23話
運が味方してくれているのか、氷魔法は範囲攻撃であった。
フォル「大丈夫か?」
イシス「まだ大丈夫です。ですがさすが範囲魔法…魔力をだいぶ持っていかれます」
フォル「買い溜めておいた回復薬飲んでいいから」
イシス「ありがたく頂戴いたします」
フォル「これからダンジョンに入るぞ」
イシス「…行きましょう」
熱を帯びた洞窟へを歩を進める。
―
イシス「アイスフィールド!」
消費する魔力により範囲が変わる。
モンスターを起点に発動すれば魔力の消費量は減らせるのだが…。
フォル「焦点を定める間に素早く動くからって…部屋全体を凍らせるのは…」
イシス「仕方ありません…できるだけ無傷で進めたいです」
フォル「そうだな…あいつが何かすらわからないからな…」
謎の蠢く生命体。
火山弾によって塞がれた出入口。
進むにはこの道しかない。
フォル「あと5本か…」
イシス「どれだけ長いかわかりませんが…」
フォル「ここに入って1時間くらいか…そろそろ終わってもおかしくはないか」
イシス「どうでしょう。正しい道を進めていれば…の話だと思いますが…」
フォル「分かれ道はない…一本道のように思えたが…」
イシス「ええ、見た目は…そうなのかもしれません」
フォル「何かあったか?」
イシス「気のせいでなければいいのですが…あの岩。矢が刺さった痕ではありませんか」
フォル「…ここに来てからは一度しか弓は打っていない。と言うことは…」
イシス「同じ道を辿っているのかも知れません」
フォル「だが…分かれ道は無かったぞ?」
イシス「そうなのです。来た道すら消えてしまっているのです」
フォル「それじゃどこかに…」
イシス「別の道があるかも知れません」
フォル「わからないぞ…怪しそうな場所もあまり気が付かなかった」
イシス「それが問題なのです。ずっと迷い続ければ…」
フォル「魔力切れか…」
イシス「ええ、それが問題です」




