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ゲーム世界に転生して最強になった俺、なぜか青春だけ攻略できない  作者: 愛川 唯々
第1章

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プロローグ:どんなに好きでも飽きがきた

初投稿です。


よろしくお願いします。

 ――ダンジョンに飽きた。


 それが結論だった。


 別に嫌いになったわけじゃない。


 むしろ好きだった。


 前世でゲームとしてやってた頃から、ずっと。


 ゲーム世界の転生後だって――


 隠しボスを倒した。

 レアドロップを集めた。

 最適なビルドは完成できた。


 気付けば、この世界でもかなり深い場所まで潜れるようになっていた。


 レベル上げ。

 装備も集めた。

 アイテムは腐るほど持っている。


 でも。


「……飽きた、なぁ」


 部屋の天井を見上げながら呟く。


 レベルが上がっても嬉しくない。

 レアドロップが出ても感動しない。


 ゲームだった頃は何千時間でも遊べたのに。


 ……現実になると駄目らしい。


 ゲームと違って体力を使う。

 毎回命懸け。

 違う作業もできない。


 そりゃ、流石に疲れる。


「まぁ、そりゃそうだよな」


 小さく息を吐く。


 ダンジョン以外に興味がなかったから、他にやることもない。


 だから自然と別のことを考える。


 学校。


 ――ダンジョン学園。


 ゲームの舞台だ。


 クラスメイトもいる。


 プレイヤーに人気だったお嬢様キャラとか。

 宝塚風なイケメン女子キャラとか


 他にも色々いた気がする。


 性格くらいなら覚えている。


 でも。


 ストーリーはほとんど覚えていない。


 一応、一回クリアはした。


 でも、ダンジョン攻略に関係ない部分だから全部頭から抜け落ちている。


 隠し階層。

 レアドロップ率。

 モンスターの行動パターン。


 そういうものなら今でも覚えている。

 てか、転生してから非常にお世話になった。


 けれど。


 誰がどんなクエストだったかは忘れてる。


 ダンジョン攻略には関係なかったからなぁ。


「……学校でも行くか」


 そう呟いて立ち上がる。


 せっかくゲームの世界に転生したんだ。


 ダンジョンに飽きたなら、


 ――たまには、ゲームのストーリー側をのぞいてみるのもいいだろう。


 ……そんな軽い気持ちだった。


 この時の俺はまだ、

 ゲームキャラ達のことを知っているつもりでいた。


読んでいただきありがとうございます。


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