表と裏
アークツルスの北門を突破し、なんとかバレずに中に入ることができたアリーチェ。世莉架達はアリーチェが無事入れたことを確認し、さっさと審査を終わらせて同じようにアークツルスに入る。
「都会ね」
そこに広がる光景は都会そのもの。首都として恥ずかしくない規模と騒がしさであった。
「アリーチェはどこにいるんだろう」
メリアスはキョロキョロと周りを見渡す。アリーチェが入れたことはきちんと確認したが、その後どこに行って身を潜めているのかは分からない。そのためまずはアリーチェを探さなければならない。
「多分こっちよ」
北門から入って正面、左側、右側とある道の中では左側の道が最も人通りが少ない。となればアリーチェは必然的にその道へ行ったことだろう。
その道を歩いていると途中で裏道のようなところを見つけた。人通りはかなり少ない。
裏道に入って進んでいると、更に狭い裏道とも言えないような場所から声が聞こえてきた。
「こっちこっち」
そこにはアリーチェがいた。
「なんとかなったわね」
「うん、本当にありがとう。でも……ここから先は本当に危険で、一歩間違えれば死んでもおかしくないし、一生奴隷になるかもしれない。それほど危険な裏社会のドス黒い闇に戦いを挑もうとしているのよ。だから……」
「はぁ、今更過ぎるわねそれは。聞いていた話からどれほど危険かなんて分かっていたし、そもそも協力するって約束したしね。ここまで来たからこそ、最後まで付き合うわ」
急にしおらしく、世莉架達に危険を伝えてきたアリーチェに世莉架が呆れ気味に言う。
「……ごめんね。でも、ありがとう」
「えぇ。それに一番の目標は貴方の幼馴染を助け出すこと。それができたらさっさと逃げればいいだけの話」
「そうだね」
「それじゃあまずは情報収集ね。その闇のギルドがどこにあって構成人数はどれくらいで、国の政治家や貴族達とどのような繋がりがあるのか、などなど必要な情報は沢山あるわよ」
闇雲に闇のギルドを探していても非効率であり、それでは見つかるかも分からない。だからまず必要なのは情報収集だ。どういう風に情報を集めるのかは明確には決まっていないが、それと同時にアークツルスのどこに何があるのか、ということを覚えながら進めて行く必要がある。
「じゃあ早速……と言いたい所だけど、まずは宿を取っておきましょう。そして宿を探す道中、アークツルスという大きな都市を把握していきましょう」
世莉架の言葉に他の三人は頷き、そのまま裏道を歩いて行く。
「アークツルスの地図とかどこかにないのかな?」
するとメリアスがそんなことを呟いた。
「あ、地図なら確か役所にあったよ」
何度かアークツルスを訪れているハーリアは地図が役所にあるということを知っていた。
「なるほど、じゃあ宿を探しつつ役所に行きましょう」
アリーチェはフードをより深く被り、一行はアークツルスの探索と情報収集を開始する。
**
役所へ向かう途中に良さそうな宿を見つけ、宿だけ取ってしまってそのまま役所に行き、地図を手に入れた世莉架達。その地図を見ている世莉架を他の三人が覗き込む。
アークツルスの中央にはシンボルとなっている王城がある。王城は堀に囲まれており、当たり前だがきちんと防犯対策はしているようだ。アークツルスの北側は冒険者ギルドや兵士の駐屯地などが多く置いてある。北門から入って来た世莉架達は王城の近くにある役所に来るまでに実際にそれらを見てきた。東側は一般的な住宅が多く並ぶ住宅街になっている。西側は貴族や大規模な商会のオーナーが住むような高級住宅街が並んでいる。また、北は魔族の領土で、多くの国々はフェンシェント国の南側にあるために、遠くの国々と繋がっている運河は南側の城壁を超えて遠くまで続いている。その南側は日本で言うデパートや商店街の商業施設、更には娯楽施設などが沢山並んでいる。役所で手に入れた地図はあくまで大まかにアークツルスのどこに何があるのかを示したものである。とは言え、大まかであってもかなり助かる情報である。
「あ、アークツルス高等学校だ」
地図を見ていると、ハーリアはアークツルスにある高校を見つけたようだ。
「知っているの?」
「うん。私はアークツルス高等学校と共同授業を受けるためにここまで来たことあるからね。アークツルスって名前が付いているから分かると思うけど、このアークツルス内で、いやフェンシェント国内で最も規模が大きく、優秀な人材を育てる学校だよ。貴族や大商会の御子息、御子女が多く通っているの。庶民でも難しい試験を突破できる優秀な人は入れるけどね」
アークツルス高等学校はアークツルスの西側の高級住宅街と中央の王城の中間あたりにある。
「つまりエリート学校ってことね」
「そういうこと」
学校に行くことになる可能性はあまり考えられないが、一応頭の片隅にアークツルス高等学校の存在を置いておくのはいいかもしれないと世莉架は思案する。
だが、ハーリアはずっとルイン高等学校の制服を着ているため、もしもアークツルス高等学校のすぐ近くを通ったらそこの学生に話しかけられる可能性はある。
「それで、情報収集はどうする?」
アリーチェが世莉架に尋ねる。
「そうね、まずは南側の賑やかそうな所へ行ってみましょう。人が集まる所には必然的に情報も集まるからね」
そうして世莉架達は南側の商業施設と娯楽施設が多い場所に向かう。北門から役所に来る最中も人は沢山いたが、南側に近づくにつれて人が溢れかえり、相当に大きいはずの道も見渡す限り人で埋め尽くされている。それを見た世莉架は東京という大都会の人通りを思い出していた。
世莉架達はたまに店に寄ってちょっとした買い物をしたりして、なんだかんだ楽しんでいた。しかし世莉架だけは楽しみつつも周囲の会話、動き、どんな人物がいてどういう人がどこに向かっているのかなど、無限とも思えるほどの膨大な情報を把握していた。
いくら裏社会の人間でも、当然だが買い物をしない訳ではなく、娯楽施設で遊ぶことがない訳でもない。中には家庭があり、家族と旅行に行く者だっているだろう。結局は人間であり、人間社会で生きているのだから案外普通にその辺にいたりするかもしれない。そしてそういう人間を見抜く能力は世莉架は異常なほど高い。ハーリアの両親の悪意、企みを見抜いたように、人の心理、特に悪意を読むのは朝飯前である。
しかし、そんな世莉架が探ってもあまり怪しい人物は見つからなかった。そんな簡単に見つかる訳はない、と思っていた世莉架だったため、それは特に憂う所ではない。
「いやー楽しい場所だね!」
結局四人は夜までアークツルスを堪能し、今はレストランで夕食を摂っている。アリーチェと世莉架は楽しみながらも情報収集をできるだけしていたが、ハーリアとメリアスは完全に楽しんでいた。心から楽しそうにしている二人を見る世莉架とアリーチェはまるで親のような気持ちで微笑ましくそんな様子を眺めていた。
メリアスは運ばれてきた食事を食べながら満足そうに感想を述べる。本来の目的のことなど頭から抜けていそうだ。しかし、世莉架はなんとなくだが、メリアスには裏社会の闇などの人間の醜い部分などは見せたくはなく、更に言えばこういう事に巻き込むのも何故か憚られた。メリアスは神ではあるが、直接戦う力はないから、と最初は思っていた世莉架だが、そうではないかもしれないと今では考えが変わっていた。ハーリアの両親を世莉架が殺した時のメリアスの反応のように、メリアスの辛そうで悲しそうな顔を見たくないと、そんな風に考えてしまっていた世莉架は自分自身に疑問を持つ。
何故、そんなことを思うのか。いや、もっと言えばハーリアに対してもだ。世莉架は基本的に他人に興味がない。また、他人がどうなっても良く、悪意ある者は問答無用で消す。そんな風に誰かを気遣うことなどなく、するとしてもそれはその人のためでは決して無い。その時に目的としていたもののためにしか他人と関わらないのだ。
しかし、ここは異世界。だからこそ世莉架に心境の変化があったのかどうかは世莉架自身にも分からない。自分にも他人にもよく分からない心と呼ばれるものは、本当に厄介で面倒だなと世莉架は楽しそうに食事をするメリアス達を眺めながら思うのだった。
やがて和気藹々とした食事を終え、宿に戻ってきた世莉架達。そこできちんとこれからの事を話し合う事になった。
「アリーチェ、闇のギルドの目的には例えばどういうことがあるの?」
世莉架はまずアークツルスにある闇のギルドは一体何を目的として動くことが多いのか、ということを尋ねる。
「私も詳しく知っている訳じゃないの。エルフが目の敵にしているとは言え、上手く逃げられてるし、元々人間とあまり仲良くないから人間の社会に入って探すのもちょっと……ってなってるの。でも知っていることで言えば、人攫いは奴らの常套手段で、その後は奴隷とか、そういう人の尊厳を根こそぎ奪うような目に遭わされることが多いわ。でも奴らはあくまで闇のギルドで、結局指示や依頼を出しているのは貴族のような権力者が多くて、そこを潰さないと闇のギルドを潰したところでまた同じようなギルドが作られるだけかもしれないわね」
「それは当然でしょうね。でもアリーチェの目的は幼馴染を助けること。つまり、闇のギルドを潰すことではないのよね?」
「んー……そりゃあできれば闇のギルドなんて潰したいけど、流石に戦力差や向こうの後ろ盾とかを考慮すると、ほぼ不可能よね」
「だからとりあえずは貴方の幼馴染を助けること、そして助けた後は無理せず逃げることを目的としましょう」
世莉架の言葉に全員が頷く。しかし、メリアスはそう話す世莉架に、少しだけ疑念の目を向けていた。世莉架が本当に、アリーチェの幼馴染を助けるだけで逃げるのか。と。だがそれをこの場で追求するべきではないことくらいは分かっている。
「それじゃあ明日はどうするの?」
お茶を啜りながらハーリアが世莉架に尋ねる。
「まだまだ情報が少ないわ。だから明日は二手に別れて情報を集めましょう」
「二手に別れるの?」
「えぇ。私とアリーチェ、ハーリアとメリアスという組み合わせで動くわ。今日は結局南側の商業施設や娯楽施設しか見ていないわ。だから明日は私達が西側を、ハーリアとメリアスが東側を探索して頂戴」
そうして次の日にどう動くのか、何時にどこで集合するのかなどを確認して早めに眠る事にした。
時刻は深夜。泊まっている宿は三人部屋しか取れなかったため、ベッドが三つしかない。そのためハーリアとメリアスが同じベッドで身を寄せ合って眠っている。
世莉架はベッドで横になりながらこれからどうするかを考えていた。そしてそれはアリーチェも同じであった。
難しい顔をして考え事をしているために、なかなか眠れないアリーチェは普段から着ているフードが付いている服を身につけ、部屋に付いているベランダに出る。深夜なため、いくら都会といっても外は静かで自然と落ち着くことができた。
「どう、人間の社会は」
するとベランダに世莉架も出てきた。アリーチェは振り返らずに答える。
「そうね、流石魔族領に近いのにも関わらす平和を保てている国ね。やっぱり進んでいるわ。エルフの国は人間の技術を使うのを良しとしていないし、自然と共存することを大事にするから文明の差が如実に出てる」
「イメージ通りね。人間やその他の種族とどんな確執があるのかは知らないけど、もっと世界を見た方が良いわね。必ずしも閉鎖的な国が悪い訳ではないけれど、それだとどうしても固い考え方が蔓延ってしまうものだからね。外の意見も受け入れないと」
「ははは、それは是非ともエルフの国のお偉いさん方に聞かせてあげてよ」
アリーチェは笑って言った。
「機会があったら言ってあげても良いわよ」
「ふふ、お願いね。そう言えば世莉架達は普段から冒険者として活動をしているの? ルインで魔族と戦ったことは聞いたけど、旅をしたりすることもあるの?」
「冒険者としての活動もあるけど、基本的には一箇所に留まらずに旅をしているわ。このアークツルスも、貴方の幼馴染を救ってある程度落ち着いたら次の場所へ向かうわ」
「次に行く場所は決まっているの?」
「それはまだ。次向かう場所はここで色々な情報を集めてから決めるわ」
「なるほど」
そう言ったきり、二人は沈黙して外を眺めていた。夜風が心地よく流れており、その沈黙は決して気まずいものでは無かった。
「……」
そんな時、世莉架は何かを感じ取る。深夜で外を出歩いている者など極稀にしかいない。技術の発展している地球ならば夜であっても昼のような明るさを保つことは容易であった。しかし、ここは異世界であり、魔法こそあるが世莉架の生きていた頃の地球に生きる人間の技術には遠く及ばない。魔法による明かりによってどこの家も明るいが、そもそも夜遅くに外に出掛けても遊べる場所などほとんどない。
(誰かが外で動いている。それも、音や気配を消す技術を駆使しながら。絶対に闇のギルドの人間だ、とは言えないけど、探ってみるべきね)
世莉架は外で普通に歩いている一般人とは明らかに異なる動きをしている何者かがいることを感じ取ったのだ。
アークツルスにはアリーチェの幼馴染を攫った闇のギルドがいることは分かったが、それ以外にも同じような組織が絶対に無いとは言い難い。だが目的の組織であろうがなかろうが、人間社会の裏で非人道的なことをしているのなら、問答無用で世莉架の殺害対象だ。
「アリーチェ、そろそろ寝ましょう。明日も色々やらなくてはいけないことがあるからね」
「そうだね」
二人はベランダから部屋に戻る。
アリーチェはベッドに入ってからすぐに寝息を立て始め、眠りについた。
世莉架はそれを見てからベッドを出て音も気配も消して外に出た。流石に先程世莉架が感じ取った何者かは何処かへ消えてしまったが、世莉架はその何者かを見つけてから動向を出来る限り追いかけていたため、おおよそ何処に行ったのか予想はついていた。
「ここね」
素早く予想した場所へ向かい、その建物と相対する世莉架。
その建物はアークツルス高等学校のすぐ近くにある工場である。規模は決して大きくは無く、どこにでもある普通の工場にしか見えない。
「日本でも怪しい取引なんかはよく港の工場地帯で行われるけど、そういう所はどこの世界でも同じようなものなのね」
深夜であるため、その工場には当然明かりなどついていない。しかし、世莉架はその工場の中で数人が何かをしていることを探知している。
工場に入るための扉を音を立てずに開け、中に入る。まだ話し声などは聞こえない。
普段は工場として動き、深夜になると裏社会の人間が活動するための施設に変わるようだ。そのような場所は各所にいくつもあると思われるが、そのうちの一つのようである。
壁や地面を念入りに調べていく。人の気配は地面の下にあることは分かっている世莉架だが、そこに行くための隠し通路を探しているのだ。
今回は世莉架に戦う気はなく、あくまで情報収集を目的としている。ここで恐らく闇のギルドに所属しているであろう者達を殺してしまうと、当然それは組織の本部に遅かれ早かれ伝わる事になり、犯人が世莉架だとは絶対に分からないだろうが厳重警戒を敷かれることになり、アリーチェの幼馴染を救うのがより大変になる。
世莉架が怪しい人物を見つけた時、捕まえて尋問、拷問をして情報を聞き出し、一人で闇のギルドを壊滅させてしまってアリーチェの幼馴染を救ってしまえばいいのかもしれないが、それだとやはり世莉架の力が露見してしまう。一人で都市に巣食う闇のギルドを壊滅させるなど、駆け出し冒険者が出来る訳が無いのだから。
世莉架ではない実力者がやったと言っても世莉架の本当の実力に気付き初めているハーリアには見抜かれてしまうことだろう。また、アリーチェの性格から、自分で幼馴染を救い出したいと考えているだろうと思い、その意思を尊重することにしたのだ。
「……」
またも世莉架は自分自身に驚く。誰かの意思を尊重することなど、世莉架の目的のために必要だったりするから行うことだった。しかし、今の世莉架は純粋にアリーチェの意思を尊重した。そこに世莉架の目的のため、といういつもの思考は無かった。
だが世莉架はそういうこともあるか、とそのことについて考えるのをやめ、さっさと情報を集めようと引き続き壁や地面を探っていく。
すると大きな棚が並ぶ保管庫、もしくは物置のようになっていた所の棚を退かすと地面に人が二人ほど入れるであろう穴を見つけた。
階段となっているそこを降りていくと地下が広がっており、二つ扉があった。
それはハーリアの両親が悪事に手を染めていた場所と類似していた。
話し声が聞こえてくる扉に近づく世莉架。そこで話している内容を聞くことにした。
「今日は二人だったか」
「あぁ、でも既に他の部署の奴らが攫ってきたようだぞ」
「なんだよ、じゃあ今日はもう仕事無しか?」
「無しだな」
「あ、そういや最近別の部署の奴らが攫ってきたって言うエルフの女、すげぇ美形らしいぞ」
「当たり前だろ。エルフってのはどいつもこいつも美形なんだから」
「まぁな。でもいつも思うんだけどよ、買い手が見つかるまでは変態共に滅茶苦茶にされたりするもんじゃねーのか?」
「そんなことしたら商品の価値が下がっちまうだろうが。特にエルフは高値で売れるんだから、触ることも控えなければいけないみたいなことを聞いたことあるぞ。まぁ、変態貴族にでも買われたら悲惨な目に遭いそうだけどな」
三人の男の下衆な笑い声が聞こえる。
アリーチェの幼馴染はまだ買われていないようだ。攫われたのは最近であるのだから既に買われている可能性は低いと思っていた世莉架だったが、とりあえずは無事なようで安心していた。
しかし、その安心と共に世莉架の感情には怒りが存在していた。
その怒りはただただ気に食わないという子供のような感情から生み出されていたが、それでも世莉架にとっては十分強い感情である。
それから地下の部屋にいる三人の男のうちの一人が外に出ようとした時まで世莉架は話を聞き続けていた。
「……」
多くの情報を得た世莉架は宿に戻る。部屋でスヤスヤと眠る三人を起こさないように、世莉架自身もベッドに入って眠りにつく。
闇のギルドには多くの権力者が関わっているのは間違いない。闇のギルドをただ壊滅させるだけでは権力者達が怒って壊滅させた人物を秘密裏に探し始めるだろう。更に、裏社会で有名な闇のギルドが壊滅したとなれば裏社会は大騒ぎになり、表の社会にも影響が出ることが予想される。だが、裏社会のそういう悪事を白日の元に晒して糾弾し、裁くことができれば新しく闇のギルドを作ろうとしている者がいても牽制することができ、表に出た汚い部分も表に出ていない汚い部分も国が無理矢理にでも消していくと思われる。
つまり、大きな権力を持つ人物の協力が必要になってくるのだ。もしくはアルファ達のような英雄として知名度があり、高い戦闘能力も備えている人物を味方につける必要がある。
理想としてはアルファとエルファの協力を得ることだが、とりあえずは世莉架とアリーチェで西側の高級住宅街付近を散策して協力者を見つけることを目標として動く。
まだまだ準備は沢山必要で、慎重に動かなければいけないのだ。




