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3章 鞄を家に届ける
俺はまた中学時代の思いが出た。
「くそがあああ!!」
俺は放課後、クラスの奴らの置いて行った鞄を各自の家に届けることをやらされていた。
―自分の鞄も持って帰れないのか。中学生にもなって哀れな奴らだ。
ひとつづつ鞄を家に届けた。奴らの親がピンポンを押して出てくる。
「鞄を持ってきました」と言うと黙って受け取る。
―子が子なら親も親だな。呆れる。
繰り返しているうちに学校の閉まる時間になるようになり、一度に5つほどの鞄を背負うようになった。
帰りの通学路の高齢者が俺を指さし「かたつむりみたいだね僕」と言う。
貴様は無駄に年を取っただけか。この状況を見て助けるのでは煽るのか。
―俺は学校内だけではない、通学路で会う全ての人間を憎み、憎まれていた。




