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魔女ちゃんの仰せの儘に!  作者: 越谷さん
【第1章】魔女ちゃんの日常

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【第13話】空の魔女ちゃん

「空の魔女?」

 信介から聞かされた日和の魔女の属性について、大我はそう聞き返した。

「そう、それが日和が継いだ天宮家の魔力の属性だ。空の様に雄大で美しい日和にぴったりな魔力だろう!」

 森の隙間から見える空を信介が仰ぐ。日頃日和の命令によって虐げられている大我は、信介のその言葉に頷けないでいた。利久に至っては興味もないようで、手元のゲーム機に夢中である。

「それで、どうやったら俺にも魔法が使えるようになるんだよ」

 脱線した話題を軌道修正しようと大我が促す。信介はまだ言い足りないようだったが、仕方なく話題を本線に戻した。

「まず魔女と契約を交わした時点で、俺達眷属には魔力を与えられている」

「!?」

 信介の発言に、大我は目を見開く。

「厳密に言えば、眷属は魔女から魔力を分け与えられている。眷属になったその日から、お前の体には日和の魔力が微量だが宿っているのだ。お前が悪魔を視認できるようになったのも、それが要因である」

「俺にも……魔力が」

 大我は両の掌を開いて視線を落とす。日和と契約の口付けを交わしたあの日から、特に体に異常はきたしていない。自分の体に既に魔力が宿っているとは考えもしなかった。

「魔法とは、その魔力をコントロールする事だ」

 信介は引っ提げていた黒い袋を肩から下ろした。中から信介の愛刀である竹刀を取り出して、入っていた袋を地面に投げ捨てる。

「体に巡る魔力を感じ、それを一ヶ所に集める」

 竹刀を柄と弦の部分の両手で掴み、信介は瞼を閉じて呼吸を整えた。自分の体を巡る魔力を、竹刀へと流し込んでいくイメージ。唾を飲むのも憚られるような集中力の末、徐々に信介の握る竹刀の弦が白く光を纏っていく。

「これは……!」

 この光る竹刀を大我は見た事がある。信介が悪魔を斬り裂いた時に見せていたものと、全く同じ現象だ。

「日和の魔力の属性は空、ひいては空気だ」

 信介は竹刀の柄を両手に持ち替えると、一本の木に標準を合わせた。

「空の属性を持つ魔力を竹刀に纏わせ、魔力の空気を圧縮させれば」

 木に竹刀を構えて、信介は右上から左下に斜めに振り下ろす。すると竹刀はまるで紙をカッターで切ったかの様に、容易く木を斬り落としていた。

「全てを斬る刃になる」

 支えを失った木は、重力に逆らえず音を立てて地面に倒れる。信介の手にする竹刀は光が蒸発し、普通の竹刀に戻っていた。まさかこの竹刀が木を切断したとは、実際に目にしていなければ夢にも思わないだろう。

「これが……魔法の力」

 竹刀を本物の刀の様な斬れ味に変える力。正に魔法と呼ぶに相応しい能力だ。

「だが魔法にも当然欠点はある。先程も言ったように、この魔力は本来日和のものだ。日和の使用できる魔力が底を尽きてしまえば、俺達眷属も一切魔法は使用できない」

 現実でもゲームと同じくMPの概念は存在するようだ。無限に魔法を使えるという都合のいい世界は、どこにも存在しないらしい。

「……なんでお前はこんな力使えんだよ。お前が眷属になったのも、ついこないだの事だろ」

 ふと疑問に思って大我は尋ねる。

 信介が大我の前で最初に魔法を使用したのは、信介が日和の眷属となった当日の事である。魔力を体に宿してすぐに魔力をコントロールできるようになっているのは、甚だ疑問に思えた。

「俺の父親は典子さんの元眷属だ。俺が日和の眷属になった時に備えて、魔法の使い方については幼い頃から伝授されていた」

 父親について、確かに軽く話を聞いていたのを思い出す。あの日信介が魔法を使えたのは、父親から剣術と共に教えられた修行の成果だったようだ。

「魔法の攻撃は悪魔にも有効だ。空気の圧縮などしなくとも、魔力を体に纏いさえすれば悪魔に攻撃が与えられる」

 竹刀に纏っていた淡い光。その光を拳に纏えれば、大我の拳は悪魔に届くとの事。

「んな事言ったって、どうやったら魔力を纏えんだよ」

 魔力という概念すら、大我は初めて知ったのだ。その魔力を今から操れと言われても、大我は習得できる気がしなかった。

「そこで利久だ」

 不意に呼び上げられた名前に、大我は目を向ける。利久は岩陰に休んで、今もゲーム機を黙々と操作していた。

「こいつ?」

「利久は男故に魔女ではないが、魔力の感知に関してはニエ様と同等か、それ以上の才能を持っている。俺達には感知できない眷属の微量の魔力も、利久には見えている筈だ」

 以前御影が、生まれながらに悪魔を見る事が出来る人が居るという話をしていた。利久はその上位互換という事だろうか。

「……見えんのか?」

 大我の声に、利久はゲーム画面からちらりと視線を移す。

「……見えてるよ」

 利久の瞳には、大我の全身を包み込む些細な光が確かに映し出されていた。

「お姉ちゃんと同じ魔力が、ハッキリと」

 日和の魔女の力が解放されたあの日、日和は眩しい程の白い光を体から溢れさせながら家に帰ってきた。利久の瞳には、日和の魔力が白く見えているようだ。

「どうやったら俺はその魔力を操れんだよ」

「そんな事言われても知らないよ。僕は魔女じゃなければ眷属でもない。魔力は見えても魔法は使えないんだ」

 問い掛けてくる大我から、利久は視線を画面に戻す。回答の代わりに、ガチャガチャとレバーを弾く音が聞こえてきた。

「つまり魔力のコントロールの方法を俺が教えながら、実際の魔力の動きを利久に見てもらう。そうして貴様に手っ取り早く魔法の使い方を覚えさせるのが今回の修行の流れだ」

 ここにきてようやく修行の内容が見えてくる。魔法の修行など、たったの数時間で習得できるものなのだろうか。不安は残っても、大我はやるしかなかった。

「じゃあとっととその魔法の使い方を俺に教えろ」

「全く、口の利き方のなっていないガキだな貴様は」

 魔法よりも先に礼儀を教えるべきだと考えた信介だったが、今はそこに時間を使っている場合ではない。

「体に巡る魔力を感じろ。その魔力を掌に集中させるのだ」

 信介の解説に合わせて、大我は瞼を閉じる。自分の体を巡っているという魔力。大我はその一つ一つに感覚を研ぎ澄まし、それらを掌に集めるように促していった。

「どうだ利久」

「全然ダメ。なんにも変わってない」

「んな事言ったって出来るかぁ!」

 どうやら大我の魔力はなにも応えてくれなかったようで、利久の瞳には変わらない光景が映されていた。ただ今の説明だけではどうにもできないと、大我も声を荒げて吠えるばかりである。

「いいか黒島! 魔法は想像力だ! 貴様のイメージが域に達せば、自ずと魔法は完成する!」

 相変わらず信介の解説は抽象的だ。しかし今はその解説に準じて修行するしかない。

 ――魔法を、想像する……。

 大我は再び瞼を閉じる。言われた通りに大我はイメージを捗らせた。自身に存在する魔力のイメージ。それらを掌に集めるイメージ。魔力の集中により、掌が白く光るイメージ。

 すると大我の右手が途端に淡い光の空気を纏い出した。

「「!」」

 突然の成功に二人は目を疑う。未だ目を閉じたままの大我は、自分の体の異変になにも気付いていなかったが。

「今だ! その状態を保ったまま攻撃をしろ!」

「あ? なんだ急に。ってうわっ! なんだこれ!」

 信介の指示に目を開き、ようやく大我は自分の掌の光に気付いた。その光は信介の竹刀に纏っていたものと同じ。これが大我の体に宿っていた魔女の魔力、そして魔法のようだ。

 大我は掌に目を落とすと、ぐっと拳を握る。拳の行き場を探して周囲を見回し、付近の木に目を付けた。大我は木に向けて拳を振り翳し、力の限りの右ストレートを入れる。

「おらぁ!」

 魔法を纏った筈の強烈なパンチだったが、木は大我の拳を難なく受け止める。しばらくすると、じんわりとした鈍い痛みが手の甲に響いてきた。

「痛ぇ……!」

「どうだった?」

「攻撃の瞬間に魔力が発散されてたね。ただ普通のパンチを木にぶち当てただけ」

「途中で魔法が解けていたか」

 赤く腫れた大我の右手に、魔力の光はもう見えない。利久曰く、パンチの直前には魔法が解除されていたようだ。

「攻撃の瞬間まで魔法のイメージは必須だ」

 痛みを引かせようと拳に息を吹く大我に、信介が声を掛ける。

「あと数時間で、必ずや魔法を習得してもらうぞ」

 たったの数秒ではあったが、魔法を体感する事は出来た。あとはその感覚を体に覚えさせるだけだと、大我は静かに滾らせていた。



 大我と日和の修行はそれぞれ白熱し、約束の三時間はあっという間に過ぎてしまった。

「そっちはどうじゃった」

「まぁ辛うじて及第点ですかね」

 二手に分かれていた一同が、トンネルの前に再集合する。二人の修行の進捗について、ニエと信介が互いに話し合っていた。

「黒島くん大丈夫?」

「……あぁ」

 分かれた時と変わりない日和に比べ、大我は膝に手を突いて息を荒げている。二人の修行内容は大幅に異なっているのが見てとれた。

「良し。それでは最後の修行じゃ」

「まだなんかすんのかよ……」

 黒い尻尾を翻して、ニエは二人に最後の修行について説明する。

「今からお前達にはこのトンネルに入ってもらう」

 ニエの奥に続いているトンネル。蔦がコンクリートに侵食されたトンネルには照明も付いておらず、吸い込まれそうな暗闇がずっと続いているだけだった。

「トンネルの中には既に悪魔が潜んでおる」

「はぁ!?」

 ニエの言葉に、思わず大我は説明途中で口を挟んだ。

「なんでもう悪魔が居んだよ! まだ真っ昼間だぞ!」

 時刻は午後の二時頃。草木の隙間から見える空には、まだ太陽が映っている。本来日の昇っている昼の時間帯は、悪魔が出没しない筈だ。

「別に悪魔は夜に出没するのではない。トンネルや地下室、日の届かない暗い場所に悪魔は出没するのじゃ」

 悪魔の出現する条件は時間ではなく明度。確かに目の前のトンネルは、まるで夜の様に真っ暗となっていた。

「利久。このトンネルには何体の悪魔が潜んどる」

 ニエに名前を呼ばれ、利久はゲーム画面からトンネルに視線を移す。

「……さぁ。奥にどれだけ居るか分からないけど、少なくとも五十体くらいは居るんじゃないかな?」

「五十体……」

 利久の瞳は暗闇に潜む悪魔すら見通すようだ。伝えられた悪魔の数に、ぐっと日和が息を呑む。

「トンネルに潜んどる悪魔を一体残らず掃討する。それがお前達の最後の修行じゃ。覚悟が決まったなら、早速中に入っていくが良い」

 なんとシンプルな修行内容だろうか。シンプル故に、その過酷さも伝わりやすい。

「……黒島くん」

 もう一人の準備を確認しようと、日和は大我に目を向ける。息を整えた大我は、既に覚悟を決めた瞳をしていた。

「分かってるよ」

 大我の肯定に日和も覚悟を決める。

「それじゃあ行ってきます!」

 日和がそう挨拶を告げると、二人はトンネルへと歩き出していった。

「気を付けてねー」

「日和! 最悪黒島を置いて一人で逃げるんだぞ!」

「黙ってろテメェ!」

 典子達に見送られながら、二人はトンネルに入っていく。トンネルの暗闇は、たちまち二人の姿を視界から奪い去ってしまった。

「……信介。勝手に中に入ってはいかんぞ」

「ぐっ!」

「お母さん、お腹空いた」

「そうね。それじゃあ二人には悪いけど、先にお昼にしましょうか。お稲荷さんたくさん作ってきたわよ」

 外に残された一同は、やがてそれぞれの時間を満喫する。典子は背負っていたリュックサックから重箱を取り出し、信介は日和の消えたトンネルを唇噛み締めながら見つめていた。



 出口の見えないトンネルに、二人の足音がこだまする。入口の光も完全に遮断された空間は、正に一寸先も闇だった。

「なんも見えねぇな……」

「明かりつけよっか」

 真っ暗な視界に見かねて、日和が手にしていたボールペンを前に出す。すると先端の天使の翼が、周囲の空気を包み込んで優しく光り出した。

「おー」

 初めて目にする日和の魔法に、大我が感嘆を漏らす。

「……なんでそのボールペンなんだ?」

「別になんでもいいでしょ」

 思わず気になって問い掛けた大我だが、日和の返答にそれもそうだと会話を終える。

 その時、光の先に蠢く黒い塊が視界に映った。

「居た!」

 先に見つけた日和の声に、大我も足を止める。視線の先には、トンネルの奥からこちらに向かって進撃する悪魔の影が見えた。

「来やがったな……!」

 大我は日和の前に出て拳を構える。そして魔法を想像した。自分の体を巡る魔力が、拳に集まっていくイメージ。すると握った右の拳にはボールペンの光の様に優しく、しかしどこか荒々しい空気が纏われていた。

「魔法!」

 日和の魔力に悪魔が牙を剥く。大我はその悪魔に、空気を纏わせたまま右拳を振るった。魔力の込められた拳を受けた悪魔は、光の粒子となってトンネルの闇に溶け込んでいく。

 勿論これで修行は終わりではない。トンネルの奥から、更に二体の悪魔が襲い掛かってきた。大我は空気を纏わせて左拳で悪魔を一体、右足で回し蹴りをして二体を打ち倒す。どちらも魔法が使えなければ悪魔に届く事のなかった攻撃だ。

 ふと日和の安否を確認しようと、大我は日和に目を戻す。すると日和の背後に、複数の悪魔が忍び寄っているのが映った。

「天宮!」

 日和を守ろうと、大我は日和の前に走り出す。しかし日和の足は動じなかった。

「任せて!」

 光の灯るボールペンを握って、日和は悪魔に突き出す。すると光は次第に眩くなり、やがてビームの様に溢れ出して悪魔を次々に浄化していった。これが日和の魔力による空気のビームだ。

「……お前、こんな事できたのか」

「私だって、今日一日修行してたのよ」

 ボールペンの光は間接照明程の明るさに戻っている。右手から落としてしまわないよう、日和はぎゅっと握り締めた。

「もう守られるだけの私じゃない」

 今まで大我に守られてなにも出来ないでいる自分を、気にしていたのだろうか。光を見つめる日和の瞳には、確かな信念が感じられた。

 会話の出来る時間も束の間。トンネルの奥からは、日和の魔力に誘われた悪魔が続々と現れていた。

「……とっとと修行終わらせて帰るぞ」

「もう私お腹空いた」

 二人は肩を並べて、悪魔と対峙する。大我の拳には、日和のボールペンには、それぞれ魔力の淡い光が纏われていた。

 修行で得た魔法によって、二人は悪魔を薙ぎ倒していく。単調な行動しかしない悪魔を相手取るのは、そう難しい事ではなかった。ただ問題は物量。今倒したのが果たして何体目なのか数える程の余裕は二人になかった。

「あと何体だ!」

「分かんないよ!」

 襲い掛かる悪魔を倒しながら、二人は声を交わす。トンネルに入る前、利久がトンネルの中には五十体程の悪魔が居ると言っていた。その話が本当なら、そろそろ終わりが見えてもおかしくない頃合いなのだが。

 するとあれだけ襲い掛かってきた悪魔の影が、急にぴたりと静まった。

「……あれ?」

 トンネルの奥に目を凝らすが、悪魔の気配は見当たらない。そもそも悪魔の黒と同化して、居ても気付けないとは思うが。

「もしかして……倒した?」

 ボールペンを下ろす日和の隣で、大我は神経を研ぎ澄ませる。瞳を閉じて、第六感で相手の気配を探っていた。

「……いや」

 その第六感レーダーが一つの影を察知する。

「あと一体だ!」

 大我は右拳に空気を纏わせ、日和の背後に迫っていた最後の一体に向けて振り被った。

「儂じゃ」

「うわぁっ!」

 影から聞こえてきた声に、大我は慌てて拳を止める。拳の光に照らされたのは、黒い悪魔ではなく黒い猫だった。

「ニエ様!」

「全く、儂と悪魔の魔力の違いも分からんとはまだまだじゃな」

 暗い場所で縦に細くなった猫目で、ニエは大我を見上げる。その人を小馬鹿にしたような瞳が、大我はやはり苦手だった。

「じゃが悪魔も全て倒せたようじゃし、今日のところは認めてやる」

 どうやらニエは修行の終了を告げにトンネルに入ってきたらしい。ようやく修行が終わり、大我は疲労から息を吐く。

「本当ですか!?」

「おぉ、よう頑張ったな日和」

 日和は膝を屈めてニエに問い詰める。その声色は先程までの疲労も吹き飛んでいるかの様に聞こえた。

「黒島くん! これで私も林間学校行けるかな!?」

 大我の名前を呼んで、日和が尋ねる。

「はぁ? その為に今日やってたんじゃねぇのかよ」

「そうだけどさ……!」

 大我はちらっと日和に目を落とす。暗がりであまりよく見えなかったが、その横顔は随分と嬉しそうに表情を崩していた。一度は魔女の力によって不参加も考えたのだ。参加が現実的になり、嬉しさが込み上げてきたのだろう。

「……安心しろ」

 日和の横顔に、大我は口を溢す。

「なにがあっても、俺がお前を守ってやる」

 大我の言葉に日和はまた表情を崩す。大我が守ってくれるなら林間学校も大丈夫だと、いつの間にか信頼できるようになっていた。

「言っておくが当日の悪魔の数はこれの比ではないぞ。夜になれば悪魔は腐る程湧いて出る」

 どこか油断した様子の二人に、ニエが釘を刺す。ニエの言っている事は、大我も重々承知していた。

「……分かってるよ」

 林間学校を前にして、大我は覚悟を改める。

「では早く出るぞ。ここもそのうちまた新たな悪魔で溢れ出すからな」

 肉球をくるりと返して、ニエは尻尾を揺らしながら来た道を戻る。二人もニエの後を追って、トンネルの出口へと歩き出した。

 久し振りの太陽は、頭がくらくらする程眩しい。日和は泣いて迫ってきた信介を躱して、大我と一緒に念願の昼食にありつく。典子の握った稲荷寿司は、頬が落ちてしまいそうな程に美味しかった。

バトル作品にはお決まりの修行回。今まで真面なバトルシーンのなかった今作ですが、ここからちょっとずつバトルシーンも本格的に書いていきます。

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