表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/14

《 肉食の獣 》




      目が合った その刹那。


      判断と思案。


      そして 行動。


      自分より大きな体躯の雄。


      欲を満たそうと爛々とした瞳。


      私の肉は美味しそう?


      逃げてみよう。


      駆け出す私を追って来る。


      右へ 左へ 向きを変え全力疾走。


      追う側も、


      右へ 左へ向きを変え 喉を鳴らしてる。


      私を捕まえられるの?


      捕まえたら 私を丸ごと食べられるわよ?


      左へ 右へ 向きを変え 振り返る。


      大きな雄は涎を垂らし、


      余裕な顔で笑ってる。


      左へ 右へ 向きを変えながら。




      荒い呼吸音が耳許に迫り、

      距離が縮まった今、

      立ち止まり、

      後方に向きを変え 跳躍、

      大きな雄の太い首に、

      牙を突き立てて 一気に引き裂く。




      何を勘違いしたの?


      私は草食ではなく肉食獣なのに。


      目の前に横たわる、


      仕留めた雄の 美味しそうな肉。




      涎を垂らす私の口。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ