根暗な空手少女あかり9話「堂々たる一歩 ~ 高校生編、高校生になっても男子が女子にスカートめくり・・・」
あかりは高校2年生になった。
進学校に通い、空手部にも入部。道着を着て汗を流す毎日が、根暗だった自分を支えてくれている。
制服のスカートは膝上丈で、友達と一緒に少し短めに折って着ている。
中学校の頃より堂々として、クラスでもはるか(同じ高校に進学した親友)と一緒に笑うことが増えた。
でも、高校のクラスでまた……スカートめくりが流行り始めた。
中学校のときよりエスカレートしていて、男子グループが「ミニスカートめくりチャレンジ」みたいなノリで、休み時間や廊下で狙う。
被害者は主に可愛い子や目立つ子だけど、だんだん広がっている。
ある日の昼休み。
あかりは教室の後ろで友達と話していると、後ろからクラスのお調子者男子・りゅうじが忍び寄ってきて――
サッ!!
スカートがめくられ、パンツが丸見え。
クラス中が「おおー!!」ってどよめく。
あかりの頭の中、瞬間的に過去がフラッシュバック。
(また……!? 中学校のときと同じ……いや、高校なのに……!!
顔が熱い……みんな見てた……パンツの色まで……恥ずかしい……体が震える……
中学生のとき、言葉で脅して止めたけど……今は高校生。もっと大胆?
でも、私、空手部だよ……金的蹴りの女王だったよ……
あの頃の根暗な自分、完全に消えたと思ってたのに……この瞬間、蘇る……
怒り……怖さ……悔しさ……全部混ざって、胸が痛い……
男子の弱点、知ってる。道場で、電車で、路地で……実践してきた。
ここで、堂々と反撃したら……みんなびっくりするかも……
でも、暴力はダメ……先生にバレたら停学……
それとも、コミカルに? いや、私の成長を試されてるみたい……
はるかや友達のためにも……この流行、止めてみたい……
私、もっと強くなったはず……堂々として、守れるはず……!!)
あかりは振り返って、りゅうじを睨む。
声は少し震えたけど、はっきり言った。
「次やったら……本気の金的蹴り、入れるよ。空手部だから、効くよ。」
クラスが静まり返る。
りゅうじは笑って誤魔化そうとしたけど、顔が引きつってる。
放課後、はるかに相談。
「またスカートめくられた……高校なのに、ムカつく……」
はるかは大笑いしながら、
「あかり、空手部なんだから実際に軽く蹴っちゃえば? 男子たち、トラウマになるよ(笑)
私も被害者だから、一緒に撃退しよう!」
あかり、心の中で決意。
(はるか……ありがとう。友達がいるって、こんなに心強い……
中学校のときより、みんなで共有できる。
一人で抱え込まない。
次にやられたら……寸止めで脅す? それとも、本気で?
いや、言葉と視線で十分かも……金的の恐怖を植え付ける……
私、根暗からここまで来た。
このいたずら、クラスから消してみせる。
堂々たる、私の高校生活を守るよ)
次の日。
また別の男子があかりを狙ってきた。
あかりは素早く振り返って、足を軽く上げて金的の構え。
「オス……!!(小声)」
あかりの膝が男子の急所にめり込む・・・寸前で止められている。
もしあかりが止めずに思い切り蹴り上げていたら・・・
男子、凍りついて後ずさる。
それを見た他の男子たちが、
「マジで空手部なんだ・・・金蹴り・・・ヤバい……」
って噂が広がる。
スカートめくりは急に減った。
あかりの周りは特に平和に。
あかり(やった……また、守れた……
蹴らなくて済んだし、私の存在で止まった……
恥ずかしさはまだ残るけど、それを力に変えられた……
高校生になって、身体も心も大人っぽくなったのに、
こんな子供っぽいいたずらで試されるなんて……
でも、これでまた一歩。
もっと堂々として、みんなの「金的女王」として、笑って過ごそう)
はるかと一緒に笑いながら、
あかりは心の中でつぶやいた。
(次は、もっとポジティブな高校生活にしよう……!)




