月下に響きし、草靡く音
パシュン!!
そんな音が政宗の頭上に走った
「っ!敵か」
「矢が飛んできたし弓使いかなー」
「危ないッスね、
周りに敵の気配は無いっぽいッスからかなり遠くから打たれたみたいっスね」
パシュン!
「ッ!これは敵を探すまで時間がかかりそうッス…」
「幸いにも敵の矢の命中率は低いようだな」
シュパパ!
「危なっ、今度は私に打ってきたみたいだね」
「しかも二発同時にか」
「敵の位置はどう探せば良いっスかね〜」
「俺に考えがある、
政宗、ちょっとそこの木の前に立ってみてくれ」
「え?あ、はいっス」
パシュン!
「政宗に打った矢が木に当れば方向がわかると思うんだがそう簡単には当たらんか」
「ん〜それだったらすぐ分かりそうだけど、
政宗じゃなくてオトリを作って置いた方が良いかもね」
「オトリか、確かにそっちの方が誰も攻撃されなくて効率もいいかもな
『再利用』!」
ファァン…
「よしそこの木の枝4つをカカシに変えた
俺たちは木の後ろに隠れてよう」
「はーい」
「了解ッス」
–数分後–
パシュン!!
シュパッ!
「刺さったな」
「さて、ここからどうするかっスけど」
「とりあえず近づけばいいんじゃない?
相手は弓使いだし」
「まて、ただ走るだけだと返り討ちに会う可能性がある、見つからないようにと言いたいところだが敵は常に監視していると考えていいだろう
どうするべきか」
「そうッスね、3方向に別れるとかどうッスか?」
「と言うと?」
「相手は1人の可能性が高いッスから
弓は1つの方向にしか飛ばせないのなら、3手で別れたら上手く近づけると思うんスけど」
「ありだな、よしそれで行こう
冬華、聞いてたか?」
「ん?き、聞いてたよ〜」
「3手で別れて進むんすよ、いいっスか
狸も一緒ッスよ」
「キュイ!」
「狸ちゃんは一匹だと危ないから私行動ね」
「それじゃあ、行くぞ」
━━━━━━40分後━━━━━━━
「つかな〜い」
「ギュィ」
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「どんだけ遠くにいるんだよ」
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パシュン!!パシュン!
「なんでさっきからずっと自分に打ってきてるんスか!!」
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「もうすっかり夜じゃねぇか。
てかこれ3方向なら俺以外全員別方向行って着かないんじゃ…」
ガサッ パシュン!!
「打つ音以外に別の音が!!近くにいるのか」
ザザザ…パシュン!
「どこだ、どこにいる
周りは何も無いただの草原だぞ木も川もない
そんなところでどうやって隠れているんだ…」
パシュン!!シュパッ!
「イッテェ…仕方ねぇこれが最善策か」
そう言うと啓斗は上を向き大きく息を吸い込み
「すぅぅぅぅ…
冬華!!政宗!!こっちにこぉーい!!
っはぁ、はぁ…これなら奴らに聞こえるか」
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「と…!!…ね!!…っちに…!!」
「啓斗?!わかった、急ぐよ狸ちゃん」
「キュイ」
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「?!啓斗さんッスねここからかなり遠い…それまで啓斗さんが耐えられるか」
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パシュン!!
「ヴッ…!!命中したか、腹が、ッチ!
コソコソしてないで出てこいよ!卑怯な奴だ」
ザザッ…パシュン!!
「弓を打つ瞬間地面が盛りあがっていた?!敵は地面の中か
だが常に移動していると考えていいだろう
さぁここからどうするかだが、一旦引くか?」
(挑発でもしてみるか)
「あーせっかく俺も戦えると思ったのにこーんな卑怯な奴が相手だったとは、いやーこれは面倒臭いなー、日常生活も『地味』で『無意味な生活』でも送ってんのかなー」
バキッ ドゴゴゴッ!!
「地面が揺れている?!ッチ、これじゃ上手く立てねぇ…」
バゴォーン!!
大きな音と共に細身で高身長なメガネをつけた女が現れた
「さっきから黙って聞いてみれば、こんなにアホな不良を相手にしていたとは、
見たところ武器はそちらのメリケンサック、私の武器とは相性が悪い」
「そういうお前は弓使いか、近接戦に持ち込めばいいのでは?」
「ふっ、笑わせてくれる。
弓というのは矢がなくても戦える物でな、弦で首を刎ねれば一瞬だ」
女は自分の黒髪ロングヘアを結ぶ
「そうかだが敵は1人ではない」
「は?そんなこと言ってたか?」
「は?聞いてたんじゃねぇのかよ」
「すまないな人の話はあまり聞かないんだ。
っは!それがお前の作戦か!」
「は?」
「無駄な世間話で時間稼ぎをし、仲間が来たタイミングで私を殺す、争いをする上で奇襲といのは無作法というもの!お前を殺す!!」
「ちょ、ちょっと待て!!俺は戦いが得意じゃないんだ!!」
「そんなの知らん!!
私の名は永酊寺 光世
武具は弓、技は偽装だ」
「永酊寺ってお前!政宗の親族か?!」
「政宗は弟だ!面識があるようだな生かしておいてやる。政宗の居場所を教えろ!」
「多分今、こっちに向かってきている
その時まで待つ…」
ザザッ
「?!」
「生かすとは言ったが逃がしはしない、人質だ」
「ッチ…せこい事しやがって。
大人しく従うか、俺の武器は殺傷能力がほぼない護身用とはいえ、この世界じゃ…」
バッ!
「お前は黙ってろ逃げれないように地面に埋めといてやる、擬態も出来れば完璧だな、政宗はどっち方面だ、言わなきゃ殺す」
「右方面だ、どこまで向かっているか知らないが右にいるかもな」
「ご協力ありがとう、それでは」
そう言うと女は政宗を探すべく走り去っていった
「俺このままかよ…」
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「啓斗さんはどこにいるんだろ、ねぇ狸ちゃん」
「キュイ」
「見つけたぞ」
「誰?!何処?!」
冬華は辺りを見渡すも何もいない
「お前は政宗ではないな…」
「政宗?それなら反対方面だけど」
「ッチ…あの男騙したのか?」
「いやこっちは東で政宗は南側だよ?」
「道を間違えたのか?仕方ないは引き返すか。
すまなかった」
「はーい」
「キュゥイ…」
「どうしたの狸ちゃんそんな呆れた顔して」
「キュ!!」
「ちょっと狸ちゃん?!」
冬華と行動していた狸はスタスタと走り去っていった
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「見つけたぞ政宗!!」
「は?誰ッスか?!」
「この顔に見覚えはないか?」
「確か…っ?!」
「思い出したようだな、私はお前の家系の撲滅を目標としている。」
「月山 光世!!」「月山 光世だ!!」




