表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/114

骨成金

「それじゃあ失礼しやーす」

クライドはイコンの屋敷を後にしザンビエへ向かう。




前回知り合うことができたザンビエ商人組合5人衆

の一人であるケイ・ウラーに要件があると呼ばれたためだ。


いや、暇人じゃないんですけどね。

諜報員としては、今のトコ

ザンビエとリュウの顔つなぎという

任務だけですから暇に見えるでしょうけど


表向きは魔王軍雑用係だから、忙しいんですよ?


厨房の雑用したり

馬小屋の雑用したり

魔王様のお世話を焼く連中のご機嫌取りしたり

シェイの、骨ペロペロしたいとか、また死合おうぜ

とかいうちょっと何言ってるかわからない発言をを聞き流したり

カーツ@クソ爬虫類 withその取り巻き連中が

ことあるごとに因縁つけてくるのをいなしたり。

忙しーいんだ。


あと

魔王様がシーノさまに会いに行くのに同行するのは

絶対、俺だし。これが回数多いんだ。



だから暇じゃないんです。



そんなに忙しいなら行かなきゃ良いじゃないかって話ですけど

そういうわけにもいかないんだよね。


別にケイの顔色を伺うわけじゃないよ?

ま、まぁ最初だから密に顔を合わせて親密度を上げようとか

思ってるけど。



ついでと言っちゃ何だけど自分の仕事もやらなくちゃ

ということで

他のザンビエの情報やリュウの情報も聞こうとしてるわけ。


さらにそのついでに

イコン族とのその後はどうか?

何か伝言なり、用事があればやってくるよ。

というわけでイコンの屋敷に立ち寄ったわけです。



あ、シーノさまのトコには魔王様がいるので

近寄っていません。


そしたらさ・・・




「おークライド!よく来たな!

まぁこっちに座ってくれ」


苦虫を噛み潰したような表情。

イコン族当主エイトの印象といえば

クライドにとっては、これである。


そんなエイトの部屋を訪問すると

すこぶる上機嫌に、にこやかに

見たこともないような笑顔で椅子を進めてきた。


一般的な話では

不自然なほどにこやかに応じるときは

何かたくらみがあるのであるが


エイトの表情は、裏がある表情ではなく

本当に、喜んでいる表情なのである。



ある意味キモチ悪いと感じるクライドであったが

理由はおよそ想像がつく。


「ウキウキですね、エイトさん」


「そうかぁ?いやーウラー家との取引が

順調でなぁ。我が一族の財政危機はどこへやらだ。

我が一族の財力で魔王様を支えることが出来るやも

しれんぞ。なんてな?ワハハハハハハ」



どうやら

ウラー家との取引の結果イコン族は

信じられないくらいの利を得ているらしい。


「よかったですねー」


「あぁ、これもクライド、お前のおかげだ。

ワズム氏も喜んでなぁ。お前に礼をしっかりと

伝えてくれと言われておる」



ワズム氏

破壊工作をつかさどる一族ナグル族。

その当主の気難しいおじいちゃん。ワズム・ナグル。

クライドのことをいたく気に入っているのだが

イコン族が儲かったからって礼を言われる筋合いは無い。


「ワズムさんが?何で?」



「おぉ、言ってなかったなそういえば。

ウラー家は我々の相場情報を使い

産物の運搬を盛んに行ってるのは知ってるな?

産物の運搬には危険がつきまとう。

我々魔物が隊商を襲ったり

人間も山賊等と呼ばれる連中が隊商を襲う」



たしかに。

隊商警護って冒険者の仕事の一つだもんね。


「その危険対策もやってくれないか?

とケイ氏に言われてね。しかし我々イコン族は

戦闘力がそう高くない。

それで護衛ならば我々よりナグル族であろう

ということで、彼らを紹介したんだ。

ケイ氏も喜んでくれてね。

今やウラー家の特殊産物輸送の警護はナグル族

選任だよ」


ということは??


「ナグル族は我々と違い、財政状況はそれほど

悪くはなかったんだが。

そこにウラー家の警護任務収益があがるようになってな。

こちらも潤っておるらしい」



やだ、エイトさん実業家になっちゃったわ。

なんだか顔立ちもそんな顔に見えてきだしたわ。

そのうち、びじんな女性なんかはべらすのかしら。



「そういえば、ワズム氏は財政状況が非常に潤ったから

ということで、魔法の馬車を数台買ったそうだ。

どんな荒れ道でも絶対揺れないらしい」



金が儲かったから高級車買うって成金やん。

どの世界に言っても

どんな種族でもやること一緒かい。



イコン族やナグル族そしてウラー家が

幸せになるということは非常に素晴らしいことだ。


ただ、ちょっと気になることと言えば

隊商警護って確か冒険者の仕事の一つだった

気がするけど良いんだろうか?




まぁ良いや

ケイに聞こう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=267184339&s ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ