警官一家と一悶着
お前たちを逮捕する。
その言葉に蒼空達は心底驚いた
「僕たちが無銭飲食って、」
「これを見ろ」
そういうと髪のない警官がとある映像を見せてきた
「あ、これ私だ」
冬華が指をさして言う
「防犯カメラにも映っている無駄なあがきはやめろ」
「ごめん」
冬華が申し訳なさそうに謝る
「まぁ、あの騒動について見に行こうと言った自分の責任だ、ここは俺がどうにかするよ
いくら払えばいい、1万か、5万までなら出せるぞ」
「いや、払ってもらうのはそこの彼女だ」
「…ですよね」
そう言うと冬華は財布から大金を取り出した
「あ、え?え?…まじ?…こんな大金」
「貰っとこうぜ、臨時収入だ」
サングラスの警官が驚いているアフロの警官に小声で言った
「冬華さん、こんな大金一体どこから」
「安い車1つ買えるぞ」
「ま、まぁこれで一件落着だ、帰してくれるかな」
「ダメだね」
髪のない警官が言った
「なんでッスか?金は払いましたよ」
「もう一つだ、お前達さっきまでなにをしていた」
「それは、えっと」
蒼空達は先程までドローンを使い市長の家に侵入しようとしていた
「この街は市長が全てを仕切っている市長に近づくことは許されない」
「どうせ市長の秘密を探ろうとしてたんだろうな」
確信をつかれた蒼空達はピクリと動く
「そんなあなた達は即刻駆除対象です」
そういうと警官たちは武器を取り出してきた
髪のない警官はナイフを
アフロの警官はスタンガンを
サングラスの警官は木刀を取り出した
「これは、」
「やるしかないようだな」
啓斗が蒼空の後に続けて言った
そして蒼空達も武器を取り出したその時
シュイン。ウィーン…ウィーン
辺りは蒼空たちのいた薄暗い路地裏から電子的な広場に変わっていた
「なんだこれ、場所が変わったぞ!」
啓斗が驚いた後アフロの警官が前に出てきた
「どうも、改めまして僕は大葉 白太。
これは僕の技で名前は決闘場。
ここでは一人一人が1v1で決闘をしてもらい、負けた方は勝った方に言うことを聞いてもらう」
「相変わらずお前の技は強ぇな俺なんてガン飛ばすだけだぜ」
サングラスの男が前に出てきて言った
「俺は大葉 擦太、こいつの兄だ」
「そして私が大葉 禿太郎」
「うわ、親父、ビビらせんなよ」
擦太の後ろからこの2人の父親らしい男が出てきた
「まぁいいじゃないか、ほれお前戦ってこいよ」
「は、はぁ?!、いつもは親父が全部やんじゃん」
そこからしばらく大葉一家の揉め事は続いた
「もうなんでもいいんで始めてもらっていいスか、暇なんで」
薙刀を構えた政宗が痺れを切らしたように言ってきた
「おっとすまない、早く行ってこい」
「たく、なんで俺が」
そう言いながらも擦太は木刀を取り出し戦闘態勢に入る
「戦闘開始まで3.2.1..始め!」
「先手必勝!」
先に動いたのは擦太だった
「うわ、どこに…」
「後ろだよ」
擦太は自慢の木刀を思いっきり振った
ボゴッ!
「ガハッ!」
「おいおいこんなもんか?弱いなぁ」
「自分を甘く見てもらったら困りますね
武器はひとつまでなんて誰が言った?」
「何?!…なんもねぇじゃねぇか、あれ、あいつは?」
「こんな子供だましに引っかかるとは飛んだカツラバカっスね」
「後ろ?!」
擦太は後ろを向く
「表っすね」
政宗の薙刀が擦太の右腕に刺さる
ザシュッ
「チッ仕方ねぇだろ、脱毛症なんだよ高校からずっと!」
「そんな事はどうでもいいんすけど。
所で木刀はどこに?」
「は?」
擦太は木刀どころか右腕だけでなく左腕まで失っていた
「いつの間にこんな、チッこりゃもうダメだな」
擦太は木刀を地面において両手の無い腕の第1関節を上にあげた
「擦太リタイア!勝者…ええと」
「永酊寺家は敗者を目の前に名前は名乗らないので」
政宗がすました顔で言う
「え、あぁ、勝者…永酊寺!」
「なんで名前知ってるんスか?!」
「さっき言ってただろ」
啓斗が鋭いツッコミを入れた
「え、やべ」
「政宗って案外こういうとこあるよね」
冬華が空に呟いた
「何はともあれ勝てたんすから。
次は誰っすか、受けて立ちます」
「すみませんが、同じ人はバトルに出場できません」
白太が申し訳なさそうに言う
「なんすかそのルール」
「同じ人が無双してたらつまらないでしょう」
「まぁ、そういう事なら」
禿太郎の言葉に頷き政宗は渋々後ろへ下がる
「次は僕が相手しましょう」
後ろで司会をしていた白太が前に出てきた
「じゃあ私が出ようかなー」
冬華が意気揚々と前に出てきた
「それじゃあ開始の宣言をします」
禿太郎が言う
「3、2、1、開始!!」
「私の氷弾で一気に…ってあれ?出てこない?」
冬華が自分の斧を見つめる
「言うの忘れてましたが、ここでは技の使用は禁止となっています」
「なるほどね。それじゃあ斧でボコボコに…」
白太は冬華の攻撃を華麗にかわし着実に間合いを詰めていた
「一撃も当たらない…」
「斧は一撃が重いですがその分機動性は失われる、隙が大きいので対処は簡単です」
そういいながら白太は冬華の後ろに回り首裏にスタンガンを当てた
バチバチ!
「ウッ…」
バタン…
そんな音と共に冬華の視界は暗転し地面に倒れた




