呼び出し
次の日隼人は8時に起きた。
昨日買ったゲームをやっていたため昨夜は3時に寝たので少し寝不足である
「ふぁぁー」
大きな欠伸が出てしまう。そして時計を見る。
「今日は遅刻か」
隼人の通う竹ヶ原高校のホームルームは8時30分から始まる。そしてマンションからはどんなに急いでも10分は掛かる。
今から準備していたのではとても間に合わない。
「まっ、1限目に間に合えばいっか」
そんな独り言をいいながらゆっくり準備を始める。
ガラー。
隼人が遅れて教室に入ると何人かの生徒が振り返る。
「では今日も1日がんばりましょう」どうやらちょうどホームルームが終わるとこのようだ。
担任の教師は遅刻してきた隼人に何も言わず教室を出て行った。
「今日は1限からちゃんと来たんだ」
隼人が自分の席に座ると、隣の席の皆川潤が声をかけてきた。
「まあな。潤ってすげえよな」
「えっ何が?」
「よく毎日学校にこれるよな」
「いや…隼人が異常なだけだよ…」
隼人は去年40回も学校を休んでいるのだ。
しかも全てさぼりである。
「よく補充とかなかったね」
「計算して休んでるからな」
竹ヶ原高校は授業日数の3分の1を休むと補充があるのだが、隼人は補充になるギリギリを計算していたのだ。
そうこうしてあると1限目の担当教師が入ってきた。
そして昼までの全ての授業を寝て過ごした。
弁当を食べていると
「相変わらずよく寝るね」
購買に行っていたようで手にパンを抱えた潤がイスに座りながら言った。
「杏を攻略するのに手間取って寝るのが遅かったからな」
「またゲームをやってたんだ…」
潤がそう言った直後
ガラードンッ
急に勢いよく扉が開き若い女教師が入ってきた。
「あんな先生いたか?」
「確か今年赴任してきた先生で、生徒指導の先生だったと思うよ」
そんな先生いたかなと記憶を遡る隼人。
「ふーん。まぁ俺らには関係ないか」
そういって弁当を食べ進める。
「君が大東隼人か?」
突然名前を呼ばれ顔を上げる。するとそこには先ほど教室に入ってきた教師がいた。
「そうですけど…」
何の用かわからない隼人は困惑気味に答える。
「話があるから放課後生徒指導室までくるように」
事務的な口調でいいそのまま教室をあとにした。
「いったい俺に何の用が」
「いや。よくいままで何もなかったと思うよ…」
ぼけてるのか天然なのかかわらない隼人の発言に、呆れながら言った。




