表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/17

共犯?

「何にですか...?」


「壊すの」


「——え?」


一瞬、何を言ってるのかわからなかった。


「......どういうことですか」


「私はそこで()()()()()なの」


「でも......無理ですよ」

「だって、そんなの警察とか...能防隊とかが...」


能防隊とは、能力防衛隊の略称。


「警察も、グルだよ」


「——え?そんなわけ。。。」


...頭が、追いつかない。


「ここの傷」


そういって、左腕の袖をめくる。

露わになった肌に——

色は肌と同化しているけど、うっすらと、刻まれた数字。


「......これ、ほんとに......?」


「番号。能力と一緒に管理されてた」


「なにそれ.......」


「あとこれ施設の写真ね」

「中は子供の肖像権とか、表向きはそれで撮影禁止ってなってるけど」


「え?こんな。。。」


写真を見た瞬間、絶句した。


明るい部屋で、子供たちが笑っている。

能力を使って、楽しそうに。


——でも。


もう一枚。


真っ暗な部屋。


倒れている子供。


床に、血。


「ちょっと、信じてもらえた?」


「......これ、嘘じゃないですよね」

信じられないからなのか、少し笑みを浮かべてしまった気がする。


「そうだね」


ふふっと少し微笑んでから赤月さんはそう言う。


怖い。

正直、絶対に関わりたくない。


——それでも。なぜだろう。


「......全部は無理ですけど」


「できる範囲なら、付き合います」


言ってしまった。

——なんでだろう。


「ですが、1つだけ聞かせてください」


「うん、なにかな?」


「他に当てがあるんじゃないですか」

「僕みたいな力をまともに使えない能力者よりも、もっと良い当てが」


「んー、それはね」





人差し指を顎に当てて、少し考えるようにしてから。





「強い人はね」



「最後まで一緒にいてくれないもん」



——何かが刺さった。


「.......だからさ」


「君みたいな人の方が、ありがたいんだよね」


.....断れなかった。


「ま、君が弱いのは事実だけど」


うっ、別の意味で刺さった。確かに僕は弱いけど。

少し怪訝そうな顔をしていると。


「じゃあ、場所変えよっか」


さっきと同じく、静かな夜道を淡々と歩く。

駅に向かうようだ。


東京都調布市、ここが僕の地元。

赤月さんの自宅も調布市らしい。


調布駅に着くと、また歩き始める。

歩いて20分くらいだろうか。


白い長方形型の建物。黒い屋根とシンプルな外観。

なんか自宅というより、事務所に近いような?


「ここが私の家、というか拠点みたいな感じかな」


ここから、僕の話は始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ