表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
極道少年のパラフィリアライフ  作者: 鳳凰寺未来
第一章
40/78

第八話

「ッ依頼主は、この国の貴族だ!」


「……なは?」


「…………」


 じりじりと寄って来ていた数人を血晶が襲う。


 一人は防ぐが背中から貫かれる。


 その他は一撃目で串刺しに。


「なは?」


 もう一度問う。


「……マドカ・アカザ」


「…………。そうか」


 入り口へ向かう。


 安堵の息が聞こえる。


 扉が閉まり、同時に中から断末魔の叫びが聞こえてきた。


「よかったの?」


 走りながら葛葉が聞いてくる。


「あァ。どうせ、あれいじょうはききだせなかッた」


 それだけ言って速度を上げる。


__目指すはアカザ家だ。



「ユキシ君!」


 屋根の上を走っていると、武装したコマチさんが隣を走って来た。


「シラユキが居ないの!」


「いまおってるんだ。ついてきて」


 葛葉が答える。


「……えぇ」


 少し走ると、目的地に着いた。


「此処、なの?」


 其れには応えず、気配を探る。


__間違いなく居る。部屋は……、マドカの部屋か。


 足音と気配を消し、マドカの部屋を目指す。


__コマチさん、結構やるな。


__足音も気配も完全に消えている。


 後ろ手で止まると合図し、止まる。


 そして、此処だと手振りで伝えた。


 ふと、血の匂いが鼻につく。


__この、香りは……。


__間違いなく、白雪のもの……!


 俺から途轍も無い殺気が飛び出す。


 あまりにも濃密で、強大な殺気。


 徐々に具現化していくそれは、巨大な赤黒い龍を構築していった。


「ちょ、ゆきし!」


「すでにきづかれている」


 少し食い気味に葛葉に言う。


「……そっか」


 葛葉も殺気を放つ。


 殺気に驚いているコマチさんを置いて、俺達は襖を吹っ飛ばす。


 中には、腰を抜かしているマドカと、淡々と茶を飲んでいるコテツ──父──、そして、傷だらけで倒れている白雪。


 後ろに居る葛葉にコテツには気をつけろ、九尾の力も全開で行け、と手振りで伝える。


 頷き、九尾の力を解放する葛葉。


 同時に俺も吸血姫の力を解放する。


 その時、何かが引っかかるような感覚があったが、そんなもの無理矢理こじ開けた。


 俺達を囲っていた魔方陣が消えると、俺達の姿は変わっていた。


 俺は漆黒の悪魔羽が生え、鋭い牙と爪が。そして周囲に蝙蝠が飛んでいる。


 葛葉は髪と同じ藍白の七本の尾と耳、目尻と額に紅い紋様。そして周囲に青白い狐火が浮かぶ。


 それと、共通して変わっているのが、前の世界の時の容姿に戻っている事。つまりは、成長している。


「き、聞いてない……。聞いてないわよこんなのッ!」


 マドカが震え上がる。


「この世界に産ンでくれた事には感謝してンだ。だが……、手前等はしちャいけねェ事をした」


「悪いけど、手加減は出来ない」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ