第十三話
「それに、見返したくねェか?」
「! …………」
少し考え込んだ後、覚悟の灯った目を見せる葛葉。
「三!」
「よし。ンじゃ手続きは任せろ。後決める事は……、部屋か。俺の隣で良いか?」
「「え!?」」
白雪と葛葉が反応する。
「ン? なんだ? 問題あるか?」
「え、あ、いや……。問題は無いけどさ……」
口籠る葛葉。
「葛葉ちゃん、雪紫絶対態とよ!」
「え!? そうなの?!」
「……なンのことだか」
そっぽを向く。
「ほら、絶対分かってる」
「お、女の敵っ?!」
「何故そうなる!? ……はァ。今改装中で其処しか部屋が開いてねェんだよ」
そう言えば、白雪は渋々頷く。
「そういうことなら、仕方ないわね。……葛葉ちゃん、頑張って!」
「え……。…………。……頑張り、ます……」
「なんだその変な間は。……まァ良い。もう遅いし、白雪はもう帰れ」
頷き、支度をする白雪。
「葛葉は俺が部屋に案内しとく。爺様ももう寝てくれ」
「うむ。ではな、葛葉嬢」
「はい!」
笑顔で爺様を見送る葛葉。
「じゃあね、葛葉ちゃん」
「うん! 今日は本当にありがとう」
「いいえ。雪紫、また明日」
そう言って接吻してくる白雪。
「あァ」
葛葉に向き直ると、顔を紅く染めていた。
「どうした?」
「な、なんでもないッ!」
__声裏返ってンぞー。
「……じゃ、着いて来い」
「う、うん」
部屋に行く。
「此処だ」
「わ、広い……」
中に入りながら呟く葛葉。
「そうか? …………」
俺も中に入り、後ろ手で障子を閉める。
「? どうしたの?」
「……お前はもッと危機感を持て」
首を傾げる葛葉。
__まァ、ずっと監禁紛いをされてたんだ。仕方ねェ。
「今此処で、俺に襲われるかもしれねェんだぞ?」
葛葉を壁に追いつめ、壁に手をつき逃げられないようにする。
「え? え?」
何がなんだか分かっていない葛葉。
「……まァいい。とりあえずお前、脱げ」
「はぁッ!?」
__あー、言葉が足りなかったか。
「すまン。九尾狐の力を吸い取るから、首筋を見せてくれ」
「え、そんなすぐじゃなくても……」
「……そのピアスには、発信器がつけられている。早々に外した方が良い」
目を見開く葛葉。
「そ、っか……。分かった」
葛葉は着ていた服を開けさせる。
__本当、危機感皆無だな。
「声、出ねェ様にしろよ」




