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7章 「僕」
奴らに胸ぐらをつかまれた。
「糞シュンヤ、生意気だからお前ごときが「俺」と言うな」と。
どうやら俺の一人称が「俺」であることが気に食わないらしい。
黙っていたら唾を顔にかけられた。
いちいち腹の立つ下品な連中だ。
しかたなく「わかりました…」と言ってやった。
同い年に敬語を使う意味が分からない。腹が立つ。
糞が。
それ以降自分のことを「僕」と呼ぶようになった。
言うことを聞いてやってるのに「僕ちゃ~ん」と馬鹿にしたように言ってくる。
糞が。何を言っても文句か。話にならない。
この事件のせいで、35歳になった今でも自分のことを「僕」と呼んでしまう。
パート先でも気持ち悪がられている。糞が。




