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成長する日々

「んあ?」


今日も真っ裸でダンドワさんに足を揉まれながら “資料” を確認してたらふと頭に引っかかることがあった。ベッドに仰向けになったまま複数枚の紙を並べなおす。


「んんー?」

「どうされました?」

「んー………王子とフェナク様が連動しちゃうっぽいィータタタ!?」

「少々堪えてください、むくみをほぐしております」


ふくらはぎの一点に鈍痛みたいのがあるのを資料に顔をおしつけて痛みにたえる。ダンドワさんの指が離れると確かに気持ちよくスッキリした。


そのあとは優しく揉んでくれるので改めて資料を見比べる。

攻略対象者の好感度があがればイベントが発生する。これは基本でまれにヒロインのレクティータさんのステータスが関係するイベントがあるんだ。


(レクティータさんの“気品”が65以上のときフェナクと街で偶然デートが起きる……)


「65ってどこで確認できるんだよぉ」


ステータスって数値で見られるもんなの?だとしてもやり方知らんしー。

さらにレクティータさんがフェナクがある程度イベントを起こしていると『王子と遠乗り』イベントが起きる、と。このイベントは王子の好感度がかなり上がるみたいだ。


「……やばくない?」


おれの独り言にも慣れているので、ダンドワさんが遠慮なくおれを裏返してくる。こんどはうつ伏せで腰まわりを揉まれた。


んーでもフェナクルートは街デートしないと進まないし。


「お嬢様、なにかお手伝いできますでしょうか」

「そうだなぁ……街って見張れる?」

「場所が特定できるのならば可能です」

「あーそうだよね」


ウィステリア先輩に聞いたらわかるかもしれないな。近いうちに聞いてみよう。

マッサージされながら考え事って気持ちよくてまとまるような、まとまらないような……。


お尻から背中をグゥーなであげられて肩甲骨もマッサージ。尾てい骨がゾワゾワする感じできもちぃー……


「ところでお嬢様、」

「んー?」

「香油の売上ですが、下着にお使いにはなりませんか?」


下着?

お小遣いがはいってすぐに両親に贈り物して、香り石関連で世話になった人にもお菓子を用意したけどまだ残ってる。使い道もないし、とりあえず貯金かなーって思ってたんだけど。


「お気づきではないですか」


肩にあった手がスルリと脇の下をとおり、おっぱいの横を撫でた。うつ伏せになってるからムニって潰れてて横にはみ出してるところだ。


「だいぶ大きくなっておりますわ」

「まじか!?」


大事件じゃないか!!

ガバッと体を起こして姿見のまえに走り寄る。


「おお?」


両手でおっぱいを握ってみる。手のひらに収まらないところが前よりいっぱいある………たしかに大きくなってるかも!?


「ややや、やったー!!」


自分の体に思い入れってあんまりなかったけど、なんか嬉しい!両手を上げて振り返ると、ダンドワさんとラデュレさんバルベロさんが拍手を送ってくれた。


「可愛い下着を買う!!」

「それがよろしゅうございます」


相談の結果つぎの休みに買いに行くことになった。可愛いのなんて買ったことないし、わくわくするな!




昼休み。

今日は刃丞のところでのランチは遠慮させてもらい、ウィステリア先輩に約束を取りつけるのと、ヴェガを探すためだ。


ウィステリア先輩は三年の学棟にいるはずなんだけど、先輩の教室ってなんか緊張するよね。スカートのラインカラーでおれが年下っていうのはすぐ判るから、チラチラ見られてるのを感じる。


5分くらい学棟をうろついてて気づいた。


(やべー先輩のクラス知らないや)


サロンかな? 三年のサロンとか敷居高すぎて問い合わせもできないぞ。長いことうろついて注目度が上がった気がしたおれは廊下の角から教室の出入り口をみることに。


壁に手をついて顔だけだしてると背中から抱きしめられた。びっくりする間もなく細い手でそっと目を塞がれる。


「だれでしょう?」

「先輩よかった、ちょうど探して、っ?」


いいタイミング! 探してた人がそっちからくるとは。

振り返ろうとしたけど、先輩の手がおれの体をガッチリホールドしてきて振り返れない!?


「ちょ、先輩っ」


背中にあたる柔らかい感触。


「あぁん……こういうの憧れてたわぁ」

「あなたはまた……っ」


ええーぜんぜん腕が外れない!そんなに力入れられてる感じしないし、先輩の腕って細いのに!?


「うふふ、お忘れかしら」


先輩がの吐息が耳に触れて、囁くのがきこえた。


「わたくしの前世は、な、あ、に?」

「!」


か、空手部主将ー!!

この人こんないらんところで技出してきてんのかっ。


「っもー!先輩離してください!」

「!!!」


腕の力が抜けたのでバッと離れて振り向くと、鼻血を出した先輩がいた。菩薩のような微笑みでゆっくり後ろに倒れていく。


「もーって、もーって……かわいらしすぎィ」


どこで興奮したんだよ。

興奮のあまり気絶する先輩を触手ちゃんで受け止めることができた。だいぶ慣れてきたな、おれ。

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