初任務
目が覚めるとそこには身に覚えのない景色が広がっていた
「ううん・・・あれ?私、そうだ。なんか別次元へ来ちゃったんだ・・」
まだ信じられないが・・どうやら一回寝れば元に戻るようなものではないらしい
ガチャ
「起きたか。朝ごはん出来てるぞ」
ドアを開け入ってきたのはイシカだった
「あ、はい」
広間の方からは美味しそうな匂いとワイワイと騒ぐ人たちの声がする
「朝ごはんを食べたら早速任務だからな。初めてだが頑張ってくれ」
そういうとイシカは戻って行ってしまった
_初任務_
私は初任務という言葉に胸躍らせながらみんながいる広間へと足を運んだ
朝食後
「さて、今日の依頼は・・・」
(あ、ここって依頼とってるんだ・・・どんな依頼が来るんだろ)
冷静にイシカの話を聞こうと思ったがイシカの次の一言は驚きを隠せなかった
「暴走族の始末だ。まあ、殺すわけではないが(当たり前)」
「ええ~!!」
私は思わず叫んでしまった。暴走族なんて怖くて戦えるわけがない。いや、その前にそれをだれが依頼してきたんだろう」
「アクア、頑張ろうね!」
ラーナが明るく励ましてくれるが、正直行きたくない。ボウケンだと思っていたが現実とはそううまくいかないものだ
「アクアには潜入捜査に言ってもらう」
「わ、私が暴走族のアジトに潜入するんですか!?」
「イシカ、それはさすがに無理があるんじゃないか?危ないぞ」
「アクアの視界をヤマトが能力を使ってみて、危ないと思ったらリーフの能力で助けに行けばいい。暴走族に隙ができたときリーフの能力で移動するからな」
初めての任務で随分と大変な役を任されてしまった。任務が成功するかしないかよりは自分の命が持つかどうかの方が私は心配だった
その暴走族はある会社の社長が裏社会でも名乗りを上げようと結成したものだったなので私はその社長の秘書としてもぐりこむのだが・・・
もう・・無理!
早々と見つかってしまった。なぜなら情報とは違ってそこに社長がいたからだ。もちろん本物の秘書がそこにいるのでばれてしまうのは当たり前・・・
「俺たちのアジトに潜入か・・いい度胸だな。殺っちまえ!」
そう組の一人が叫ぶと一斉にその場にいた人が武器を持って襲いかかってきた
もうだめだ!そう思ったとき
「情報ミスか・・・まったく、いくぞ!!」
その声と同時に私の目の前に現れたイシカ達は次々と目の前の敵を倒していった