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(旧) 天才は異世界の救世主[厄災]となる  作者: ポルゼ
第二章 宗教と竜の瞋恚
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戦いの火蓋

 ルーナとリンクアが出会った時、世莉架とクミーラは人通りが少ない道を通っていた。

 アビタル教の信者達がそういう道を通るかは不明だが、人通りの少ない場所の方がコンタクトを取りに来る可能性は高い。

 人通りが少ないとはいえ、どこで誰が見ているかは分からないし、周囲には普通に住宅や店もある。戦闘を仕掛けて来るとは考えにくい。

 クミーラは世莉架が人通りの少ない道を進み始めたことで少し体が強張った。かつて同志だった者達は、罵詈雑言をクミーラに浴びせて来ることだろう。今はアビタル教は間違っていると思えているが、元々は自らの意思で入った組織である。抜けるにしても、侵入者に連れ去られてというのはあまり良くない。世莉架達からすればアビタル教自体を一度崩壊させるつもりなのでアビタル教の抜け方などどうでもいいことだが、クミーラからすれば複雑な気持ちもあった。

 世莉架は休日に街を歩くような雰囲気で、警戒心や敵意を全く見せずにいる。かつ、その容姿の美しさも相まって、アビタル教の信者と言えども世莉架に対しては警戒心を自然と解いてしまうことだろう。

 世莉架の姿を確認しているのは魔王軍幹部二人と少数のアビタル教信者のみ。容姿の特徴は既に広がってはいるだろうが、やはり地球にはあるカメラのような技術が無い世界ではその人の特徴の大部分を想像で補うしかない。そして、人は一度想像してしまうとそのイメージをなかなか崩せず、何故か自分の想像が正解と思ってしまう所がある。

 クミーラを見ればすぐに世莉架が侵入者ではないかと考えるだろうが、本当にこの人がと疑心暗鬼になってくれれば尚良い。

 決して真正面から戦う必要はない。不意打ちでも卑怯な手でも使えるものは使って勝利すればそれでいい。そういう戦いなのだ。

 そうして人通りの少ない道を歩いていると、少し先の方にある大通りへと続く道からアビタル教信者が三人出てきた。


「……!」


 クミーラは見るからに動揺している。その三人は立ち止まって話をしている。人通りの少ない道というのは道の幅も狭い。人影に隠れながら道の端を歩くのは無理だろう。そうなると気にせず進むか戻るかしかない。


「こ、このまま進むのか?」

「……」


 小さな声で世莉架に尋ねるクミーラだが、世莉架は何も言わずに進んでいく。それを見てクミーラはつべこべ言わず付いて行くしかないと察した。

 アビタル教信者達は何かを話し終えたようで、こちらを向いて歩いてきた。


(くそ、こっちを向かないで欲しかった。けど、いつまでも逃げ続けていたらこの作戦は成り立たない。もうここはセリカを信じて付いていくしかない)


 クミーラはいよいよ腹を括ったようだ。世莉架は相変わらず、アビタル教の闇など全く知らない一般女性のような雰囲気で歩いている。

 信者達との距離は少しずつ近づいている。クミーラは世莉架の一歩後ろにいるため、顔が少し見えづらいのか、まだバレていないようだ。

 しかし、横を通り過ぎる頃にはまず間違いなくバレてしまうことだろう。それが分かっていてもクミーラ的には心臓に悪い状況だ。

 最初は先頭を歩く信者だった。ふと、世莉架を見た。世莉架はそれを気にせず前だけ見て歩く。その信者は続けてクミーラを見た。


「……」


 一瞬、表情は変わらなかった。しかし、すぐにその表情は変わる。


(き、気づかれた……!)


 クミーラもすぐに察した。だが、変に行動してはいけない。まだ、何のコンタクトもないからだ。

 そしてその信者は冷静なようで、驚愕の表情を浮かべたのはほんの一瞬で、すぐに表情を元に戻した。しかし、溢れ出る警戒心は抑え切れていない。それでも、大声をあげてクミーラに近寄ってくるような考えなしの馬鹿ではないらしい。すぐに冷静になれたのがその証拠だ。

 世莉架は一切気にしていない様子で進んでいく。そして先頭にいた信者の後ろにいた二人もクミーラに気づいたようだ。

 三人の信者と世莉架達はすれ違う。その時だった。


「すみません」


 先頭にいた信者が話しかけてきた。


「はい、なんでしょう?」


 世莉架は笑顔を浮かべて純真な女性を演じた。その様子からはとても大教会に侵入した者には見えない。


「失礼ですが、後ろの男性は貴方のお知り合いですか?」

「いえ、先ほど道を聞かれまして、案内していた所です。この街はこういった裏道のような所も多いので、迷ってしまったみたいなんです」

「そうでしたか。実はその男性は私達の同僚のようなものでして。どこへ行こうとしているのかは分かりませんが、私達が代わりに案内しますよ」

「え、そうなのですか?」

「えぇ」

「本当ですか?」


 世莉架はクミーラに真偽を問う。本当にこの者達と知り合いなのかと。

 勿論、その答えは決まりきっているが、ここで大事なのはクミーラがなんと答えるかである。世莉架は無関係の人間のフリをしているが、本当に知り合いであると答えるか、知らないと白を切るか、もしくは適当に誤魔化すか、いくつか選択肢はある。


(どう答えるのが正解だ? 奴らはセリカのことをただの一般人だと思っている。となると乱暴な手は使えないだろう。何て答えようが一先ず大丈夫なはずだけど、曖昧に適当に誤魔化すのが一番相手の機嫌を損ねるかもしれないな)


 クミーラはあまり長く考えているのも不自然だと思い、思い切って答えた。


「あぁ、確かに彼らは知り合いだ」


 選んだ答えは相手の言うことを肯定するものだった。


「それは良かったです。では、彼をお願いします」


 世莉架は笑顔でそう言い、クミーラの身柄を信者達に渡そうとする。


(な、ちょ、おい! このまま俺を奴らに渡すのか? い、いや、俺の答えを信じずに渡さないとすればセリカが疑われるかもしれない。ということは単純に俺のミスか!)


 最初こそ世莉架にどういうことなんだと言いそうになってしまったクミーラだが、自分の答えが原因だと早々に気づいた。


(けど、あそこで知らないフリをしても奴らは引き下がらなかっただろう。結局、どれでもあまり良い答えじゃないのか)


 信者達の方へクミーラは行き、三人に囲まれる。


「迷惑をかけてすみませんでした。このお礼はまたどこかでお会いしましたら必ずしますので」

「いえいえ、お気になさらず。私もただ街を散歩していただけで特に用事があった訳でもないので」


 一般人に対しては随分とまともな対応をする信者である。やはり、アビタル教は基本的には人間至上主義なので、同じ人間には普通の対応をするのだろう。アビタル教の教えとは反対の考えを持つ人間には違う対応をするだろうが。

 信者達はクミーラを連れ、来た道を引き返していく。このまま大通りに出るかどうかは分からないが、大教会へ連れて行こうとしているのは確実だろう。

 しかし、世莉架は信者達と反対方向を向いて歩き出す。


(さて、彼の答えによってこういう状況になっているけれど、私の予想通りだったわね。クミーラは正直に答えると思っていたわ)


 世莉架は早歩きで更に細い道へ入っていく。そこで周囲に人がいないことを確認し、パルクールで一瞬で建物の屋上へ上がる。そしてクミーラ達が歩いている道の上から観察する。


(大通りへは……出ないわね。他の信者がクミーラを見つけて騒がれても大事にならないように裏道を使うのは当然の判断。今の所は手錠でもされて拘束される様子は無いけれど、絶対に逃さないように囲んでいるわね。少し泳がせてみましょうか)


 クミーラの心情的には早く助けてくれと懇願しているだろうが、世莉架は囮としてクミーラを存分に使うつもりでいる。そもそも、クミーラも自分が囮に使われることは聞いていたし、覚悟もしていた。だが、いざ信者達に囲まれたら心の中で助けを乞わずにはいられなかった。


(ごめんなさいね、クミーラ。もう少し我慢して)


 世莉架はクミーラに心の中で謝罪しつつ、アリーチェと同じように尾行を始めた。





 **





「付いて来い」

「……」


 リンクアはルーナを呼ぶ。ここで言うことを聞かなければ何をするか分からない。言ってしまえば、周囲の人間全員を人質に取られているようなものだ。


(とりあえずすぐに戦闘にはならないだろう。ここは一先ず言うことを聞いておこう)


 ルーナは一旦リンクアの言うことに従うことにした。


「分かった」


 ルーナの返答を聞き、リンクアは後ろを向いて歩き出す。ルーナは大人しくリンクアの後を付いていく。リンクアは黒いローブを着ている事もあり、少々目立ってはいるがリンクア自身は全く気にしていないようだ。


(どこへ行く気だ? こいつとは一戦交えただけだが、本性を現した時は恐らく自分の戦闘に第三者が介入してくることを拒むタイプだ。となると大教会へ行く可能性は低いと考えられる。私と一対一で戦いたいのあれば周囲に人がいない場所……それこそバレコールを出るかもしれないな)


 リンクアに付いて行きながらルーナはこれから起こる可能性のあることを考えておく。魔王軍幹部が、それも性格に難のあるリンクアが普通に外に出てコンタクトを取ってくるという状況になったため、作戦の変更などを考える必要がある。勿論、作戦が全て上手くいくなんて考えは甘い。不確定要素はあるし、相手の動きを完璧に読むことなどできない。相手の全戦力の把握もできていない。想定外の事態が起こることくらい当然と言っていいだろう。

 

(……いや、これはある意味チャンスかもしれない。恐らくこいつとは戦うことになると思うが、私が倒してしまえばいい。そうすれば街に被害を出さずに魔王軍幹部という圧倒的な戦力を削ることができる。リンクアはアビタル教の戦力の大部分を占めていることだろうからな)


 ルーナは全力でリンクアを倒すことを考える。未だ認識阻害魔法がかかっているというハンデを持っている状態だが、リンクアを倒せれば状況は一気に有利になるだろう。

 リンクアは大通りを外れて裏道を進んでいく。その後ろ姿にルーナは少しの違和感を感じ始めていた。


(あまり殺意を感じないな。もっと殺意を剥き出しにしていてもおかしくは無い。むしろそれがリンクアといった感じだが、今のリンクアはただどこかへ向かって歩いているだけに感じる。本当に戦う気があるのか? いや、そもそもこいつは付いてくるように言ってきただけだ。戦おうなんて言われていない。まさか、アビタル教の奴らと協力して私を罠に嵌めているのか? そんな手をこいつが使うとは思えないが……)

 

 世莉架とルーナがリンクアと戦っていた時の禍々しく凄まじい殺気は無い。ルーナのリンクアに対しての認識が少し変わりそうになっていた。


(それにしても……やはり、バレコールを出るつもりだな)


 リンクアは明らかに街を出るための門へ向かっている。そして門の付近にはドーバがいる。


(このまま門に行けばドーバは私とリンクアの存在に気づくだろう。ドーバがどういう行動を取るかが分からないが、手は出さないようにと伝えられたらいいのだが。きっとドーバの介入をリンクアは良く思わないだろうし、ドーバにはドーバの役割がある)


 そうしてついに門が見えてきた。このままだと本当に街の外に出ることになる。


「……なぁ、どこに行くんだ? 行き先くらいは教えてくれてもいいんじゃないのか?」


 互いにずっと黙っていたが、ルーナは今ならリンクアとの対話が可能なのではないかと思い、話しかけてみる。


「いいから付いて来い。もうすぐ街の外だ」

「……!」


 リンクアは少しルーナの方を向いて言う。その目には確かに殺気があった。つまり、殺気が感じられなかったのはリンクアが殺気を抑え込んでいるからであって、決してなくなった訳ではないのだ。


(殺気はある。しかし、冷静だ。感情任せに暴れ回る様子ではない。こんな風に感情をコントロールできるとは、意外だな)


 そして門の前に来た。門の下では多くの人々が行き交っている。

 ルーナは目だけ動かして周囲を探る。どこかにドーバがいるはずだ。こちらには手を出すなと伝えたいが、どう伝えればいいのかが分からない。

 正直に門を通るようで、リンクアはそのまま門へ向かう。


(あいつ、何やってんだ……!?)


 そんな中、リンクアとルーナが歩いている所を建物の陰から見ている人物がいた。


(アリーチェとの尾行は失敗したのか? 何があって魔王軍幹部と一緒に歩くことになるんだよ……!)


 ドーバは困惑していた。アリーチェとルーナは大教会付近に潜伏し、教皇等の重要人物を尾行する役目だったが、予想外の状況になっていたからだ。


(まさか魔王軍幹部が外に出てくるとはな。ルーナしかいないという事は、アリーチェは作戦通り尾行しているのか? くそ、状況が分からん。俺は動くべきか否か……)


 この不可思議な状況、ドーバはどう動くかを考える。ルーナとリンクアは明らかに街を出ようとしている。ドーバの役割は門付近に潜伏し、アビタル教信者やそれに関わる国の上層部の人間の動向を探る事である。

 今、ドーバの目の先にはアビタル教に関わる魔王軍幹部という超重要人物がいる訳だ。もしもリンクアが一人でいた場合は考えるまでもなく動向を探るために尾行などをすることになっただろう。しかし、実際には仲間のルーナがリンクアと一緒にいるのだ。


(俺が尾行してルーナが危険な状況になったら助太刀する、というのが一つの選択肢。だが、話を聞いた限りではリンクアは相当イかれているらしいし、ルーナやセリカにかなりの敵意を向けているようだ。そんな危ない奴だから、ただ単純にルーナを殺したいだけかもしれない。純粋な戦闘ならそこまで不安はないが、問題は罠があるかどうかや、イかれ野郎を尾行することにどれだけのメリットがあるのかということ。奴を追っている最中に教皇なんかが通ってしまったら間違いなく判断ミスと言える)


 この判断は言ってしまえば、ルーナを信じるかどうかである。ルーナの戦闘力、判断力、対応力など、そういったものを信じるか否かで取るべき行動は変わる。

 そうしてドーバはこれからどうするかを決めた。


(いよいよ外だな……)


 ルーナはリンクアと共に街の外へ出た。出てしまった。


(ドーバはどうしているのだろう。私とリンクアの存在には気づいているだろうが、どうか私を信じて任せてほしい)


「この先にある森の中へ行く。いいな」

「ここまで来て確認などする必要はない」

「そうか」


 相変わらず二人の短い会話には緊張感がある。明らかに二人の周りだけ雰囲気が違うのだ。

 

(森か。周囲に人はいないだろうし、戦う場所としては良いと思うが……こんな所まで来てしまうとな)


 森の中へ入ってもまだ進んで行くリンクア。ルーナは普通に整備された道を通ってバレコールに来た為、森の中に何があるのかなど知らない。

 しばらく歩いていると、木が生えていない広い場所に出た。


「ここがお前の目的地か」


 ルーナは至って冷静に尋ねる。しかしリンクアは何も答えず、広場の中心辺りまで歩いていってルーナの方を振り返る。


「分かっていたと思うが、私はお前と戦うためにここへ連れて来た」

「そうだろうな。というか、そうじゃなかったら驚きのあまり腰を抜かしていたよ」

「ふん、ムカつく奴だ」

「それはお互い様だ」


 話の内容的には険悪だが、不思議と二人の表情は清々しく見える。


「お前、ドラゴンだろう?」

「そうだが」

「なら、遠慮はいらない。ドラゴンの姿になって全力で私と戦え」


 リンクアはルーナとの全力の勝負を望んでいるようだ。やはり、罠を仕掛けるような相手ではないとルーナは再認識した。


「その前に、いくつか質問をいいか」


 そこでルーナは、今なら疑問に思っていたことを聞いても答えてくれるのではないかと思い、聞いてみることにした。


「なんだ」

「お前は魔王軍幹部で、アビタル教と協力して秘密裏に動いていたのだろう。それになのに堂々と大教会の外に出て良かったのか?」


 ルーナは一番気になっていたことを尋ねた。リンクアやクタルガが堂々と外に出てくる可能性はかなり低いと考えていたためである。


「まぁ、良くはないな。だが生憎、私は自分の思うことに従って生きている。秘密裏に動いて人間やその他種族を支配するのも良いが、今の私にとってはお前やお前と共闘していた奴と戦う方が優先されたんだ」

「自らの感情を優先したということか。魔王軍の偉い奴らに怒られるんじゃないのか?」

「さぁな。そんなことをいちいち考えるような幹部隊には所属していない」

「そうか」


 どうやら幹部隊にもそれぞれ特色があるということをルーナは察した。


「クタルガは今頃私を探し回っているかもしれないが、結果的に私がお前達を全員消せばそれで解決だ」

「荒っぽいが、シンプルで嫌いじゃない」

「お前は私と同じで難しい話は分からなそうだからな」

「否定できない所が悔しいが、そうだな」


 二人は案外気が合うのだろうか。いや、合いはしないだろう。だが、シンプルを好むのは一緒のようだ。


「次に、お前は私にドラゴンの姿になって全力で戦えというが、私の右手は見ての通り認識阻害魔法がかかっている」


 ルーナは服を捲り上げて右手を見せる。そこには相変わらすの真っ黒な何かがあった。


「これは少なからず私のハンデとなっている。このままドラゴンの姿になっても右手は黒いままだ。正々堂々を望むのなら、この認識阻害魔法を解除してくれないか?」


 それは提案である。ドラゴンの姿になって全力で戦うためには、認識阻害魔法を解いてもらわないといけない。

 しかし、ルーナはドラゴンの姿にはあまりなりたくないと考えている。勿論、止むを得ない場合は仕方ないが、ドラゴンの姿になれば当然目立つ。今は森の中にいて、周囲に人はいないと思われるが、ある程度離れたところにバレコールに続く大通りがある。どれほど激しい戦闘になるか分からないが、森を大きく破壊することにでもなれば大事となり、ドラゴンの姿も人々に確認されてしまう可能性がある。


「……認識阻害魔法は私を倒して自力で解け」


 リンクアはルーナの提案を拒否した。


「そうか。ならば私はドラゴンの姿にならずに戦おう」

「舐めているのか?」

「そう思うか? ならば私がドラゴンの姿にならざるを得ない状況に追い込むことだな」


 瞬間、二人には凄まじい闘志が生まれる。


「ふん、それはそれで面白いな」

「だろう?」


 そう言葉を最後に数秒経った頃、二人は凄まじい速度でぶつかりあったのだった。


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