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夜の話  作者: 明日咲霞苆
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冒頭

 まだ、生きていますか。一説によれば、人の五感のうち聴覚だけは最後まで生きているそうです。今のあなたのような状態でも耳だけは生きていて、僕の声は聞こえるらしいです。そうならいいです。脳波はまだ、緩やかに揺らいでいるから。

 この部外者にも、その時間だけは話をさせて欲しい。ひどいことをして、ごめん。優しくなくてごめん。でもそれでも叶わないよな。だから、最後の時間、僕が君に関われる最後の時間に、三つだけ話させてくれ。僕の懺悔の話。たぶん君以外に受け入れてくれなさそうだから。話させてほしい。

 僕は君を責められないけど、君のことがひどく憎いよ。


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