる兵士ゾンビを殴りまくる。
後部座席に、こちらを向いて座る太平洋系の生存者は、グロック17を二丁拳銃で乱射する。
彼らにも、ゾンビ連中は群がり始めるが、交互に発射される拳銃弾により、倒れていく。
「後ろの方だな? メイスー、どうなっている?」
「ダニエルさんが銃を乱射していますっ!」
「ギャイーーーー」
「グイイ~~!」
「おい? こっちも来たぜっ!」
「今、助けるわよ? そら、それっ!」
白いテクニカルを運転しながら賢一は、CF98で、左側から走ってくる小走りゾンビを撃ち殺す。
だいたい、前方が片付いたため、彼は後方に下がって、仲間たちの様子を確かめようとする。
メイスーは、M1919を握りしめて、機銃弾で後方を走るフレッシャー達を撃ち殺す。
ウォーリアー達が、マチェットや鉄パイプ槍などで、襲いかかってきたが、連中は蹴散らされる。
トカレフを左右に乱射して、ダニエルは車内に入り込もうとする敵を撃退している。
火炎瓶を投げまくり、エリーゼは路上を燃やして、ゾンビ集団に火を着けようと試みた。
■ ビークル説明。
⭕️ トライク。
金持ちが使用するレジャー用の三輪車だが、大型ながら、二人乗りする事もできる




