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調査結果報骨

ドーガ家、2代目当主

セコン・ドーガが死んだとの噂の

真偽とドーガ家の再調査の指令を

魔王より受けたクライドは

すぐさまドーガ家の領内に潜入した。


従来の平穏時の情報収集ならば

さほど時間はかからないが

当主の死去という混乱状態であるため

ある程度時間がかかるだろうなと

覚悟していたクライドであったが


その混乱ぶりは想像を超え

調査は困難を極め、数か月に及ぶ調査任務

となってしまった。


時間はかかったが得るべき情報は全て

収集することができた。



ドーガ家2代目当主セコン・ドーガは

噂通り死んでいた。

死因は、暗殺でもなけりゃ

反乱による戦死でもない

普通に病死。


以前より体調不良であるという情報を

得ていたが、ずいぶんと持ったものだ

と感じたが、調査すると

どうやら、治癒魔法をかけ続けることで、

強引に寿命を延ばしていたらしい。


そこまで苦しい思いして無理やり

生き延びようとする理由が

何かあるのかね?

と思うが、その理由はすぐに判明する。



理由は、後継者問題だ。

複数後継ぎ候補がいて、誰が後を継ぐか

という系統の後継者問題ではない。


セコン・ドーガにはサー・ドーガという

一人息子がいるだけだ。


その年齢が若すぎる、幼すぎるゆえの

後継者問題か?


違う。

年齢はやや若いが、幼くはない。

ドーガ家の幹部達が支えていけば

なんら問題は無い。

このくらいの年齢の後継ぎは

よくある話だ。


後継者数問題でもない。

後継者の年齢問題でもない。


では、何が2代目当主をそこまで

生きさせようとしたのか?


以前ドーガ家の調査を行った際

3代目になるであろう御曹司についても

調査していた。

その結果は


サー・ドーガ

評判はあまりよくない。

自分におもねる部下を優遇し、

耳の痛いことを言う部下を冷遇する

という傾向にある。

また、これは父親であるセコン・ドーガと

似たところであるが

武力、腕力のある者を重要視し

知将や裏方に関しては軽視しがち。

戦いの才は、あまりない。


何度か魔王軍との戦いに

出陣したことがある。


その際、事実上散々な敗北を喫したが

全て"混沌者"によって、

結果的に引き分けとなっている。

しかしながら当の本人は本当は勝てたのに

"混沌者"のせいで引き分けになった

と思っており

"混沌者"とはあまりうまくいってない。


当時は、そういう調査結果であった。

現在もこの調査結果は大差ない。


つまりドーガ家の後継者問題とは

後継者が、典型的なバカ息子である。


ということだ。



3代目当主サー・ドーガは

いきなりかましてくれた。


まだ国内や周辺諸国が混乱中で

先代の葬儀等もまともに行われていない

にもかかわらず

3代目就任の宣言を堂々と行ったのだ。


普通、当主交代時は大なり小なり

混乱を生じる。

それゆえ、まずはその混乱をある程度

治めて、それから先代の葬儀を大々的に

行い、改めて新当主就任を宣言する。


どうやらドーガ家2代目は自分自身で

決定することが多く、

独裁気味だったようでドーガ家の混乱は

少々というレベルではなく

大混乱であった。


ならば、混乱中は当主が亡くなったことや

当主交代等は、その混乱がある程度

収拾するまで秘匿するべきなのだが。


やっぱバカ息子だわ。

バカだコイツ、ばかやろーだわ。


3代目当主の能力に関する調査結果

バカ息子。




その他の調査事項として

ドーガ家は、有力な3人の貴族によって

ささえられている。


ガント・リフ・ドーガ

ウージ・パルマ・ドーガ

アンゼロ・ドゥオ・ドーガ


この3人が支えているのは変わらずだ。


そして我々をことごとく邪魔している

厄介な存在である

"混沌者"は、アンゼロ家に

未だ仕えているということがわかった。


変化と言えば、3代目のバカ息子が

"混沌者"を忌み嫌っていることと

3貴族をあからさまに外様扱い

し始めたことで、3貴族の心が離れつつ

あり、鉄の団結心は無い。


ドーガ家軍団に関する調査結果

崩壊しつつある。



地理的状況は、以前の調査の際

アンゼロ領地の近くを通っている

川から攻略するのが良いということで

あったが、それも変わらずだ。


ドーガ家は、この川に対して

特に対策をとっていない。


何度も魔王軍が攻めており

どんな兵法家から見ても川方面が

弱点であることが明確なわけであるが

全く対策を取っていないことに対し

クライドは、当初、弱点をつくることで

相手の攻め手をそこに集中させる。

そして、そこに"混沌者"を配置し守る。

そうすることで

逆に守りやすくするという方針

かと思っていた。


しかしながら

調査を進めると驚くべきことが分かった。


アンゼロ家は

川のルートが脆弱すぎるから守りを

高めてくれとドーガ本家に

たびたび要請しているらしい。

しかしながら

現時点で守れており攻めとられて

いないのだから、ということで

対策は何一つ行われていない。


どうしても対策したければ

自分の家の費用でやれというのが

3代目当主の方針だ。


情報収集した相手の言葉は


「今攻めとられてないからって

明日攻めとられない保証は無いし

攻めとられてからでは遅いんだよ。

どーせ取られたら我々の責任とか

言うんだろうな、あのバカ息子」


である。

ドーガ家内部は、かなり乱れていると

言えるのではないだろうか。



ドーガ家を攻めるにあたっての

地形的方針は、現状で良いと思われる。


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