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月桂樹の唄  作者: 松山 京平
秋風編
15/73

14頁 ~鶏野郎~


「宮川、いい加減に起きなって!」


 うーん、この声は佐伯(さえき)か? 相変わらず騒々(そうぞう)しいな。

 けど、佐伯とは体育祭のスウェーデンリレーを最後に、ろくに会話なんてしてないよな。


 ……あれ? ちょっと待て。

 確か体育祭ってまだ1週間以上も先だよな?


 まだその頃なら、佐伯とまともに会話なんかしてなくて当然だよな。

 確かあのスウェーデンリレー、事前の練習とか打ち合わせなんて全くやってなくて、ぶっつけ本番でグダグダだったよな。

 それで俺はアンカーでわざとぶっ倒れて見事に最下位だ。


 なんだ、よかった。全然平気じゃないか。

 よし寝よう。体育祭当日になったら起こしてくれたまえよ、佐伯くん。



………

……

…



「ほらさっさと起きろっ! もう1本リレー練習やるよ?」

「なんで?」

「馬鹿なの? 2組の岡田をぶっ潰すために決まってるでしょ? 『最後の体育祭なんだからみんなで頑張ろう』って言いだしたのは宮川じゃない?」

「はぁ? 何寝ぼけてんだ佐伯。そんなの1人でやれよ」

「寝ぼけてるのは宮川でしょ? 『恥かくなんてまっぴらだ』って言ってたじゃん?」



 まったく五月蠅(うるさ)い女だな。

 今日だけでもうリレーは70本も練習したじゃないか。だいたい帰宅部の俺が、なんでこんな真夜中になるまで佐伯の練習に付き合わないといけないんだよ。

 明日こそ平沢のキノコヘアーを逆モヒカンにしないといけないんだ。リレーの練習なんておこちゃま(・・・・・)ごっこなんかに付き合ってる余裕なんかねーんだよ。


「あたしも宮川もリレーに将来がかかってるんだから、これぐらいで根をあげられちゃ困るんだって! もっと練習して2組のやつらに勝たなきゃ、あたしたち留年するんだよ?」


 愚痴を言いながら、佐伯は俺の腕を強引に引っ張って起こす。


 日が落ちた学校のグラウンド。

 グラウンドには照明などといった貴族的な設備は1つも無い。

 文字通り一寸先は闇。すぐ先の校舎さえ見えない真っ暗な世界が広がっている。


「ああそうだった。たしか佐伯はリレーで負けたら岡田の愛人になって、俺は男に改造されるんだよな?」

「そう……だよ……。何今さら呑気に言ってるのよ、もうっ……」


 いつもおしゃべりで口うるさい佐伯が、急に泣き声混じりで言った。


「ねぇ、瑠伊君。本当はもうとっくに気付いているんでしょ?」

「北条か……うん。たぶん、知ってる」

「瑠伊君って本当にひどいよね。あたしの気持ちを知ってるくせに、ずっと逃げて、誤魔化してばっかりで」

「だって北条はマンホールの蓋(ふた)持ってないじゃん。俺マンホールの蓋大好きなのにさ!」

「仕方がないでしょ? 町中のマンホールは原田君が埋めちゃったんだもの……」

「マジかよ……マンホールの時代終わったのかよ……」

「うん……ぐすっ……」


 むちむちのふともも丸出しにして、北条は体操服姿で屈(かが)みながら泣いていた。


「はぁ、まったく貴方(あなた)って人は……。一体どれだけの女の子を泣かせれば気が済むのかしら?」

「た、高村様には関係ない事だろ?」

「大アリよ。貴方って本当に鈍いわね。それとも、それもお得意の演技なのかしら? ねぇ今井さん、アレの用意してくれるかしら?」

「はい陽子ちゃん、ビデオカメラ」


 今井からビデオカメラを受け取った高村は俺の後ろへ回り込むと、逃げられないようにギュッと俺を抱きしめる。平坦な高村の胸の感触を堪能(たんのう)する余裕も無く、高村は俺の頭を力ずくで押さえつけて、無理やり俺にビデオカメラの映像を見せつけた。


 そこには、鹿と戯(たわむ)れる、白いワンピース姿の見たことのない美少女が映っていた……。



『ほらっ、そこのお前、もっと積極的にならないとご飯食べられないぞ? ア~ンは?』

『はっ!? また仔鹿かー。もうしょうがない子でちゅねー。エサがなくなったらまた買ってあげまちゅからね~』



 こ、これは……!?

 おいやめろ! 止めてくれ!! こいつは反則だ!!

 うぎゃぁぁぁぁ!! かっ、身体中が熱くなるっ!! き、気持ち悪い……。

 げげっ!? 太ももから血が流れてる!?

 あっ、足がっ、足が血まみれになってるじゃねーか!!!

 なんなんだよ……これ……。


 『やめたげてよぉ~』

 『やめたげてよぉ~』


 突然現われた小さな妖精達がそう言いながら、高村が持つビデオカメラを必死に引き剥がそうとしていた。

 しかし非力な妖精達では、到底カメラを引き剥がす事などできなかった。

 やがて妖精達は目に涙を浮かべて泣き始め、その様子を見た俺も何故かぽろぽろと涙を流していた……。



………

……

…



「起きなさい、宮川君。もうバスはとっくに着いたわ」


 高村様ごめんなさい。あと10分。


「だーめだこりゃ。おい今井、さっきのビデオカメラ、今度は音量最大にしてもう一度こいつの耳元で聞かせようぜ」

「それはいい考えですね」



『よちよち、いい子でちゅねー! いっぱい食べて元気に育つのでちゅよー!』



 吐き気を催(もよお)す気持ち悪い俺の声が、大音量で耳元に響(ひび)いた。


「うおぉぉぉぁぁああああああ!!! や、やめろ馬鹿!」

「あ、起きた」


 俺はバスの座席にすわったまま、何度もまばたきをすると周囲を確認した。

 隣の席には高村が、そしてバスの通路には今井と原田が立っていた。

 佐伯はどこにも見当たらない。

 制服の内側で、身体中からむわっとした変な汗が噴き出ているのを感じる。


 いつの間にか、バスは目的地である旅館前に停車していた。

 日が暮れて周囲は暗くなっているが、窓の外を見ると、ぼんやりと道路や町を照らす明かりが見える。

 バスは町中の道路横に停められていて、時折邪魔くさそうに自動車がバスを避けながら追い越して行く。

 そして目の前に見える5階建てぐらいの建物は、入口こそ立派に見えるものの、見上げてみれば古臭さを感じる雑居ビルのようだった。

 テレビでよく見るような、大自然に囲まれた立派な温泉宿のようなイメージとは無縁の旅館。ただ泊まるだけって感じで情緒なんてありゃしねぇ。


 それにしてもさっきのは夢かよ。 ……ってあれ? どんな夢だったっけ?

 まあいいか。それより旅館に着いたということは、いよいよマズいよな。このままスケジュール通りにいけば集団入浴が待っている。


「っ……」


 少し辛そうに顔をゆがめる俺。だがこれは演技。

 集団入浴を回避するためのフラグ立て作業みたいなものだ。

 出発前はこの中途半端に気持ち悪い俺の身体を堂々と見せびらかしてやろうかと自身満々だったけど、ここにきて俺はすっかり考えが変わってしまった。


 全ては、バスの中で今井がビデオカメラを見せびらかしたせいだ。

 今井による映像テロと呼ぶべき痴態(ちたい)上映会は、俺の精神に抜群の威力を発揮した。今や俺のあの醜態(しゅうたい)はクラス全員に知れ渡っており、俺の精神力はもはや崩壊寸前の虫の息状態だ。

 「精神攻撃は基本」というが、まさかこれほどの威力があるなんて思いもしなかった。

 今日一日、俺はエロい事を必死で考えて男らしさを取り戻そうとしていたのに、その努力を全て吹き飛ばすぐらいのパワーが、あの映像と音声にはあった。

 さらに性質(たち)の悪い事に今井は天然で悪意が全くない。下手に責めれば逆に俺が悪者みたいな扱いを受けてしまいかねない。


 と、とにかくだ。これ以上男の尊厳を失ってたまるかってんだ。

 当然、集団入浴は全力で回避だ。

 実に女々しくてアワレだろ? チキン野郎と呼んでくれていいんだぜ?


『HAHAHA! 実に愉快なチキン野郎だね、ポール』

『FUUU! そうだねジョージ! まさか心が折れてクソ女みたいになる瞬間が見られるなんて思ってもみなかったよ!』

『YEEEAARR! まだ早いよポール、お楽しみはこれからさ!』

『WOW、ボクとしたことがなんてこったい! そいつは実に楽しみだよジョージ!』


 俺の脳内で謎のガチムチ外国人2人組の会話が再生された。

 前から思っていたけどなんなんだよこいつらはっ!

 ていうか、俺の頭の中に、絶対、明らかに、俺の人格じゃない何かがいっぱい棲みついているよな? これがぼっちの頭の中に現れるという伝説の友達、エア友達(フレンズ)ってやつなのか?


「大丈夫てすか宮川君。顔色が良くないようですよ?」

「だ、大丈夫。ちょっと乗り物酔いしただけだからさ。心配かけてごめんな」

「宮川君、立てる?」


 ガチで心配する高村。か、顔が近い……。


「へ、平気だよ。てか、さすがに大げさすぎだって、高村様」

「でも、あまり顔色が良くないわ」

「あーもう、大丈夫だって。行こうぜ?」

「ではみなさん、行きましょうか」


 俺は座席から立ち上がるとみんなと一緒にバスを降りた。そしてバスのトランクからとっくに放り出された荷物を手に取ると、バスの運転手さんに「ありがとうございました」とお礼を言って、それから旅館へゆっくりと歩き出した。

 その間も俺はわざとらしく辛そうに振る舞う。

 このとき、ほんの少しだけ苦しそうにするのがコツだ。この演技が上手くできるようになったら『かまってちゃん検定3級』は合格だ。

 ちなみに『かまってちゃん検定1級』の合格者は、自分の意思で体調を自在にコントロールできる。ただしそれは命がけであり、失敗したら死ぬ。……たぶん。


 1階の入り口前だけ純和風に装飾された旅館に入ると、広々とした和風なホールを通り抜けて、ホール奥にある西館側へつづく廊下に向かって歩く。

 今井が言うには、各自の宿泊部屋に荷物を置いた後は、食事や風呂の時間まで自由だそうだ。

 バスの中で爆睡して完全に出遅れた俺は、その辺りのスケジュールとかがさっぱり分からないので、思考が停止したピ○ミンのように今井にすがりついて行くしかなかった。

 1階の廊下には俺達以外にクラスメイト達は見当たらない。でも奥からは聞き覚えがある騒がしい声がここまで反響してきたので、おそらく他のやつらはそう遠くない所にいるのだろう。


 ともあれ、しっかり者の今井が居てくれて本当に助かった。

 もし今井が一緒に居てくれなかったら、きっと俺達3人はこの旅館というダンジョンで遭難しまくって、明日の朝にはアワレな姿で発見されていただろう。


「最低だわ。これって私達の部屋が一番遠いじゃない」

「どこよ?」


 しおりに書かれた見取り図を見ながら呟(つぶや)く高村に原田が聞いた。


「507号室ね。これって階段からすごく遠いし本当最悪だわ」

「俺らは208だな、俺らも階段から遠いけど、こんなもん別に気にするほどでもないだろ?」

「いえ、そうではなくて、階段で5階まで移動というのが最悪なんですよ。せめて4階ならまだましなんですが」

「なんだ。そんな事かよ。ババァくせぇ」

「化物の貴方と一緒にしないで。本当これだから男子は……」

「ああ? 軟弱すぎなんだよ、女子はよっ!」


 やめてくれよ原田、こんなときに男女間抗争なんて不毛で醜いだけだぜ?

 いくら論争しても男女なんて生涯理解し合えないんだ。どこかで妥協しつづけて納得するしかなんいだって、文字通り母さんの下敷きになりながら父さんが言ってた。


 俺は原田達の会話に混ざろうと思ったけど、気分が悪いように演技してないと、後の集団入浴イベントの回避フラグが折れそうになるので大人しくしていた。

 だが幸いにも2人の煽り合いはそこから発展することはなく、原田も高村も軽口程度にしか思っていない様子で、俺がガチで懸念した男女間戦争は勃発せずに自然消滅した。


 しおりを確認すると、今夜宿泊する旅館は男子が2階と3階の部屋、女子は4階と5階となっている。4階と5階は男子立入禁止エリアだ。なんかエロい。

 ついでにこの旅館に泊まるのは今日1日だけ。明日の夜はまた別の旅館に宿泊だ。


 なお、旅館には俺達夕凪台(ゆうなぎだい)中学の生徒以外にも一般客が宿泊しているので騒ぐなとのお達しだが、担任の黒田の話によれば、西館には一般客は1人もいないらしい。なのに何故かエレベーターは使用禁止だ。今井や高村が階段移動に愚痴を言うのも理解できる。


 そんな事を考えつつ、階段から2階に上がると、ここで女子達とは一旦お別れだ。


「じゃあ、また後でな」

「ええ、一旦ここでお別れですね」

「原田君、宮川君の事見ていてあげてください」

「わかった」


 俺と原田は208号室へと移動する途中、原田が心配そうに俺に話しかけてきた。


「宮川、お前大丈夫か?」

「あ、あんまり気分良くない」

「お前ずっと無理してるだろ? 午後からずっと顔色良くなかったぞ?」


 意外に面倒見良さそうだな原田は。

 しかし、あんな恥ずかしい痴態を晒してしまったら、もう生きた心地なんてしないって。顔色なんて自分じゃわかんねーけど、きっとゲロしゃぶだぜ?

 てか、奈良公園で鹿たちとの戯れてから、あんまり覚えてないんだよな。


 みんなで五重の塔を見たんだっけとか、ぼーっと考えながら長い廊下を進む。

 すれ違うクラスメイトが俺の顔を見てニタニタと笑ってやがる。

 ちくしょうめが!

 だが原田が俺のすぐ横に居るので、そいつらはニタニタ笑うだけでそれ以上のちょっかいはかけてこなかった。

 ふん、根性無しの矮小(わいしょう)なチキン野郎どもめ。ひれ伏せダニ供が!

 まさにコバンザメ状態。人という生物は強大な力を手にすると人格が豹変(ひょうへん)するのだよ。


 俺と原田は208号室へ到着すると、玄関扉を開けて入室した。

 流石は京都の旅館だ。

 部屋に入るとそこは6人1部屋の縁側(えんがわ)付きの上品な和室だった。

 もっとボロい部屋だと思っていたけど、古い雑居ビルのような貧相な外観からは想像できないぐらい部屋は綺麗だった。

 そして部屋の真ん中では既に西村、向井、加藤、南がトランプをしながらくつろいでいた。

 この4人は全員顔見知りではあるが、俺は特にこいつらと親しいわけでもなければ敵対的でもない。ようするに、ここにいる奴らは俺にとってただのモブキャラみたいなもんだ。

 が、しかし、困った事にこいつら全員、学年の中でもかなりのイケメンだ。ぶっちゃけ女子が喜びそうな部屋割だと思う。

 ただな、こいつらは……。いや、考えるのは止めておこう。


 それにしてもこの部屋割り、これは生活指導を兼務している体育教師(ゴリラ)が勝手に部屋割を決めたせいだ。どうせ俺達生徒の自主性なんてこれっぽっちも信用してないんだろうな。

 これは俺の勝手な推測だが、あいつらクソ教師達の考えは、とにかく面倒を起こしそうな生徒同士を隔離して問題を起こさせないって狙いがあるんじゃないかと見ている。

 全く、今時強権発動とかナンセンスすぎなんだって。どんなやり方だろうが生徒が納得しなきゃ意味無いのに。


 ともあれ今日は原田と同じ部屋なので、原田さえ敵に回さなかったら変な事にはならないだろうと期待している。


「5組と6組ぃー! 飯の時間だぁー! さっさと1階に降りろぅー!」


 部屋に着いたばかりだというのに、廊下に体育教師(ゴリラ)の馬鹿でかい声が響いた。


 今体育教師(ゴリラ)が言ったように、俺達のクラスは先に食事だ。

 旅館の規模からしたら俺達は大所帯なので、一斉に食事や風呂はできない。なので学年を3つに分けて食事と風呂と自由時間を交互にすることになっている。

 ともあれ5組と6組の風呂の時間が最後で良かった。もし風呂が先だと、今頃どうやって逃げ出そうか頭を抱えていたところだ。

 どうでもいいけど、誰か体育教師(ゴリラ)の頭に豆腐でも投げつけてくれないかな?


 俺達全員、体育教師(ゴリラ)の声に呼応して部屋を出ると、他の部屋からも男子達が出てきた。そしてみんな揃ってぞろぞろと1階の大広間へと向かう。

 階段で上の階から降りてきた女子達と階段で合流すると、女子2人の話が横から聞こえてきた。


「ここの旅館ってさ、古いよねー」

「だねー、あたし別の学校に通ってる同じ塾の子に聞いたんだけど、その子は全部屋洋室でベッドだって。しかもバストイレ付きの2人部屋!」

「うわぁ、いいなぁー」


 くっそ、うちの学校もせめて部屋にユニットバスがある旅館だったらな。さっきの部屋、見た感じだとトイレすら無かったよな。

 そもそもうちの学校の修学旅行って全体的に貧乏臭いんだよな。

 今時関西まで出てきて大阪のUSJや海遊館を外す修学旅行なんてありえねーだろ? 明日も丸一日寺社巡りみたいなもんだぜ? どんだけ寺好きなんだよ……。


 俺は近くにいる顔見知りの奴らにその愚痴を話していた。他の学校の修学旅行の話をしていた女子達も俺の話に同調していた。

 あ……この女子2人って全然知らねぇ奴らだわ。向こうは俺の事を知ってる様子だったけと、まあよくある事だ。

 このお寺ツアーみたいな修学旅行の行程は、出発前から生徒たちの間で散々話題になっていたけど、周囲の反応を見る限り、今でもみんなは俺と同じような事を考えてるってことか。


 色々愚痴りながら大広間に到着。

 気分が悪い演技をし続けないといけないのに、話に夢中になってすっかりその事を忘れていた。

 大広間はテレビでもよく見るような、畳部屋にテーブルがズラリと並んだありきたりな宴会場タイプ。

 背の低い長方形のテーブルの上には、それぞれハンバーグやら海老フライといった人気のありそうな料理が並んでいる。和室なのに洋食かよ! と思わずツッコミたくなった。

 席は特に決まりが無くて、やって来た順に前からどんどん席が埋まっていく。

 その様子を後ろから覗(のぞ)く俺。

 これって誰かと一緒に行った方がいいかもな、よく知らないヤツが隣だったらぎこちないし……。



 と思った矢先、俺の身体にかつてない激痛が走った……。




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